「推しのいる人生」の尊さを教えてくれた『オードリーのオールナイトニッポン』

私が毎週楽しみに聴いている「オードリーのオールナイトニッポン」が東京ドームでライブをやる。

オードリーを好きになったのは、間違いなくこのラジオを聴き始めてからである。初めて聴いたのは2018年頃。ちょうど、全国ツアー&武道館ライブを発表する少し前のことだった。

当時、私は完全に人生が灰色だった。フリーランスで今の仕事に就いてはいたものの、好きなジャンル、得意なジャンルではない仕事がメインだっため、毎日苦戦し続けていた。上司的な人には怒られ、威圧感にビビり、何も言えずに心が苦しかった。性格上「やりたくないこと」はしたくないタイプで、それでも「仕事だから」「生きていくために」やるしかなかった。

当時、給料も少なく、かなり借金もしたし、税金や保険関係も支払えないほどになっていた。毎月借金を返すので精一杯だった。鈍感だったから気づいていなかったが、人生詰んでいたと思う。

高卒で学歴もない。長らく夢を追いかけていたので職歴も豊富ではない。年齢も若くない。パソコンもろくにできない。こんなヤツ、どこも採用してくれないに決まっている。だから、転職することもできない。

それにもう諦めたくなかった。

そんなときこのラジオに出会った。ふたりのトークが最高で毎週のめりこんで聴くようになった。若林さんのトークが面白すぎる。春日さんのトークが面白すぎる。ふたりのやりとりが面白すぎるーー。

オードリーを好きになってから、少しずつ、少しずつ自分の気持ちが晴れやかになる感覚を覚えた。下を向いてばかりだったけど、自分の人生には、青もあって、赤もあって、緑もあって、彩りがあるのを知った。彼女がいなくて、友達がいなくて、孤独で、仕事でうまくいかなくても、ラジオがあるおかげで、“耐えられる”ようになった。どれだけ仕事で怒られても、威圧感で心がキュッとなっても「オードリーのANN」があるから、もう灰色ではなくなった。

あれから約5年。当時からスターだったけど、ふたりはさらに上のステージへと進んでいる。

若林さんが「あちこちオードリー」、「LIGHTHOUSE」などで、ご自身の悩み、想いを吐露する瞬間に視聴者として立ち会えるのがうれしい。たくさんの番組に出演し、その場その場で春日さんが活躍するのがうれしい。オードリーがラジオでトークをする。笑う。楽しい。幸せ。それはずっと変わらない。ふたりが活躍するたび、オードリーのファンでいることが、なんだか誇らしくなるのだ。

オードリーを好きになって、間違いなく人生が楽しくなった。「推し」がいるとこんなにも気持ちが晴れやかになって、毎日が楽しくなるのか。そんなことを感じる瞬間がある。

東京ドームに立つオードリーを見ると、きっと泣いちゃうんだろうな。イヤだな。ダサいな。でも、それくらい好きなんだよ。


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