KONDO Masahiro

生物統計家。noteはほぼ自己語りによる定点観測。技術記事などのカチッとしたのはZen…

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生物統計家。noteはほぼ自己語りによる定点観測。技術記事などのカチッとしたのはZenn(https://zenn.dev/masahiro_kondo)に書いています。

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  • Biostatistics

    生物統計学に関する内容の記事をあげるマガジンです。

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NPOカタリバでのインターンを卒業しました。

僕は2019年4月30日を以て、NPOカタリバでのインターンを卒業しました。2年前の春にボランティアとして初めて参加して、その1年後インターンになりました。カタリバでの2年間とこれからについてを書いていこうと思います。 カタリバは教育系のNPOで、どんな環境に生まれ育っても未来をつくりだす力を育める社会を目指し、すべての10代が意欲と創造性を手にできる未来を実現しようと全国でさまざまな事業を展開しています。 僕は高校の体育館で行われるカタリ場という約2時間のキャリアプログ

    • 治療用アプリ開発における生物統計家への相談

      僕は都内の大学病院で生物統計家として勤務しつつ、博士課程に進学をして生物統計学の研究に取り組んでいます。 博士課程では、治療用アプリをはじめとしたデジタルヘルスを対象にした臨床研究での統計学的な方法を研究しています。病院内でもデジタルヘルスを用いた研究が行われることがあり、そのような研究には実務家として携わっています。また副業というかたちで外部の企業とご一緒させて頂く機会もあります。 日本ではデジタルヘルスや治療用アプリの開発を進めている企業の多くがベンチャー企業です。

      • 社会人2年目のふりかえり

        年末年始に1年の振り返り記事を書いてますが、ふだんあまり書かない文体で例年と同じように今年も苦戦しながら書いてます。ただただ個人的な振り返りになりますが、よければお付き合いください。 2023年は久しぶりに会う人に最近の調子を尋ねられても特に報告することがないような一年でした。それもあり1年の振り返りをすることは少し気が重たくもありました。 ただ改めて1年間を振り返ってみると思っているほど何もしていないわけではありませんでした。 はじめて行う仕事内容も多く不慣れな部分で

        • 治療用アプリの有効性における統計学的評価

          はじめにスマートフォンをはじめとした高性能なウェアラブルデバイスの普及に伴い、そのようなデバイスの医療への応用が数多く検討されています。 特に治療を目的としたアプリは注目されている領域の一つです。本邦においてもすでに承認がなされて、医療現場で利用されている治療用アプリもあります。治療用アプリ、DTxは本記事内では区別せず利用しています。 現在、医学の研究では有効性や安全性の評価で統計学の考え方を用いることがあります。そのような方法論を扱う学問としてBiostatistic

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        NPOカタリバでのインターンを卒業しました。

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          3本

        記事

          生物統計学の教科書(学部~修士向け)

          本記事では、僕が学部から修士にかけて生物統計を学ぶために用いた教材を基本的にまとめています。一部、修士課程修了後に学習した教科書も記載しています。また読んでいない教科書でも気になっているものは載せています。 ぼくが修士に通っていた頃に勉強する教科書に悩んだ記憶があるので、学部から修士に通っている方むけにまとめました。 自己紹介 ぼくは修士課程で生物統計を学び、現在(2023年時点)はAROで生物統計家として勤務しながら、慶應義塾大学の博士課程にも在籍しております。 (L

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          生物統計学の教科書(学部~修士向け)

          後期博士課程に進学することにしました。

          大学3年生の頃にはじめた振り返りのnoteを今年も書いてみようと思います。 今年は修士を修了して4月からは慶應義塾大学病院の臨床研究推進センターで働いていました。修士課程や就職先のことについては以前noteに書いたのでもしよければ読んでください。 働き始めたことも2022年の1つの大きな転換点だと思いますが、今年の大きな意思決定は博士課程への進学を決めたということだと思います。ここでは博士課程に進学することを決めたことを振り返っておこうと思います。 あまり伝えていません

          後期博士課程に進学することにしました。

          インターンで役に立つかもしれない本(20冊)

          自分自身が学生時代にいくつかの長期インターンをしていて、そのときに読んでよかったと思う本を紹介します。 querieでこのような質問をいただいたのが、きっかけです。この質問の回答にも記載しましたが、インターンであれば応募要件さえ満たしていれば特に問題はないと思っています。 とはいえ、できるだけ一般的な部分(例えばスライド作成など)で最低限の知識があるに越したことはないのでそのあたりをカバーするために読んだ本を紹介します。 「必須ではないけれど、読んでおくとよいよ」と昔の

          インターンで役に立つかもしれない本(20冊)

          大学院(修士)を修了しました。そして就職しました。

          いまさらではありますが、2022年の3月に東京大学大学院 学際情報学府 生物統計情報学コースを修了しました。 毎年のように年末に書いていたnoteも今年は修論やらなんやらに終われ、書いていなかったので少し振り返りを書いておこうと思います。 2021年の振り返りというには2022年もすでに5か月が過ぎてしまったので、修士2年の振り返りになっています。 2020年の年末に書いたnoteを見に行くと最後にこんなことが書いてありました。 うん、まあまあできたんじゃないかなーと

          大学院(修士)を修了しました。そして就職しました。

          「守破離」の「守」に地道に取り組んだ1年間

          年末に1年間の振り返りをしてnoteを書くのは今年で3年目になります。 2018年は大学3年生になり周りが就活するなかで、何もせず一旦立ち止まり自分と向き合う1年間を過ごしました。 2019年には大学4年生になり卒業後に大学院に進学することを決めた年でした。 2019年の振り返りの結びに「2020年は前を向いて一歩ずつ歩みを進める年にできればと思っています」とありました。 2020年を振り返ると、一歩ずつ歩みを進める年にできたと感じています。 大学4年生の春から生物統

          「守破離」の「守」に地道に取り組んだ1年間

          悩みながらもこれから進む道を決めた1年間

          なかなか自分の思考を言葉にする時間がとれないなかで、年末くらいは2019年にどんなことを考えていたのかを自分の為にも残しておくために言葉にしてみようと思います。 2019年は悩みながらもこれから進む道を決めた1年間でした。僕は大学を卒業後、東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 生物統計情報学コースに進学することにしました。生物統計家として医師と協力しながら臨床研究を行っていくために必要なことを座学や実習を通じて学ぶことができる大学院です。 生物統計家を知ったのは大学2年

          悩みながらもこれから進む道を決めた1年間

          立ち止まり「自分」に向き合った1年間

          2018年は主に、 ・大学に行って好きなことを勉強したり ・生まれて初めて海外に行ったり(気づいたら1年で3ヶ国) ・スタディクーポンでボランティアしたり ・NPOカタリバで学生職員として働いたり していました。 大学3年生になると就活がはじまっていきます。とはいえ、見ての通り就活らしいことは何一つしませんでした! インターンのお知らせのメールが〇〇ナビからどしどし届きました。家にも合説やらインターンの紹介やらが大学生協から送られてきました。ぜーんぶ無視しました。 今ま

          立ち止まり「自分」に向き合った1年間

          周りからの期待は過去の自分への称賛であり、今の自分にはプレッシャーになる

          何かができるから肩書や社会的ステータスはつくのであって、肩書や社会的ステータスがあるから何かができるわけではない。 できるできないっていうのは、機会が与えられるのかどうかって話ではなくてスキルを持っているのかどうかってこと。 例えば、大企業に勤めている人であったり高学歴と呼ばれる人だったりは、社会的にステータスの低い人や中卒の人に比べたら打席に立たせてもらえる機会は多いのかもしれません。打席に立つまでの道のりはがどれだけ楽であっても、そこで打てるのかどうかは全く別問題です

          周りからの期待は過去の自分への称賛であり、今の自分にはプレッシャーになる

          気づいたら大学3年生になったので、これからについて思うことをまとめてみた。

          1,2年生の頃に通っていたキャンパスにたまに行っては、新入生らしい人を見つけて、1つ学年が上がったことを実感しています。 大学1年生の頃に手持ち無沙汰になり、それとなく参加したサマーインターンで当時の大学3年生、修士1年生の先輩方に囲まれながら大切にしたい価値観についてプレゼンして。 先輩らが長期インターンの話をするときの姿に憧れて、インターンをしようと思いLITALICOに足を運んだのが1年生の冬。 2年の秋にはLITALICOはやめてしまったけど、NPOカタリバでは

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          気づいたら大学3年生になったので、これからについて思う…

          あれもこれも、手を出すのはやめようと思った話

          「それってやらない理由探してるだけじゃない」のひとことに、ぼくはずっと、とらわれてきました。 そもそも、なんでもかんでもしたほうがいいって風潮なんなんだろう。 フェイスブックのイベントのページを見れば、毎日のようになんらかのイベントは開催されていて、大学の留学専用サイトを見れば、長期休み用のプログラムが掲載されていて、ツイッターの広告では、「いちからはじめるプログラミング」なんてありきたりの言葉が並んでいて、電車の中でも英会話のチラシが目に入るような日々。 インターネッ

          あれもこれも、手を出すのはやめようと思った話

          LITALICOでインターンしてみて思ったこと

          ぼくは、株式会社LITALICOという「障害のない社会をつくる」をビジョンに掲げ、就労支援、幼児教室、学習塾などの教育サービスを提供している会社で今年の9月までインターンしていました。 1年生の2月にはじめて、専門科目が始まる時期にやめることは当初の予定通りだったとは言え、いざ離れるとなると少し寂しかったりします。いちおう、今もインターンという形式ではないけれど、LITALICOでの業務にすこし携わってはいます。 ぼくがインターンを始めたばかりの頃は、1年生(しかも理系)

          LITALICOでインターンしてみて思ったこと