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RB2022 秋季強化練習

朝晩に涼しさが感じられるようになった10月最初の土曜日、計画していた合宿形式での練習を変更し、夕刻から深夜まで室内練習場を貸し切っての秋季強化練習を実施しました。これまでの戦いで得た課題の中で多く挙がった守備力「守れてナンボ」をテーマとし、都大会の敗北から目前に迫る世田谷区秋季大会に向け、テーマに即したチームの底上げが求められました。

各々のユニホームに身を纏い、室内練習場に敷き詰められた人工芝の感触を確かめながら
ウォーミングアップに臨むメンバー一同。

練習メニューはいつものように、Iヘッドコーチを中心に担当班、監督と事前に練り上げて臨みました。限られた時間と場所の中で、戦いの場を意識して取り組めるよう、メンバーを紅白の二班に分けた「対抗戦」形式を採り入れることとしました。

4番でありながら、少々チャンスでの凡退が目立つようになってきたK選手。
練習メニューの合間にトスバッティングを行い、再び上昇のきっかけを掴もうとしています。

約30分ほどのウォーミングアップの後、最初の対抗戦はベースランニング1周をリレー方式で行う「ベーラン対抗戦」でした。但し、三塁側へのバントが決まった時点でスタートが切れるとのルールを採り入れ、実戦を意識した内容で競いました。

紅白対抗の戦況を見つめるメンバー一同。
最初のベーランを終えた時点で、既に疲労の色が見受けられます。

次は「ボール回し対抗戦」。ダイヤモンド4つのベースへ選手を均等に配置し、左右5周ずつでボール回しのタイムを競いました。ワンバウンドの送球は暴投扱いとなり、1回につき3秒加算されるので、送球の正確性はもちろん、より強い送球が求められました。

転職先の仕事に忙殺され、オレ様チックな様子が影を潜めるようになってきたH選手。
「楽しみは自分で作る」との初心に戻り、野球に打ち込んでほしいものです。

続いては「一箇所ノック対抗戦」。1回戦はサードでの守備、2回戦はセカンドでの守備で5分間の対面ノックを受け、捕球後は隣の塁に置いた丸ネットに送球し、丸の中に入れば1点が与えられるというルールでした。
結果は紅白明らかな差が出てしまい、ここまで比較的ベテラン選手の多い白組が圧倒的にリードする展開となってしまいました。

白組のノッカーを務めるIヘッドコーチと、ジャッジを務めるI名誉コーチ。
ノッカーの空振りはマイナス点となるため、一球ごと気の抜けない打球を放ちます。

3つの対抗戦を終え、メンバーに疲労の色が見え始めた中、次は「外野バックホーム対抗戦」でした。ゴロの外野ノックをセンターより捕球し、ワンバウンド以内の正確なバックホーム送球を競いました。ここでもスタミナや日々のキャッチボールへの意識がハッキリ表れる結果となり、比較的外野手の数が多かった紅組がようやく勝ちを奪うことができました。

自慢の肩で本塁へのスローイングを行うK選手。
さすがは投手というコントロールで、ポイントを稼いでいきます。

白組のリードで迎えた最終メニューは「スモールベースボール 7イニング制対抗戦」でした。室内なので攻撃側はバントを組み立てて攻撃し、守備側はこれを防御するのですが「各イニング2打席のみ、ヒッティングOK」とし、実戦的な攻防ができる工夫を採り入れました。
さらにカウント1-1からのスタートで、打席での最終結果からバントかヒッティングかを判断することとしました。

白組先発のベテランM選手。シニアの大会では無双状態のピッチングでしたが、
練習終盤の疲れは隠せず、やや制球に苦しんでしまいます。

ヒッティングの際の長打は二塁打との判定ですが、垂れ下がるネットに当たらないよう、強いライナーやゴロを放たなければなりませんでした。ネットに当たることなく、且つ内野手の頭を越す打球を放つのは至難のワザであったため、攻撃側はより的確なバント技術と走塁の判断、守備側は予めエンドランやスクイズへの対応など、ゲームそのものの空気に包まれていました。

ランナー無しの展開からセーフティーバントを試みるG選手。
現在は打球のコントロール力よりも、ご家族との調整力を身に付けるのが喫緊の課題です。
後が無い状況で最終の対抗戦を迎えた紅組メンバー。
ベンチより「ここは何としても点を取る!」との真剣さが感じられます。

なかなか点が入らない展開が続いた終盤、紅組は疲れの見える白組二番手のY投手から連続四球を奪ってチャンスを作り、ワンチャンスをものにして待望のリードを奪いました。

外野の時は常に「オレに飛んでくるな」との念が強い?ものの、
この日の内野では積極的に打球を捕りにいくことの多かったT選手。

最終回、白組はあと一本出れば同点の場面を作りました。打席にはベテランのK選手が入りましたが、セカンドへ放ったライナーは真正面で捕られてしまいゲームセット。試合は紅組の勝利でしたが、前半の対抗戦で優勢だった白組が総合勝利となりました。
全力で効率よくベースを駆け抜けるベーラン力や、塁間や一塁・バックホームへのストライク送球の正確さ、送りバントを一球で決める大切さなどを、対抗戦での緊張感を絡めながら実践し、学ぶことができました。秋季大会では何としてもベスト4の壁を破るために、さらに実戦を重ねてチームは邁進していきます。

共にベテランのチーム代表同士が握手を交わしての挨拶。
気づけば日付を超えそうな時間でしたが、とても内容の濃い練習の場となりました。

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