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ツールド沖縄2023 市民200km 42位 レース編

ツールド沖縄は社会人の甲子園とも呼ばれる国内で1番格式高いレース。
そんなレースに出場しようと決めたのは昨年の100kmオープンで勝利を挙げたチーム代表の小林さんの姿に憧れたから。

200kmのカテゴリを選んだ大きな理由は出るからには最上位カテゴリに出場したい。という我儘だけだ。

目標

自分の実力を勘定して以下の目標を立てた。
・来年のシード権獲得(50位以内)
・2回目フンガワを耐え、後半の勝負に絡む

結果

・42位 シード権獲得
・2回目フンガワ中伏でドロップ


レース

コースコンディション

レース当日は大雨&爆風

正直これより酷かったと思う。

雨準備はしていたがここまで酷いと意味をなさなかった…。
身体をギリギリまで冷やさないように召集始まるまではずっと雨宿りをしていた。
周りの選手を見るとレインジャケット着てない選手の方が多くて驚き。
体温を下げるとパフォーマンスが下がり気味な自分には考えられなかった。

スタート→フンガワ

レーススタート直後は話に聞いていた通りのサイクリングペース。速度域は速いのか集団はやや縦伸び状態。アップダウン区間では身体を温めるために強度をあげたりしていた。

ポジション取りに思案していたところ松木さんを見つけて、後ろにベタ付きさせてもらった。
このおかげかストレス無く走る事が出来た。

フンガワ登りまでの海岸線は逃げが数名いるだけで特に展開らしい動きはなかった。

しかしこの海岸線での爆風向かい風と大雨によって多くの選手が体力を消耗していたと思う。
意識的にドリンクを飲まないと手をつけなかったと思う。
おしっこタイムを経た後にいよいよ1回目のフンガワ。

フンガワ突入時は20番手くらいで入ることが出来き前の動きに合わせて踏めるようにした。
事前情報では4倍ちょっとくらいでこの登りはこなせると思っていたがかなりペースが早い。
が、付いていけないほどではなかった。

登り切るまでに先頭でいたら足の消耗が激しそうだったので番手を落としながら省エネで登り切った。
下りは雨の影響かペースが上がっておらず追いつくのにもそこまで体力を使わずにすんだ。
この時後ろを見ると自分が最後尾であった。

奥→2回目フンガワ

奥の登りに行くまでの区間は基本的に集団前方でポジション取りをしていてペースを上げられても対処出来るようにしていた。

奥の登り自体はペースを刻んで登り切り。
ダウンヒルは昨年の覇者の高岡さんの後ろで安全にこなした。

奥のトンネル突入した時にめちゃくちゃ暗くて全く前が見えなかった。ここが本当に怖くていつ落車が起こってもおかしくはなかった。リスク回避の為トレインから離れて右側車線を1人で走った。空気抵抗が〜とか言ってる場合じゃない。

この時から雨は小雨になったり止んだりの繰り返しでレインジャケットいらないな〜って思って脱いだ。

脱いだ所配信されてた

こののフンガワ2回目登りまでに集団先頭に行き
今回の勝負所に備える。
コーナーを曲がるところまでは前にはいた。
登りがスタートすると思っているよりもペースが上がっていない。このまま出来るだけ長い時間牽制していてくれ…と願っていた矢先先頭でドンパチやっているのが見えた。ペースがどんどん上がっていく。中伏くらいまではなんとか耐える事が出来たけどそれ以降は上手くパワーが出せずに。

こぼれ集団を形成して前を追おうにもペースが上がる訳もなく。このタイミングで昨年のニセコ覇者の石井さんが。この人と走れば完走は行けるはず。
と思い背中を借りた。
この後の石井さんのダウンヒルの速度めちゃくちゃ速くて着いていけなかった。

学校坂→ゴール

学校坂に向かうダウンヒルは見通しが良くスピードが乗りやすくめちゃくちゃ速度出てた。

そのままの勢いで学校坂に突入した

ペースをリズム良くダンシングで登り切り。

学校坂以降はこぼれ集団が5人でローテ回しながら完走を目指した。
綺麗に回っていたのにある時から全然回らなくなった。ライン変えて後ろ見ると他カテゴリの選手がジョインして20〜30人くらいの集団になっていた。

着絡まへんから回ったらええのにローテ飛ばしてくるやつ多すぎて。
このまま集団でおっても出し切れんし、利用されるのはごめんやから有銘の登りでAXISの人と2人で飛び出した。協力してくれてありがとう。

ピーク手前で140kmオープンが後ろから迫ってきていた。集団にパスされる時チーム代表の小林に檄を入れてもらい踏ん張る。
この時トライクルが変わる変わるアタックしてたみたいでアタックしまくっていた。

140kmの集団を見送ってからは同カテゴリ4名でローテ回して羽地登りへ。
登り手前に置いてきた筈の集団が後ろにいた。
こんな狡い奴らに負けたら恥やと思って登り開始からありったけのパワーで踏み抜いて行く。
出し切るまで全力で。後ろのやつに抜かれないように。

羽地の下りは安全マージ多く取りながら。
最後の右コーナーも安全に。

後ろみても誰も居なかったのでそのまま踏んでゴール。

ゴール後

ゴールした後にsoleilメンバーが集まっていたので
そこに向かった。

100kmカテゴリで
圧倒的な勝利を挙げていた深澤さん

140kmカテゴリで
トライクルの波状攻撃を受けながらも全て迎撃し
完封勝利を挙げた代表の小林さん

深澤さんと同じカテゴリに出場していた小谷さんも
12位という好成績。

100kmマスターズでは惜しくもスプリントで敗れてしまったが2位の栗山さん

皆さん無事にでなによりかと思ったけど戦績聞いて崩れ落ちた。
強すぎるやろ…。

それに比べて自分は踏ん張るところで踏ん張れずに
42位という結果。悔しいな????
もっともっと前線でバチバチしたかった。
ドンパチ言わして戦いたかった。

ハイキューから

『勝負事で本当に楽しむ為には強さが要る。』

まさにこの言葉を体感出来てしまったレース結果となってしまった。

感想

目標であった来年のシード権は獲得出来た。
フンガワ2回目を耐えられなかったのが悔しい。
そこまでの実力があるかと言われれば正直言って無かった。

悔しいが上位陣との明確な実力差を体験させて
もらい感謝しかない。

レース後に涙を流す選手が居られるがそこまで
本気でトレーニングに励み、
積み上げてきたからと思う。

本気で目指すには相応の覚悟が必要だと痛感した。

レース終わった後はもう懲り懲りや。
と思っていたがまた走りたい。

次は最終局面まで生き残り最高のリザルトを刻む。

総括

沖縄までに共に練習してくれた諸先輩方には
感謝しかありません。

実力が伴っていない事は重々承知の上で
今回のレースに臨みました。

それでも下期に自分なりにメニューを組んだり
効果的だと思う事は積極的に取り入れてたりして
来期に向けてブレイクスルー出来たかと思います。

来年はどうなるかわからないけど
また1から…いや、0から積み上げていこう。

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