マガジンのカバー画像

喫茶ランドリー

27
墨田区千歳に誕生した「喫茶ランドリー」の日々の出来事。
運営しているクリエイター

#1階づくりはまちづくり

これからの新しい「デザイン」、そのイメージを掴もう!人の幸福のために「ゼロをつくる」という意味を「喫茶ランドリー」を通して考えてみた.

先日、ある学生の方に田中がインタビューを受けていて、そこでポロッと学生さんが言いました。 「田中さんがされているのは、ゼロをつくる仕事なのですね」 その瞬間、目から鱗で、インタビューが終わった後も、田中とあれは言い言葉だったね、と話したりしていました。ゼロか。確かにゼロなんだよね。 何のために「デザイン」はあるのか?私たちは日々、仕事を通して、ざまざまなことを「デザイン」しています。そして、世間にはさまざまな「デザイン」に関わる仕事をされている人がいます。そして、常に「

スーパーの軒先が「喫茶ランドリー」のように!まちに愛されるスーパーの新しいカタチを目指すマックスバリュおゆみ野店のチャレンジ。

冒頭の写真は、スーパーマーケットのマックスバリュおゆみ野店の軒先の先週末の様子です。リニューアルオープンから3週間が経ち、改めて訪ねると、当初思い描いていた光景が感動するほどに実現されていました。 今回はここに至る1年半のお話です。 地域に根ざした真のスーパーマーケットとは?プロジェクトのはじまりは、2019年5月にいただいた一通のメールからでした。これからのスーパーマーケットをつくっていく中で、どの会社も「地域」や「コミュニティ」といったキーワードを謳いますが、マックス

「喫茶ランドリー」で働くことの「10の哲学」★2号店宮崎台で働く皆さんへ贈る「喫茶ランドリーのワーキングフィロソフィー」と目指す世界について。

「喫茶ランドリー」は、2018年1月に誕生し、2019年5月に2つめの「喫茶ランドリー」が宮崎台に誕生しました。宮崎台のアルバイト応募は、なんと短期間で150名もの応募が!その中から、地元に暮らす6名の女性たちが選ばれました。 その後、「喫茶ランドリー」での数日の研修を終えた新しスタッフたちは、新しいお店のオープンと同時に、元気に働いてくださっています。今ではオープンから1カ月とは思えないほど、オリジナルの手作りメニューが充実しているのですから、感動でいっぱいです。 でも

「喫茶ランドリー」2号店が、田園都市線・宮崎台駅近く、「ティップネス宮崎台店」の1階にオープン!まちと接続できる1階を持つことで、真の「健康」に寄り添うフィットネスクラブへ。

「喫茶ランドリー」の2号店が5月にオープンすることが、今日正式にプレスリリースされました。場所は、東急田園都市線・宮崎台駅から徒歩2分のフィットネスクラブ・ティップネス宮崎台店の1階です。 きっかけは1年前の一通のメールからきかっけは、ちょうど1年前のあるメールでした。当時はオープンから4カ月目に入ったころ。連日、デベロッパーや医療福祉系の方々、お坊さんに全国のコミュニティカフェ関連の方々、台湾や韓国からも視察団が、その段階でトータルで何百もの視察の方がいらしていたときでし

「エラー」こそが「会話」を生み出す.「会話」は育って「コミュニティ」となる.つくり手は、そのことを自覚しよう! その上で、何をどうデザインするか。

コミュニティ、コミュニティと言いますが、そもそもどこからはじまっているのか、そのことについて、あまり話されていないので、今日はそのお話を。 コミュニティが生まれる、その源って何? コミュニティの一番最初って、どこにある? 何なのでしょうか? いきなりポンっと生まれるものではありませんよね。で、あるときふと思いました。コミュニティって、どういうプロセスで、生まれ、形作られていくものだろうか。そして、その源を、脳内でたどってみたわけです... (グルグルグル妄想タイム……)

マニュアルなし!原価計算なし!?子供を連れてき放題!喫茶ランドリーの「働かせ」改革は、「働く」ではなく、「その人らしくいる」という何にも代えがたい価値の共有から!

今、喫茶ランドリーでは、4人のママさんたちが働いてくれています。開店から2カ月で完全なバトンタッチが叶い、それから約1年、訪ね来る人たちにここまで愛され続けるようになったのは、すべて彼女たちの力によるものです。 今回は、「喫茶ランドリー」を通した「働くこと」のお話です。 私たちは、喫茶店を、飲食店を持った経験はありませんでした。しかし、ここにはこういうお店があるべきだというビジョンは明確にありました。だから、われわれが考える「喫茶ランドリー」に共感し、自分がやりたいと

もしも、「喫茶ランドリー」の「ランドリー」が「資源ごみ回収拠点」に替わったら?アミタが南三陸町で行った実証実験。駐車場に現れたすばらしき「喫茶ランドリー」的光景とは!?

「喫茶ランドリー」には、お店の奥に洗濯機・乾燥機、ミシンやアイロンを備えた「まちの家事室」があり、来店者の多様化と店内のコミュニケーションの活性化に一役をかっています。でも、私たちがいつもお話しするように、「喫茶」や「ランドリー」という機能だけが、この全てを決定づけているわけではありません。 ぶっちゃけ何でもいいんです。その土地、その場所に見合った、「何か」がフィットすればいい。あくまでその魅力的な選択によって、そこに「喫茶ランドリー」的な人々の会話と、能動性があふれる場所

【続報】喫茶ランドリーレポート:目の前にいるのは「消費者」?「人間」?「喫茶ランドリー」で人々を心躍らせる補助線のデザイン。その根本に持つべき考え方とは!?

前回の記事では、はじめの90日の模様をお伝えしました。いろんなところで「コミュニティスペースをつくる」といった言葉を目にしますが、「喫茶ランドリー」におけるそのクオリティやパフォーマンスが、面白いほど既存のものとは違う次元に動きはじめていることが、少し伝わったかと思います。 これまで私たちは、公園、道路、公共空間、商業施設、公共施設など、1階(グランドレベル)における、ひとびとのパフォーマンスを最大限引き出す大切さと、それが地域や社会全体に大きな影響を及ぼすことを説いてきま