3名の役員

新役員体制の発表にそえて、スタートアップの経営陣の在り方に関する考え方を述べるの巻

本日プレスリリースを配信させていただきました。
リクシィ、役員3名が就任し新体制に ~役員陣による第三者割当増資を実施~

資本金も5,800万円になりました。今まで私が100%株主の会社でしたが、創業メンバーにも株を持ってもらえる会社になりました。創業メンバーで100%です。

事業が4つになっております。
gensen wedding
ブライダルコンサルティング
リクシィキャリア(人材紹介)
・ブライダルビジネスサポート(仲介)

社員の数も10名になり、組織の雰囲気はできあがってきて、組織の核をつくるタイミングということで、新体制となりました。

立上げの組織の性質が、そのままその後の会社の性質になると、関心強くやってきているつもりですが、良い組織であるためには、経営陣が、それ自体でチームになっている必要があると考えていました。

リクシィなら、リクシィにとって良い組織とは何かという価値観をvalueとして定めることはとても大切です。ただ、そのvalueを社長はもちろん、役員が体現できていないと全く伝わらないものです。valueに合わせて組織が動くというよりは、valueは組織に既に備わっている雰囲気をどう読みとるべきかの基準という性質が強いと考えています。valueを意義あるものにするには、経営陣がチームになって、そのvalueを体現できていなければならないと考えるわけです。特にそんな類のvalueを入れるならば。

リクシィでも3つのvalueをつくり、その中に、be colorfulという、ものがありますが、それはまた別の話に。

ただ、残念ながら、世の中、役員同士がかみ合っている組織の方が、少ないのではないかと思っています。役員間がギスギスしていると、それだけで会社はギスギスしますし、valueを定める意味もない。

噛み合わない理由は、
・お互いの仕事の内容がわからない
・斜めのコミュニケーションラインが増えて認識ずれが起こりやすい
・社長がマネジメントしきれない
・経営のコアに究極に責任を持つので世界観、現状認識のすり合わせが難しい
などといったところかなと思っていて、スタートアップやベンチャーでは避けては通れないものだと思います。

このような問題が起こらないということは、起こらない範囲でしか事業展開をしていないということだと考えています。よって、どんなスキルがあっても上記の問題は起こります。起こるまで成長できるはず、ということかもしれません。このあたりは・・・、なんでもいいです。

このような問題が発生しているにも関わらず、経営陣がチームになっているには何が必要なのか。

自分の答えは、性格の相性です。

性格の相性と言っても、「役員同士で相性が良くて仕事しやすいね」というのは全くどうでも良いことで、「社長と合う人が役員になるといいよね」というのは、社長はイエスマンを集めただけという話になり、非常に危険な状況を招きかねません。

大事なのは、社員から見て、信頼できる経営陣と言えるチームなのかどうかの相性だと思っています。社長1人よりも、経営陣として見る方が、より信頼できると思えるチームと言えるかどうかが大事なんだろうと思います。社長や個々の役員同士のミクロな人間関係がどうのこうのは社員にとってはどうでもいい話で、社員から役員陣を信頼できるかどうかがはるかに大事だと。

では、そのような組み合わせをつくるにあたってキーになるのは、やはり社長です。性格として社長に欠けていることを補えていることが大事なのだろうと思います。

社長の器を会社の器が超えることはありえない。一方で、完璧な社長などこの世には存在しない。そして、敢えて言うなら、残念ながら社長の性格が変わることもあり得ない。

だからこそ、社長は社長で成長のために努力すべきなのですが、解決する最も良い方法は、経営陣としての器を大きくすること。自分は、リクシィという器を共に形成できる方が役員になってくれたらいいなあと考えました。それがそのままリクシィという組織の雰囲気を形成していくのだろうと思っています。

今回、3名の方に取締役にご就任いただくことができました。思惑は、以下の動画にもありますが、ここでも言及しておきたいなと。
https://youtu.be/oft_nt-PICY

私は、考えて答を出して動く性格なので、弱点はスピードです。
スピードが速いと褒めていただけることもありますが、これは本来遅いのを克服するために、光速で考えることをがんばっているおかげかもしれません。内面では、周りから計算高く見えてしまうのではないか、などと勝手に気にしています。そして、考える間、自分の中では遅いと常に思ってしまう。
小俣佳宏は、真逆です。ピュアさ、そして光のスピードで動けます。そこに計算はありません。
この差は、人間が感情で動く生き物だと言う意味において、大きな差を生むだろうなと思っています。
小俣佳宏のおかげで、リクシィは人間らしくあれるだろうと。

私は、深いコミュニケーションが苦手なタイプです。
事実に対して答を出して話をする分、細かく詰めていくとあり得ないくらいにこだわりたくなり、答がないテーマは考え抜こうとするので、周りは振り回されます。
一方、そのようなことに巻き込むことができないシチュエーションも社会では多いわけで、どうせできないならと、一定のところで「今日はここまで」と終わらせたがる癖がありますし、唯我独尊的だったり暴力的なコミュニケーションスタイルの人は極めて苦手です。基本、駆け引きも面倒くさいので嫌いで、駆け引きに勝った負けたの会話とかこの世から消滅させたい勢いで嫌いですが、そんなことは起こりえない。いや、お前は考えつくす性格だと言っていた癖に矛盾しているぞと突っ込まれそうですが、考えるのとコミュニケーションは自己完結できない分、やはり違うわけです。
山口淳司は、そのバランスと深さが絶妙です。深堀のコミュニケーションがうまい。しかも、安藤のこの弱みを知り尽くしている。
山口淳司のおかげで、リクシィとしてのコミュニケーションでミスすることはないだろうと。

私は、守りが苦手です。
自分なりに現実と理想のバランスを考えながら、正確には、現実も理想も突き抜けるくらい考えてバランスをとりたがるのですが、前提は結局攻めに対してです。
守りは苦手、守り切る姿勢まではとることができません。ですが、ただ守りしか考えていない人との会話をすることは非常に苦手です。
杉山慎一郎(さん)は、大人の判断力がすさまじいです。攻めもできるし守りもできる。
そのブレ幅は、大きく会社を助けてくれるだろうと思っています。そして、すでに助けられている。
杉山慎一郎(さん)のおかげで、会社の判断を間違うことは無いだろうと。

非常に頼れる、3人だと思います。

ちなみに、自分の弱点をこれでもかとばかりにさらけ出していますが、この際ということで、私の性格は以下に書いてある通りであることも書いてしまおうと思います。

夢とロマンのコアラ

・・・といいながら、35歳を超えると成長が止まる説や、社長は変わらない説、社長の器を会社の器は超えない説など、あらゆる定説は理詰めでひっくり返したい欲望を消せない性格なので、これはこれでテーマとして取り組んでいきたい次第です。

こんなリクシィですが、応援いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

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