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2019/6/8(土) Wedding Select Fes(ウエディングセレクトフェス)~gensen wedding vs Choole~開催について

こんにちは、リクシィ代表 安藤正樹です。
前回と前々回のnoteで令和の結婚式をオルタナティブに、パーソナライズを、していきます、というようなことを書きましたが、それってどういうこと?を体験していただけるイベントをやろうということで、6/8に渋谷で開催することにしました。そして、前日の6/7にはプレイベントとして、ブライダル業界向けの本気のトークセッション、その他、シークレットイベントを開催することにしました。

6/8(土)の「Wedding Select Fes(ウエディングセレクトフェス)~gensen wedding vs Choole~」は一般のお客様向けに、多様な結婚式のカタチを体験しながら自分たちに合った結婚式や価値観に気づいていただけるような内容をご用意しました。出展ブースに立ち寄ってもらって「自分たちの結婚式、こういうのがいいよね」って一緒に答えを出してパーソナライズのお手伝いができればいいなと思っています。

6/7(金)の「本気のトークセッション」は業界向けのイベントで、以前よりずっとやりたいと思っていた、業界内で気づきとか知見とかが得られるような場をつくりたいと思います。

それぞれこんな内容のイベントなのでぜひ遊びに来てくださいね、という話を今回は書こうと思います。

普通のブライダルイベントではありません

まず世の中のブライダルイベントはどんな感じかというと、種類は多々あって内容はさまざまなんですが、共通して「結婚式場を決めよう!」みたいな趣旨が強いです。それはそれで意味があって非常に便利な場だと思います、前職でも活用していましたし、コンサルティング先の結婚式場様にも活用した方が良いとおススメしています。

今回、我々が開催する6/8(土)の「Wedding Select Fes(ウエディングセレクトフェス)~gensen wedding vs Choole~」は、どっちかというともっと手前のところ。結婚式場を決める前にいろいろな選択肢にふれていただき、自分たちの結婚式はこうしたいという価値観に気づけるようなイベントにすることをコンセプトにしています。

前々回のnote(結婚式業界と世間のギャップを埋めるためにやりたい2つのこと前編)にも書きましたが、令和の時代、結婚式は変わっていきます。

昭和の時代は親族主導の結婚式。戦後の日本において親族が世間にお披露目するために、ホテルで行う結婚式のフォーマットが築き上げられていきました。平成の時代になって新郎新婦主導になり、自分たちが選んだ結婚式場で、自分たちが招待したゲストと絆を深めたり感謝を伝える結婚式になっていった。とくに平成最後の2〜3年は、結婚式場でやらないとか家族だけとか、いろいろな結婚式のスタイルが生まれました。

で、令和ってどんな風になるの?というと、世間の価値観が画一的から多様に変わっていく中で、結婚式も多様なスタイルが世間に受け入れられていくと思っています。ただ、ここで難しい問題が。

結婚式の価値観が混ざりあってこんがらがって起こっていること

結婚式の価値観というのは、実は新郎新婦だけでは決めづらいというところが結構あります。ゲストに喜んでもらいたいという新郎新婦の価値観と、親御さんの価値観も大切にしなきゃという思い。さらに事業者側の価値観。これらが混ざりあってしまうのでややこしいのかなと。

以前に、令和を機に変えるべき結婚式文化、みたいなtweetをしたことがあります。

持込みNGは、新郎新婦の価値観と事業者側の価値観の混ざりあい。
ドレスとかアイテムなどの情報収集は今ほとんどがインスタ中心なのに、実際にはどの式場でどんなドレスやアイテムが選べるかわからない。非常に不便です。情報収集からアイテムを手に入れるところのプロセスがユーザーさんに合っていない状態。変えた方がいい。

紙の招待状と新札のご祝儀は、新郎新婦・親御さん・事業者側、三者の価値観の混ざりあい。新郎新婦はデジタルネイティブで育ってきた世代で、メールで済ませたい・新札を用意して持って行くのって大変が当たり前の価値観なんですが、じゃあWeb招待状にしてご祝儀はネット決済で、ってしようとした時に何が起こるかというと、「紙の招待状じゃない場合、親族はどう思うんだろうか」とか「ご祝儀を受付で渡すというのが大事なのであって、ネットで決済するのってよくないんじゃないか」とか事業者側からすると「普通はこうです」という内容が昔の価値観のままだったりするので、基本的にそうじゃないのはイレギュラーと扱われてしまい、不安を招くのではと心配してしまう。

このあたりがとても硬直的な構造だと思っていて、もっと柔軟に変わっていけばいいのに変わらない。(実際にこれをやった人は友人知人はWebで・そうじゃない方は紙と当日受付で、という形になりましたが)

画一的な結婚式の象徴みたいに言われる「新婦の手紙」。あれは僕はめっちゃ好きなんですけど、「別にみんなの前で手紙を読む必要ないよね」みたいな否定論があれば、賛成論としては、やっぱり親御さんはあの場で聞きたい・言って欲しい気持ちであるとか、僕みたいにそのシーンが好きな人もいるので実際に参加した結婚式で新婦の手紙がないと「え、ないの?(あると思ってたのに)」みたいな声が入り混じる。

結婚式って無形だし、プライベートのイベントだし、特別であるがゆえにいろいろな人々の価値観が混ざり合い過ぎていて、ゴッチャゴチャになっているんだと思っています。ゲストや親族のことは一定考えるべきだと思いますが、考えすぎる必要はなくて、一定考慮しながら自分たちはこうしたい!というのがあればそれでいいじゃん、みたいな話だと自分は思っています。

「自分たちはこうしたい!」はとても大事なことです。例えば、美容室に行って「前髪はちょっと残して右と左の長さを倍ぐらい変えて後ろは刈り上げてもいいかな」ってオーダーしたら「いや、それはちょっとやばいんで、じゃあこうしましょう」みたいな感じになったりするように、「こうしたい」って言うと提案が返ってくるので、結婚式でも「こうしたい」と言っていくことが必要だなと思っています。

「じゃあ、どうしたいのか?」それが言えるためには色々な結婚式のスタイルに触れることが大事ですよね、ということで、体験していただけるイベントをご用意しました。

自由に「見て」「着て」「聞ける」体験イベント
Wedding Select Fes(ウエディングセレクトフェス)
日時:2019年6月8日(土)11:00〜18:00
場所:渋谷ソラスタ コンファレンス
*参加無料
*事前予約でQUOカードプレゼント
https://event.rexit.co.jp/1904fes/

コンテンツは大きく3つあります。
①色々な価値観にふれられるトークイベント
②結婚式の「今」を感じる体験展示ブース
③どんな暮らしがしたい?のきっかけを作る

①色々な価値観にふれられるトークイベント

いま注目の著名人をゲストにお招きし、結婚式についてのさまざまなトークをしていただきます。

CLASSYモデルでトレンド感たっぷりな結婚式を挙げた宮城舞さんや、令和元年初日の5月1日に令和婚を発表して準備中のインフルエンサー・maiheeさん。『モテたいわけではないのだが』など著書多数のライター・トイアンナさんは、自由な、それでいて節約できる結婚式の役に立つ実体験をお話しくださいます。

さらに、クラウドファンディングで結婚式をやった西村夫妻や、1泊2日で森の中の廃校を借りて結婚式をした酒井夫妻に登壇いただき、これからの新しいウエディングについてお話しいただきます。

さらにさらに、Instagramでも話題の卒花嫁さん2名によるトークセッションも!結婚式、いろんな価値観があるよねっていうことを伝えられたらいいなと思っています。

結婚式は、「どんな結婚式にしたいか」が非常に重要です。そのヒントになる時間にできたら良いなと思っています。

②結婚式の「今」を感じる体験展示ブース

ドレスやヘアメイクの体験ができます。]

とくにヘアメイク体験ができるのはレアだと思っていて、実際にはどの結婚式場ならどんなヘアメイクをしてもらえるか?なんてわからないので、事前に体験しておくと、こだわりたいポイントに気づくきっかけになると思っています。(ちなみにリクシィでとったアンケートでは、ドレス以上にヘアメイクの後悔の方が若干ポイント高かったです)

結婚式場を決めてから、ドレスやヘアメイクを体験して、「あれ、あまりこだわりなかったけどちょっと違うかも・・・」とか「え、こんな風にできると思っていたのにできないんだ」という話は、非常に多いです。先に体験してもらって、それを踏まえた結婚式場選びをしてもらいたいなと思っています。

もちろん結婚式の相談もできます。gensen weddingで日々カウンセリングをやっているメンバーや、チュールウエディング(Choole)では普段LINEで相談を受けているメンバーがイベント会場に来るので、結婚式のライトな相談(自分たちに合う結婚式って?やりたいこと・やりたくないことどうしたらいいでしょう?など)から、どこの式場がどうなの?といったディープな相談までサポートできると思っています。

また、星野リゾートさんの協力で軽井沢でのリゾート挙式の相談ができたり、東京にいながら地方での結婚式の準備が出来る「ジモコン」という新しいサービスも登場します。

今ってこんな結婚式のカタチがあるんだと、いろいろ感じていただけるイベントになるのではと思います。

③どんな暮らしがしたい?のきっかけを作る

結婚して、どんなふうに暮らしたいか?ということをお二人で考えるきっかけが作れたらいいなという文脈で、ベビー用品大手のコンビさんの協力で商品紹介やガイドを。安藤家もそうだったんですが、ベビー用品って結構、子どもができてから慌てて探すみたいなところがあるので知っておくと非常に良いなと思っています。

また、最近注目されているサブスクリプションサービスもクーポンという形で紹介します。サブスクリプションというのは、毎月定額でいくらか払っておくといろんなものがレンタルできるというサービスです。例えば家具なら月々5000円で10万円のソファをレンタルできるとか、服なら月々5000円で全身コーディネートされた服が週替わりで届くとか。所有するよりも体験したい、みたいな文脈が増えてきている中で、まだまだ皆さんが知らないサブスクリプションの世界に触れながら、自分たちはこんな暮らしがしたいよねと会話をするきっかけになればいいなと思います。

他にもジュエリーのご案内や、特典として新生活に役立つクーポンを当日プレゼントします。結婚式の予定がなくても楽しめるイベントなので、内容に面白いなあと興味を持っていただけたらぜひお越しください!

https://event.rexit.co.jp/1904fes/

じゃあ、前日の業界向けイベントは?「この人すごいな」と思う方々を集めました

同じく渋谷ソラスタ コンファレンスで6/7(金)、「本気のトークセッション」というイベントをやります。こちらは業界向けで、ウエディング業界の中でも意識高い人が集まるんじゃないかなと思っています。定員はちょうど超えましたが、若干お席増席できそうとのことで、関心のある方はぜひお越しください。

背景としては、結婚式場同士のノウハウが分散化されすぎているとう構造的な問題があります。世の中の変化に伴って組織の価値観をどういう風に変えていくべきか?とか、いわゆる働き方改革を受けてどうするのかとか。テクノロジーの進化を踏まえた会社運営が大事だよねっていう中で、そういうことが得意な方々の話を聞けるといいなと。

というのは結婚式業界、結婚式のことは皆得意なんですが、それ以外のことは苦手な会場が非常に多い。苦手なことを各社が試行錯誤しながら答を見つけていくというのは非常に大変で、非効率だなと思っています。その中で、知見を有する実力派10名の方にご協力をいただき、トークセッション形式にすることで、ノウハウを持っているスピーカー同士がその場で新しい答えをつくっていくなど、そういった醍醐味をつくれたらなと思いました。リクシィで3年、僕自身で10年とこの業界にいて「この人すごいな」と思う方々同士で話すのを僕自身も聞きたくて楽しみにしています。

どんな話の内容になるかはやってみないとわからない部分もあって、予告しようもないところがあります(ごめんなさい)。でも、トークセッションは「違い」と「共通」を明らかにしながら1つのテーマに対する答えを出していくステップが基本フォーマットかなって思うので、共感したり、自分だったらって考えたりする機会になると思っています。

業界最注目のキーマン達が語る!
本気のトークセッション
日時:2019年6月7日(金)13:00受付 13:30開始 18:30終了予定
場所:渋谷ソラスタ コンファレンス
参加費:1,500円(飲食代含む)
https://note.mu/rexitinc/n/nf72d461ad881

これほどの面々が揃うトークセッションがなんと、たったの1,500円(笑)。業界的には10,000円くらい払っても参加したいレベルかなと思います。でも僕らも初めてなんで参加していただきやすいのが一番かなと思って、こういうプライシングになっております。

実はこの日、イベントの前にちょっとシークレットなプレイベントをやろうとしています。シークレットなだけに今は書けませんが、終わったらまたこちらのnoteで報告します。

まとめると、6/7-8のイベントに詰まっているものは

リクシィは産業自体をどうアップデートするかということにコミットしている会社です。それがミッションの会社です。

ウエディング業界の歴史をざっくり言うと、江戸時代から文化としてあったものが戦後のきっかけでホテルでやるようになってきて、人口が増えて行く流れの中で結婚式場という受け皿が必要だよねという文脈があって、そこにゼクシィという巨大なメディアが出てきて世の中にある結婚式場をユーザーが一覧できるようになりました。つまり事業者もゼクシィに広告を出せばお客様が来てくれるってことで基本的には需要の方が強い状態でした。

ウエディング業界でIPOが活発になってきたのは、T&Gやベストブライダルの2001~2004年頃。IPOすると会社の成長がマストになり、結婚式場というのはハコを作らないと伸びないビジネスモデルなので、ハコを増やし続けることで成長してきて、各社が追随してきたという流れがあります。

ハコを増やせばお客様が増えるので、どうやって効率的に対応するかのような資本主義的な観点も必要になり、でもそれだけでは行き詰まってきて現状を迎えているように感じます。人口が増えることはないでしょうし、一方、結婚式場は昔ほどのペースではないものの数は増えているので競争過剰に陥っていて、どこの式場も組数が増えなくて困っている。さらに、冒頭に書いたようなユーザーの価値観の変化に対応できていない構造もある。

本来、文化と歴史で成り立ってきたものが、効率性と経済性が混ざることによってこんがらがってるみたいな状態。このこんがらがっているものを解きほぐしてアップデートすることを誰かが意志を持ってやらないと、結婚式自体がなくなってしまうのではないかと思います。

だからこそ今の業界の姿、サービスの姿を、ユーザーにしっかり伝わるようにしていきたいし、ユーザーニーズを取り入れられてないものは事業者側に働きかけていく必要がある。消費者側、事業者側、両方に働きかけながらやっていこう、というのが今回の6/8と6/7のイベントの両方に詰まっています。

令和の時代に結婚式をする人も、お手伝いする人も、必見のイベントかなと思います。どちらも会場は「渋谷ソラスタ コンファレンス」にて。

私は両日とも会場にいますので、お会いできるのを楽しみにしております!

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