少し時間が経ってしまいましたが、先日スターダムさん後楽園ホール大会にて
PPPTOKYO所属・ちゃんよたがNewBloodタッグタイトル戦に挑みました。

結果としてタイトル奪取は成らずでしたが、その日のベストバウトと呼び声も高い試合内容で、完全に会場に居たファンの心を掴む素晴らしい試合だったと思います。同時に海外ファンやメディアからの反響も大きく、自分としても誇らしく嬉しい気持ちになる一戦でした。

今日のnoteではそんなベストバウトが生まれるに至ったロジカルな分析、個人的な思いを綴っていけたらと思っています。

■チャンス＝積み重ねた結果

今回このタイトルマッチが決まるまでの流れも含めて、そこには全ての出来事に意味とストーリーがありました。
年末のブッキング騒動から先方の社内体制の変化など、ハッキリ言ってそんな騒乱の折に他団体の選手が出る幕はありません。
それでも色んな偶然が重なり、2.17という日を迎えられたのはひとえにスターダムさんの誠意あるご配慮や、同時にちゃんよた自身が積み重ねてきた信頼と実績の証だとも思っています。
それは同時にPPPTOKYO自体が日頃から信念をブラさず、丁寧に仕事を積み重ねてきた証明だとも思っています。

また、そんな出来事自体にしっかりと意味を見出してテーマ付が出来たことが、今回の試合をより意味のあるものに出来た一つの要因だとも思っています。

こういった一つ一つの試合に対するテーマ付は、興行数の少ないPPPが培ってきた一つの手法であり大切にしてきているマインドです。
意味のない試合というのは一つもなくて、そこに如何に意味と定義を見出していけるかということは、自己プロデュースの観点から見てもとても大切なことだと思っています。

■人の記憶に残るのは“声”であり“表情”、そして“言葉”である

ふとした瞬間こんなことを書いていました。
何の因果かタイトルマッチの前日に。
結果として、ちゃんよたと飯田選手の攻防は間違いなく見ている人たちを惹き込んだし、凄まじいインパクトを残しました。

お世辞にもハイレベルな技術の攻防ではなく、シンプルにぶつかり合った二人の戦い。
それでも人の胸を打つ何かがそこにはありました。

それはまさに自分自身が記したように“声”や“表情”、“呼吸”に各々のプライドと情熱と想いが乗っていたからだと思っています。

と同時に、そんな奇跡的な身体表現はある日突然突出するものではなく、それぞれが毎日積み重ねてきた時間や努力があるからだと、改めて思い知らされた次第でした。

■筋肉は裏切らない。

ともすると、この言葉は今綴ったような日々の努力の積み重ねを端的に表現しているかもしれません。
個人的な意見になってしまいますが、ちゃんよたも飯田選手も無骨で努力家で、めちゃくちゃ好感度が高いです。
二人に共通していると感じる事は、様々な結果を「他責」にせず、自分自身の努力で乗り越えようとする前向きな姿勢です。

腐りそうになりそうな不条理な事があっても、己の肉体と筋肉を信じて自己研鑽に励む。
そんな愚直な性格が試合にも反映されいていたからこその名勝負だったのではと思っています。

プロレスの世界は時に残酷である。
常に勝者と敗者が存在するし、大きい団体に至っては会社に推される選手とそうでない選手が混在する。

そんな時に理不尽で不条理な結果を前にしても、いつも己の肉体を信じ続けるそのマインドが今回の試合でスイングした一番の要因な気がしています。

■「続ける」人が一番強い。

この試合を見て自分自身も非常に感化されました。
そして固定概念や既存の「こうあるべきだ」論も論破された感覚にも陥りました。
改めて様々なものと闘っていこうと奮い立たせられたし、自分自身も腐らずに続けることを辞めないでいこうと決心出来ました。

この業界に居たら辞めたくなる事や足を止めたくなる不条理な事が沢山ある。
それでもやはり「続ける」人が強いのだと気付かさせてくれた今回の一戦。

スターダムさんという業界最大手の団体の後楽園ホール大会でタイトルマッチに臨めたという事は、本当に誉な事である。

しかもそこで爪痕を残せたという事は、我々が積み重ねてきた事が間違っていなかったという一つの証明であったと思っています。

本当に感慨深い一日でした。

改めて、今回のタイトルマッチを決めてくださったスターダムさん、選手の皆様にお礼を言いたいと思います。

自分もまだまだ頑張ろう。

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