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グランドレベル研究所*南アフリカ・ドバイ

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野点以上・屋台未満の何かを持って街へでる.そこで行うのはフリーでふるまう「第三の趣味」.21世紀の新しい幸せがここにある
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新刊 『1階革命』 (著:田中元子/晶文社)Amazon予約はじまりました。副題は「私設公民館『喫茶ランドリー』とまちづくり」。書店は12月20日ごろから並びます。

 この度、晶文社よりグランドレベル田中元子の新しい書籍『1階革命−私設公民館『喫茶ランドリー』とまちづくり」が晶文社より発売されることになりました。Amazonでの予約注文は昨日から、書店での販売は2022年12月20日の予定となります。  表紙は、こんな素敵になりました。表紙絵は、グラフィックアーティストの伊藤桂司さん、ブックデザインはアジールの佐藤直樹さん・菊地昌隆さんにお願いしました。  今回の書籍の位置づけは、田中の前著『マイパブリックとグランドレベル − 今日か

地域に根付く建築やまちを、市民と共につくることは、世界中でも起きている。だから「今」こそ世界と交流を図ろう!

前回とりあげた、tomito archiectureは、地域コミュニティスペース「カサコ」の設計に2年間を費やし、地域住民をはじめとしてたさまざまな人々との交流を図りながら、具体的な設計を進めてきたそうです。これまでのように、依頼→設計→竣工→終了ということではなく、そもそも何が必要なの?ってところから、場合によっては竣工後も建築家が介在していくという流れは、建物の大小に関わらず、この10年でより大きくなってきています。 建築家のスタンスや関わりの度合いは異なりますが、たと

「第三の趣味 パーソナル屋台が世界を変える」のウェブを公開しました。

「第三の趣味 パーソナル屋台が世界を変える」のウェブを公開しました。簡単に言うと、最小の個人が能動的・趣味的に社会に接続する装置としてのモバイル性の高い屋台に、まちを変える可能性を見てみたいのです。 僕らは無趣味なので、珈琲を無料で振る舞いますが、打楽器好きな人はまちの子供向けに小さなワークショップをするもよし、裁縫好きなお母さんはつくったものを配るもよし、絵を描くことが好きな子供がいれば似顔絵を描いてあげるのもいい。とにかく何でもいいんです。けどそこにはきっと、その人なり

野点以上・屋台未満の何かリサーチ【南アフリカ・ダーバン編】歩道に連なる謎の棚?たち

#屋台 #南アフリカ 事務所内につくったわずか3席のバーカウンターを外に出せたら、どんなに気持ちよいだろうか、楽しいだろうかと話はじめたのは昨年の夏頃からだっただろうか。そこで、あるとき田中の口からでたキーワードが「野点以上・屋台未満の何か」だった。 言葉というものは不思議なもので、与えられると脳にスイッチが入り、いろんなものが見えてくる。さらに知らない場所に行けば、より際だっていろんなことが見えてくる。というわけで、その日から自然と「野点以上・屋台未満の何かリサーチ」が