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97歳の誕生日に聞いた山形のマラソンの話

夫は今年58歳なのだけど、三人兄弟の末っ子で、父親39歳の時の子供らしい。なので、息子のおじいちゃんは今年97歳。

昨日、誕生日だった。私が保育園の子供をピックアップしたあと、なんとなく駅まで夫を迎えに行った。夫はお父さんが誕生日だから実家によりたいんだという。駅で誕生日のことを思い出したらしい。私たちは夫の実家のすぐそばのマンションに住んでいる。

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きのすけ、という名前の息子の祖父は、私が夫と結婚した時は90歳だったと思うが、まったくボケない男性である。

第二次世界大戦ではロシアにいたそうだ。シベリア抑留を経験している。

記憶している最初の出来事は関東大震災なんだといい(これはほんとかなあ?ってちょっと思ってる)、10人くらい兄弟がいるらしい。

山形の生まれで、東京に出てきて染物工場で働いて(おかげで我が家にはなんかすごい大きい風呂敷がある)、定年後は赤帽の配達員をしていた。

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昨日聞いたのは、11歳くらいのときに参加したマラソン大会の話。

その時たぶん小学校5年生だったらしい。マラソン大会があって、となりの小学校まで行って帰ってくる…というコース。2時間くらい走るんだって。

で、途中にお兄さんとそのお嫁さんが住んでいる家がある。ご近所さん集めて、「きのすけさんが走ってくるから」って待ち構えている。

これはかっこいいところ見せないとってんで、村の手前の田んぼで一休みして呼吸をととのえて、みんなの前をかけぬけるのよ。

んでまたその先は田んぼでしょ、あぜ道までついたら「あ~っ」って仰向けになって休むわけ。

おねえさんたちね、10人以上? 10人以上いだなあ、20人はいがない、12、3人。

そんでまた走るの再開して、となりの学校までついて、門さわって、引き返すのよ。

そうすっとまた待ってるわけ、ははは。だからまた手前で休んで、かっこつけて走って、その先の田んぼで休んだの、あはは。

寒いかって? 寒くないよお、夏の前だからね。

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そんな、話でした。まわりに建物がない田んぼの中を走るなんてね、どんな気持ちなんだろう。気持ちよさそう。走るのはきらいだけど。

山形は、自動車の運転免許を取りに合宿に行ったきり、訪れていない。それにたったの2週間だった。でも生活していたからか、留学に行った台湾(3週間だけの語学研修)や北京と同じように親しみのある土地。

今度は夏の前の空気を吸ってみたい。


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まっかちん(山浦まさか)

日中通訳/翻訳・ライター・編集。茨城出身、今は25歳年上の事実婚夫と5歳息子と東京の東に住んでいる。趣味はバイオリンと料理。

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