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いざ転職!デザイナー、クリエイターの履歴書の書き方

「転職しよう!」と心を決めたデザイナーのあなた、まず、なにから始めますか?
ポートフォリオ、履歴書、職務経歴書……用意するものはたくさんありますよね。

まずは自分の情報を整理するためにも「履歴書」を書いてみるのはいかがでしょうか。


●なんで履歴書がいるの?

クリエイター・デザイナー職の転職活動は、ポートフォリオを作ることに着目されがちですが、履歴書や職務経歴書も重要な提出書類です。

よくよく考えると、なぜ履歴書が必要なのでしょうか?デザイナー的には「ポートフォリオが良ければいいじゃん」と思ってしまいますが、会社に所属するということは現場のクリエイティブ職以外にもあなたを審査する人がいるということです。

例えば、人事部の方や社長など上層部の方もそのひとり。採用に関わる全員が「知っておきたい求職者の情報」が規定のフォーマットでまとめられているということが大切になります。

履歴書は必ず提出し、プラスアルファで自分でデザインした自己PR資料やプロフィールをポートフォリオに入れたり、別紙で用意することも効果的です。


●抑えておきたい!履歴書、基礎の基礎

「履歴書は手書きで!」という話はよく聞きますよね。果たしてそれは全ての職種に当てはまるのでしょうか。
今の時代、特にクリエイティブ業界では手書きの履歴書にこだわらない会社が多いように思います。クリエイティブ系の仕事では業務を効率的に進めることが求められます。そういう働き方をしている業界なので、見やすくまとまっていればパソコンで制作したもので問題ないのです。

ただ、応募条件として手書きで書くことが指定されている企業には、手書きで書いた履歴書を提出しましょう。

パソコンで制作するメリットもあります。市販の履歴書を使うとフォーマットは動かせませんが、自分で作ると特に伝えたい部分を大きくしたり、不要な部分はカットしたり自由にレイアウトの変更ができます。履歴書の体裁はくずさないように注意しながら、それぞれの欄を調整してみましょう。

印刷したりPDFにすることができれば問題無いのですが、できればデータは、ExcelやWordで作っておきましょう。

相手先にもよるのですが、ExcelやWordで履歴書を提出をお願いする企業もあるので面倒にならないように準備しておきましょう。

市販の履歴書はA3やB3が主流ですが、A4が2枚で印刷しても大丈夫です。印刷する際は薄すぎる紙は避けたほうが印象が良いでしょう。

写真は、身分証明写真を準備ましょう。
どんな印象の人なのかわかってもらうため写真を貼ることは必須です。また、たくさんの履歴書を見る企業の採用担当者が面接後に他の人と混合しないように、写真を含めて判別するためという理由もあります。SNSのアイコンのような意味を持っているということですね。なので、写真は必ず貼りましょう。

写真の撮影方法は、自由です。

写真館などでプロのカメラマンに撮ってもらう
 費用は高くなりますが、一番安心できる手法です。撮ってもらったデータをもらえれば、自宅のプリンターで印刷することも可能です。

証明写真撮影BOXで撮影する
 低価格で撮影することができますが、撮り直し回数が限られていたり、枚数が決まっていたりします。

一眼レフなどで自分で撮影する
 写真撮影に自信があり、ご自宅に白い壁や自由に使えるスタジオがあるのであれば個人で撮影しても問題ありません。ただし、照明と背景には気をつけましょう。また、スマートフォンでの撮影や自撮りは推奨しません。

撮影時の服装は、スーツが無難です。

デザイナー職の場合あまり格好は気にされないですが、清潔感がある格好を心がけましょう。髪型も同じく、清潔感が大切です。短めの髪型は無造作にせず軽くセットしたり、ロングヘアは顔にかからないようにくくるなどスッキリと見せると好印象です。


●基本情報の記入方法!

まずは学歴、職歴を記載していきます。和暦で統一して書きましょう。

・学歴
学歴は古い順に、高校から書きましょう。高校卒業が最終学歴の場合、中学の卒業から書いても問題ないです。最終学歴は入学した年と月、学校名、卒業した学科、卒業した年と月を記載します。中退した場合は、”中退”と書くか、記載しないでおきましょう。

・職歴
職歴も古い順から書きます。入社した年と月、社名、所属部署、担当した業務を簡単に書きます。退職済みであれば退職した年と月を、退職の予定があれば退職する時期と「退職予定」の旨を記載しましょう。
社員として在籍した会社は必ず全て書きましょう。同業界でのアルバイトは、雇用形態がアルバイトである旨を明記しておけば職歴に入れてOKです。フリーランスの場合は、フリーランスとして活動していた期間や請けたお仕事の種類を記載します。

「全部書くと行が足りない!」となったら学歴は最終学歴のみにしたり、業務の内容は職務経歴書に書いたりして調整しましょう。

・資格欄
資格がある方は資格を記載しましょう。自動車免許やTOEICの点数などもここに記載します。

デザイナー職に必須な資格は特にないですが、持っていると信頼につながる資格はいくつかあります。
・色彩検定
・カラーコーディネーター
・Web検定
・DTP検定
などが代表的です。自分が目指す職種に合わせて勉強して受けてみても良いでしょう。

受賞歴がある人は、この資格欄に一緒に書きましょう。職務経歴書に書けばいいじゃないという人もいますが、面接官は細かい職務経歴書より先に履歴書を見ながらお話するので、見やすい履歴書の方にも受賞歴を記載があると話のネタにもなるので書くことをお勧めします。

・志望動機
どうしてその会社、その職種を志望するのかを記載します。

オススメの構成は以下です。
①エントリーする企業のどこに惹かれたのか
②自分の経験がどのように活かせるか
③自分がその会社に入社したら、どのように貢献していきたいか

それぞれの企業のサービス、事業内容やビジョンをしっかりと調べて、魅力に思ったことを書きましょう。「競合他社ではなくなぜその企業なのか」を明記することも大切です。企業側が求めている人物像をしっかりイメージして、自分に当てはめて書くと良いでしょう。

「特定の作品が好きだから」という理由は避けたほうが賢明です。ファンとしての思いを伝えるのではなく、どのようにその作品が優れているか、革新的だったのかなど、ビジネスの観点で考えて魅力を伝えられれば一緒に働くイメージを持ってもらえそうです。

ネガティブなこと、企業側が心配になるようなこと、他社や誰かを批判するようなことは書かないように注意してください。また、コピペはせず一社一社に向けて志望動機は書き直しましょう。

・自己PR欄
自分の経験とエントリーする企業で役に立ちそうなスキル、自分が長所だと思う部分を記載します。「一緒に働きたい」という思いを持ってもらうため、自分の魅力を最大限にアピールしましょう。長く続けてきたことや、戦略を考えて成功させたこと、やり遂げたことなど、自分をより良く知ってもらえるプラス情報を考えてみてください。

・本人希望記入望欄
自分が希望する職種や、給与や勤務地の希望などを書く欄です。あまり多くは書かず、「貴社の規定でお願いいたします。」などと書いておくのが一般的です。よほどの希望がある場合は、面接で伝えることを推奨します。


●ついでにデータをExcelやWordだと日付が楽に


●手を抜かず、思いが伝わるように履歴書を作ろう


デザイナーにとっても履歴書は、ポートフォリオと同じく顔を合わせる前に自分を伝えることができる大切な書類です。自分を紹介するツールとして最大限に活用しましょう。丁寧に文章を構成して読みやすく作れば、企業の方に好印象を与えられます。改めて自分の履歴書をチェックしてみてくださいね。

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