masaki_ura

実践の場で培ってきた計画力や概念化力を武器とするビジネスコンサルタントです。 自動車設計からキャリアをスタートしたので製造業には嗅覚が働きます。プロジェクトマネジメントを軸足に活動してきました。今では、商品企画や新事業の立ち上げなどにも活動の幅を広げています。

[ 総まとめ ] オファリングモデルを活かした事業運営(3/5)

■ オファリングモデルの導入にはさまざまなキーワードが存在する

オファリングモデルの導入手順を足早に説明してきたが、これにビジネス上のキーワードを重ね合わせてみよう。小野寺工業の新事業立上げストーリーにはさまざまなキーワードを盛り込んだが、ほかにもキーワードはある。
簡単に説明しておこう。

・ 市場成長率 / 規模
「魅力的な市場」とはどんな市場なのか。それを効果的に評価するには「成長率」と「

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定着を期待するなら、プロセスよりもサイクルを意識しよう

業務改革には「プロセス」の議論は欠かせません。
これは、プロジェクトマネジメントプロセスの改革に取り組んでいたときの話です。

お客様が書き上げたのは、緻密なマネジメントプロセスの山でした。パワーポイントのスライド上に表現されたプロセスマップは100枚を優に超える膨大なものでした。

プロセス定義は、定義する側と活用する側に大きなギャップがあります。定義する側は、想定しうるすべてケースで漏れが無い

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「まずは絵にしろ」と言われたとき、あなたはどんな絵を描きますか?

「まずは分かりやすい絵にしてくれないか」

これは上司が部下に対してよく口にするセリフです。
ビジネスでスピード感が重視されるに連れ、現場では長い文章は敬遠されるようになり、ひと目でわかる「絵」が求められるようになりました。Microsoft PowerPoint(マイクロソフトが提供するプレゼンテーション用のアプリケーションソフト)の登場が、この状況に拍車を掛けました。

「絵にする」という言葉

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[ 総まとめ ] オファリングモデルを活かした事業運営(2/5)

■ マトリクス型事業運営の悩みをオファリングモデルが解決する

オファリングモデルは事業運営の基礎をなす。
意志薄弱な行動を繰り返してきた事業運営は、オファリングモデルの採用により大きな第一歩を踏み出すこととなる。オファリングモデルという背骨を獲得し、しっかりとした歩行が可能となるのだ。
複雑なマトリックス型の事業運営を行う組織ならなおさらだ。オファリングモデルは、マトリックス型で混乱する事業を救

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概念化の達人は「だれが、いつ、どんな発言をしたのか」の記憶力がスゴイ

「すごい記憶力ですね。2カ月前の会議で、確かに加藤本部長はそういう発言をしていました」

いつからか、私はこんな誉め言葉をいただくようになりました。
ところが実を言うと、私は記憶力がいいほうではありません。最近の役者さんや歌い手さんの名前はまったく覚えられず、家内に本気で心配されています。
そんな私ですが、仕事上で「だれが、いつ、どんな発言をしたか」に関しては、別人のようは記憶力を発揮します。

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煩雑なままで複雑なルールを制定したところで定着できない(まずは煩雑さを解消し、次にシンプルなルールで秩序を生み出そう)

「なんとゴチャゴチャした組織なのか」

議論を繰り返すたびに、私はうんざりしていました。あちらを立てればこちらが立たず、どんな仕組みにすればいいのか、途方に暮れていました。

私が直面していた組織は極めて複雑でした。世界数十か国に支社をもち、扱っている商材は多岐に渡っていました。それが原因で、事業運営には大きな支障が出ていました。
業務プロセスやビジネスルールの煩雑さはすでに理解力を超えており、現

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