野菜の無人販売ブランド
忙しいはずなのに何もすることがない気がして現実逃避中の山浦です。
さて、例えば 自分が一人で農業経営を始めるときどういう風に販売するかを考えてみる。
農家が販売する方法はたくさんある。
農協出荷、仲卸、小売り業者への直接販売、直売所、飲食店への直接販売、消費者への宅配、マルシェ、オンラインショップ等。
どれかを選ぶ必要はない。
複合的に自社農園の一番効率的で利益率の高いものを合わせればよい。
産地で時々見かける無人販売は最強かも
私の嫁の実家は浜松の三ケ日の近くでした。
となると 有名なのは三ヶ日みかん。
そこらじゅうの道端に小さい手作りの棚があって、シーズンともなると格安で袋詰めされたみかんやデコポンなどの柑橘が適当に並べられ、金額の表示とともに貯金箱みたいなのが置いてある。
分かると思うがお金を入れて、勝手に品物を取るシステム。
原始的な自動販売機である。
これの効率は極めて高い気がしてて 販売に人工もかからないし自分の土地であれば手数料もなく、ちょっとした初期投資のみで済む。
ただ言わずもがなリスクもある。
完璧に受け身のスタイル。
売れるかは人通り次第。(残ってるの見たことないけど)
よし、じゃあ攻めの無人販売にしよう。
「ハッピードリンクショップ」システム!!
なんとも怪しい耳障りのシステムだが 長野、山梨ではそこらじゅうでみる自販機が数台連なった場所。
そして、なぜか安い。
主要道路沿いの半端なスペースから裏道までありとあらゆるところにあり、5年位住んでるが消えたショップは見たことない。
かゆいところに手が届くような場所にうまく存在するのである。
そんな無人販売はどうだろう?
もちろん場所は選ぶ。「ついで」を狙いに行く。
例えば、保育園、美容院、人気飲食店、スーパーに喧嘩を売るのもいい。
車を止めさせちゃいけない。止めたところにある無人販売所。
誰のどこともわからない怪しい野菜にしないためにブランド化しよう。
無人販売所「山浦さんちの野菜」。
自分や畑の写真、連絡先など張っておけば 無人販売ブランドの完成だ。
それを近隣の人の集まりそうなところに10か所もつくって一か所5000円売り上げれば 単純に5万円、週5で出せれば週で25万円。
なんとかなりそうじゃない?
場所は?売れなかったら?盗まれたら?
正直このアイデアに何の責任を持つ気もない。
やりたいと思うことがあるなら リスクも含めて考えればいいと思ってる。
一応前振りをしたうえでなんとなく例を考えてみる。
・場所
日本中どこでもできるとは言わないけど、ある程度人口がある街であれば可能だと思う。保育園の中で売ってる友達もいるけど、それらの施設の周りをよく見てみよう。どこかに1m四方くらいの謎に空いた場所は必ずある。あとは所有者を突き詰めて交渉だ!新規就農者の立場など利用したり、野菜をあげるなどしてとにかく安く、なんならただで借りるのだ!
・売れなかったら
うるせー売れ!餌を撒け。その無人販売所に来たらなにかあると思わせればいい。最初はちょろっと近所にポスティングしたり、野菜を配り歩いて丁寧に挨拶に回ればいい。ママやおばちゃんたちを味方にしろ。二秒でうわさは広がる。一生懸命農業で頑張る若者を演じろ!汗かく若者はおばちゃんたちは大好きだ。泥だらけの作業着で野菜をくばったり、子供がいればつれていけばおばちゃんは君の野菜の虜になる。
・盗まれたら
どう考えてもラッキーだ!事件にしろ!騒げ!一生懸命やってる若者の野菜やお金を盗まれたなら、おばちゃんたちは必ず応援してくれる。けなげに続ける野菜を勇んで買ってくれる。と同時に自動的に監視システムが近隣で発生する。それでも盗まれたら喜べ!小銭ケチってリスクを負うほど君の野菜は美味しい!そして謳え!「盗まれるほどおいしい野菜!!」と。
ここまでくれば伸びしろはさらに広がる。
客がついてきたと感じたところで LINE@を開設して、注文を取ろう。
そこはただの野菜受け渡し所になり、最終的には無人販売所自体が必要なくなるかもしれない。
もしくは、地域で信頼を勝ち取れば、体験を売ろう。
子供がいれば自分が食べている野菜がどうやってつくられてるか、一緒に体験してくれる。そこに喜んでお金を使ってくれるし、貴重なお手伝いにもなってくれる。
考え方は無限にある、自分の武器に気づこう
もちろん最初からうまくいくとは思わない。
販売所の場所探しには苦労するだろう。
思ったより売れないかもしれないし、配り回る時間や売れる品目はなにかなど考えることは山ほどある。
でもこれは考え方の話。
こうすれば売れるかなんか僕にはわからない。
大規模栽培法人に勤める一サラリーマンの自分でやる感じでもない。
何かのヒントになればありがたいくらい。
ただ伝えたいのは視野を広げたり、ちょっと自分の立場にポジティブになればできることはあるかもしれないということ。
自分が持っている武器に気づこう。
若い、ただそれだけでも世界の億万長者がいくら払っても欲しがる武器なんだ。
「でも」「そうはいっても」が口癖になった時から人生は折り返しに入る。
じゃあ お前がやれよ!って聞こえてきそうだね。w
大丈夫、そうはいっても今はこの場所が気に入ってるんだ。
ありがとうございます。何かしら社会の役に立ったり、誰かの人生に影響するような記事を心がけていきます。 根が照れ屋なので 若干の不真面目は照れ隠しです。 ご承知おきを。