「差別化」はズレた考え方

ビジネスの本質は社会貢献です。それは社会に価値を提供することと言えます。

ですから、目指すことは価値提供であって、「差別化」ではありません。こんな当たり前のことが、なぜか忘れられるんですよね。

差別化は、自分が高い価値提供をするための活動を行った結果です。目指すところではありません。

顧客は差別化されているから、あなたの商品・サービスを購入するのではありません。あなたの商品・サービスが、顧客にとって価値が高いから購入するのです。差別化が価値を高めるわけではないですよ。

価値は、欲望・関心・目的に応じて立ち現れます。(価値の原理 西條剛央)

つまり、顧客の欲望・関心・目的を満たすような差別化でない限り、それは顧客にとっては無価値な差別化なのです。

差別化は目指すところではありません。目指すべきところは高い価値提供です。そしてそれは、顧客の欲望・関心・目的をより満たすような商品・サービスの設計です。

それを目指す間に、結果的に違いが生まれるのであって、差別化そのものを目指すのはずれています。

ビジネスは社会貢献であって、まだ満たされていない価値の提供を目指すのはよいことです。しかし、他と違うことを目指すのは違います。

差別化を目指すのではなくて、結果的に差別化されるほど、商品・サービスを顧客にカスタマイズしましょう。目指すのは価値を高めること、それだけでいいのです。

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