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『りんご音楽祭』と『荷物が多い車』

今年もやってきたりんご音楽祭。
ちょっとした案内ぐらいならできるようになった長野県松本市。Googleフォトで初めて松本に行った日を調べたらまだ2年前で自分でもビックリしている。
今回で5回目の松本、寄りたい店も会いたい人も沢山できた。来る度に街も人も好きになる。
去年に引き続きISE STANDARDとして会場内でマッサージの出店。

天気が良かったのでテントの外で出店

上裸にサングラス、普通なら話しかけすらされない格好だが、りんご音楽祭は『価値観の近い人達』が集まってくる場所。絶え間なくお客さんが来てくれた。

腕にピカチューとくまもんのタトゥーを入れている彼は、出演者の撮影で台湾から来たソニ。数日前に転倒し首を痛めてしまったらしい。

日本が大好きなソニ

イベント終了後に『おかげさまで乗り切れた!』とわざわざブースに来てくれて、夜の中夜祭含め2日で5杯もお酒を奢ってくれた。

深夜2時に『ショットで乾杯したい!』とテキーラも奢ってくれた。満身創痍の身体にテキーラは正直キツかったけど、『深夜2時にテキーラで乾杯したい奴』になれた事はすごく嬉しい。

中夜祭の帰り道、5人で宿に帰っていて年齢の話になった(その日初対面のメンバーもいたので)
俺以外全員20代だった。最近この現象がよく起こる。
20代から遊び方が成長していないのか、20代の遊び心を忘れていないのか。どっちでもいい。これが楽しいから。

コンビニ前で食べる深夜のカップ麺ほど
うまいもんはない

この時、初対面の男の子から『前から共通の知人のSNSで活動見てて面白い人やなって思ってたんです』と言われた。嬉しかった。

感覚的な話だが
40代に突入して、20代からの『おもしろい』を凄く大事にしている。

翌日、移動日にしていた月曜日。
土日頑張ったご褒美に電車で帰るか、半額で帰れるバスにするか、昼過ぎになってもまだ悩んでいた。
『thesourcediner』でランチを食べて『栞日』でコーヒーを飲む。松本のお決まりコースへ。
栞日でりんご音楽祭にも出店していた京都の銭湯を拠点に活動するゆとなみ社のスタッフと会った。

『りんごお疲れ様でした〜』
 『お疲れ様ー!』
『イセさん何で帰るんですか?』
 『まだ決めてないねんな〜』
『うちの車1人乗れますけど乗ってきます?』
 『え?いいの?』

トントン拍子に話が進み、車に便乗させてもらう事に。

ゆとなみ社crew

松本から京都までのロングドライブ。
車のシートは硬め、角度は厳しめ、荷物はマシマシ。
なんかラーメンの注文みたいになってしまったが、環境は決していいとは言えなかった。
ただ荷物が多い故の後部座席のポジション探しから始まり話が盛り上がっていった。

もし『人と仲良くなれる場所ランキング』があるなら
第一位は【荷物が多い車の中】じゃないだろうか?

仕事の話から今まで影響を受けた人、ミノワマン、私立恵比寿中学まで幅広いテーマで話が続いた。夢の話もした。
気付いたら京都に着いていた。
首や腰の負担も数日すればいい思い出に。
これが快適な空間だったら記憶は薄れる気がする。
荷物に埋もれながらみんなと話した時間は、もしかしたらりんご音楽祭より強く記憶に刻まれたのかもしれない。


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