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弱さの情報公開

思いを引き出すインタビュアー、鯨井啓子です。

先日twitterを見ていたら、「弱さの情報公開」というキーワードに出会いました。

さらっと見ただけなので、その投稿の意図しているところは正確にわからなかったのですが、苦手なこと、できないことを情報として身近な人と共有するということは、得意なことや好きなことを共有するよりも大切なことかもしれない。と最近感じています。

◎我が家のディスコミュニケーション
◎本音で話す
弱さを共有して分かったこと

我が家のディスコミュニケーション

プロフィールでもちょっと触れているのですが、我が家は長きに渡ってことばがちゃんと通じないような状況が続いていました。

もちろん日本の関東圏で生まれ育った者同士が一緒に生活しているので、言語的には同じものをしゃべっています。でも、それぞれに大事にしていること、それぞれの立場、生まれ持った質が違うから、ことばに込めている意味合いが微妙に違ったりする。

その中で生まれた齟齬をお互いに忖度して分かったふりをしようとしたりするので、本当のその人がどんななのかよくわからない!でも、そのすれ違いもどこから正していいのかわからない!みたいなことになって、コミュニケーションが成り立たなくなっていたのでした。それで、こいつに話してもどうせわかってくれないし!みたいなあきらめと怨恨も募るという悪循環…。

本音で話す

4年ほど前に北海道から実家に戻った時、ことばの通じる外の世界に長いこといたので、家の中のコミュニケーションの崩壊ぶりに驚きました。そして、私自身もかなりな忖度癖がついていたのですが、らちが明かない!と思って本音で話すことを強化していきました。

我が家の家族は、身体の機能として何かしらのサポートが必要な人はいません。でも、それぞれに苦手なものがあります。

私は、急かされるの、大きな音、やわらかいごはん。
母は、ダラダラものごとが進むの、感情的に話されること、すっぱいもの。
父は、きちんとすること、流れを止められるの、汁のないメニュー全般。

ちょっとお互いをちゃんと見ていればわかるようなものですけど、この情報が我が家で完全に共有されたのって、本当に最近のことです。だからほんと、ことばにして口から出すって大切!!

弱さを共有してわかったこと

苦手なことって、ちょっとは出会っても死にはしないかもしれない。でも、確実に、そして大胆にその人のエネルギーを削ぎます。だから、それぞれにそこをわかって邪魔しないことを心がけていると、お互いに余裕が生まれてきて得意なことまで尊重してあげようという気持ちが、結構簡単に生まれてきます。そのくらい、苦手を続けることはハイカロリーなのです。

逆に、苦手なことにさらされ続けていると、私のつらさをあなたも味わえ!的なブラックな自分が出てきてしまい、全員気持ち悪さの毒気にあたることになるのです。ものすごい悪循環!!

私は以前、弱さを認めることは悪いことだと思っていたことがあります。でも、仕事が細かく丁寧な人はスピード重視の仕事には向かない。つまり、生まれ持った性質はどうにも変えようがないし、長所と短所は見方次第で紙一重ということです。まずは自分自身で自分の苦手、弱さを知ること。そしてそれを、まずは身近な人と分かち合っておくこと。それは命を削らず、健やかに生きていくためにとても大事なことだと思うのです。

◎我が家のディスコミュニケーション
◎本音で話す
◎弱さを共有して分かったこと

我が家はあの喧嘩の嵐が嘘であったかのように、ことばの通じる家族になりました。今考えると、素直になれば何事もなかったのに、何してたんだろうね、私たち!感ばかりが残っています。笑

人にはそれぞれにできないこと、苦手なことが必ずあります。それが共有され、尊重されていくことの大切さと意義深さを、この家族の不和には随分と教えてもらったと感じています。もし似たようなうまく行かなさを感じている方がいらしたら、我が家の事例も参考にしてみてください。

◎鯨井啓子 info

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