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物理苦手でも気象予報士試験に合格したい!#45 大気の大循環 

こんにちは、まさごんです。
気象予報士試験の合格を目指すべく、日々の勉強内容を記録しています。

勉強内容

学科の勉強範囲を一周したため、ここからは過去問で間違えた問題で大事だと思ったものをピックアップしてまとめていきます。
使用している過去問は、気象予報士試験研究会が編集している、2022年度版の過去問です。

学習ポイント 南北方向の熱収支

早速ですが問題です。
赤道と北極、受け取る太陽放射量(エネルギー量)が大きいどのどっち?

→答えは赤道です。赤道より北極がずっと寒いのは、地球が丸いので太陽高度角が異なり、受け取る太陽放射量に差があるからです。

では次。
赤道と北極、長波放射量(地球から出ていくエネルギー量)が大きいのはどっち?

→答えは北極!?
いいえ、これはなんと、赤道です。
ですが緯度別による長波放射量の差は、緯度別の太陽放射量の差よりずっと小さいのです。

どうゆうことかというと、緯度38度を境として、それより低緯度では地球が受け取る太陽放射量のほうが大きく、それより高緯度では長波放射量のほうが大きいのです。

これは、赤道側では受け取るエネルギーが大きいため気温が上がり続け、北極側では出ていくエネルギーが大きいので気温が下がり続けることを意味します。

しかし実際は、寒暖差はあるものの、赤道も北極も、気温はほぼ一定に保たれているはずです。日本でも、北海道の気温が毎年下がっているなんてニュースはやっていません。

それは、低緯度地域が受け取る過剰な熱を、高緯度地域に輸送する、熱循環が発生しているからなのです。
この熱輸送を担う最も基本的な大気の運動が、大気の大循環になります。

大気の大循環は南北方向と東西方向にざっくり分けられます。
今回は南北方向の循環についてみていきましょう。
南北方向の循環には「ハドレー循環」「フェレル循環」「極循環」の3つがあります。

代表的なのは、ハドレー循環です。赤道付近で暖められて上昇した熱は上昇して高緯度側へと熱を運びます。しかし緯度20~30度付近で強く吹いている偏西風によってそれ以上北には進めず、下降して戻ってきます。

この下降流が生じている場所を亜熱帯高圧帯と呼び、一年を通して空気が乾燥しているため砂漠地帯が多い場所となっています。

ハドレー循環ではコリオリの力(地球の自転により生じる力)を受けて、上空では西風、地表面では東風となっています。この東風を偏東風、あるいは貿易風といいます。

貿易風、というのは、コロンブスの時代、15世紀から16世紀にかけて、この風を利用して船による貿易が行われていたためです。
実際コロンブスのヨーロッパ~アメリカ航海にも、行きは貿易風が利用されていたそうです。

そのほか、フェレル循環は中緯度帯の循環、極循環は高緯度の循環となっています。

気づいたこと

今日からまた毎日note更新に向けて再始動です。
昨日が出社初めの人もたくさん見かけました。年始から10日過ぎて、やっと年末休みボケから抜け出せそうです。

昨日はついに、気象予報士試験の受験票が送付されてきました。だから今日は意気込んでnote更新したわけですが…。
残り約20日、頑張っていきます。
ありがとうございました。


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