宇宙を漂ったアノ盆栽が台北に!?グランドレベルにスーパーハイカルチャーと地元住民の暮らしが混在する町「富錦街」.

まったく進みませんが、台北レポ少しずつ進めていきますよ〜!

さて2日目の午後は、「華山1914」を後にして台北駅のほうへ。台北駅の手前は、こんな風景に。28年前、小学生の頃住んでいたときは、まさにこういう光景が広がっていた記憶が。

路地を入ってみると、生活臭たっぷりで。

それでも秩序があるから、独特の美しさがあります。そして抜けると。

ドドーンと台北駅。そして、このあと、うぉーーーっって、雄叫びを上げることになります。

この吹き抜け、この開放感、このグリッド。しばしあっけの取られること数分。噂には聞いていたけど、本当にみんな座り込んでいる。そして、黒のところに座る人が多い!?確かに黒い方が自然と座ることをアフォードするかもしれない。つまりベンチ代わりとして、白黒のグリッド。これは確信犯なのか!?

駅のつくり方としても秀逸。発券所があって、手前に吹き抜けの大空間、吹き抜けの両サイドのグランドレベルはお土産屋を中心に、二階はカフェ等の飲食店がテラス席を構えていて、その上はオフィスというシンプルだけど、実に機能的な構成。日本の駅は、ほんとうに使いづらいですからね。。

ここから「富錦街」を目指そうということで、南京三民駅までタクシーでひとっ飛びして、そこから再び徒歩。途中の小さな公園、すごいでしょ? 生い茂る樹木全体が“ようこそ!”と言わんばかりに、人を寄せ付けています。

昨今、使われない公園が日本でも問題にっていて、幕の内弁当のごとくイベントごとを押し込めることで挽回を図ろうとしがち。ところが、世界でさまざまな人に使われまくっている公園を見れば、使われる・使われないは、デザインによるということが一目瞭然。

店構えが集客に影響するように、“公園のツラ構え”も集客に影響する。つまり、本当に必要なのは、イベントを開催するのではなく、公園の物理的なリノベーションなんです。ちょっと手を加えるだけで、ある程度の成果はあげられるはず。このあまりにも当たり前のことにはやく気付くべきなんだけどなぁ。

やっとやっと出てきた。日本にもありそうな、駄目なグランドレベル。たとえ台湾であっても、1階を商店にしようというDNAは継いだだけでは、賑わいは生まれないってこと。

「富錦街」へ入る手前にコーヒー屋を発見。「ALL DAY」というお店。というお店。

中は広々。macを広げる人も多く、客のファッションセンスもちと違う。漂う代官山のような空気。

珈琲はこんなスタイルで。

お茶はこんな感じ。見たこともないような高級車で乗り付けてくるカップルがいるかと思えば、店の外を杖をついたヨボヨボのお爺さんが、ゆっくり歩いて行くコントラスト。コレなんだか不思議だけど、理想的かも。

「富錦街」エリアへ入っていくと、グランドレベルには、カフェがあり、理髪店があり、クリーニング屋があり。地元向けと若者(外来者)向けの混在。

住宅街も緑は豊か。気候は言い訳にはなりません。日本だって、どんな住宅街でもこういうことはできるはず。そうそう、実はこのエリアは、米軍が進駐していたころに整備されたのだそう。

どうやらこのエリアには公園が多いっぽい。歩いていると、このレベルの小さな公園がぽつぽつ登場するのです。

ゆったりとした道幅。そこをスケボーで駆け抜ける青年。

だんだんハイセンスなお店も増えてきて、まちの雰囲気が変わっていきます。

雑貨屋もあれば。

カフェもある。

少し面白いのが、グランドレベル、1階と歩道の間のスペースが、少し上に上がっていて基壇のようになっています。どうやらこれは、このまちのグランドレベルづくりの規格として割と統一されているんですよ。まちにステージがいくつもあるみたいで、楽しいんですよね。

で、このお店「Heather Grey Wall」を覗いてみたんですよ。そしたら!

!!! これ! あの! 宇宙を飛んでいた盆栽だ!

東信さんの作品「EXOBIOTANICA」が店先にあるではないですか!

「EXOBIOTANICA」のプロジェクトをまとめた動画はこちらに。ぜひごらんください。

なんで、アレがこんなところにあるんだ!?と興奮しながらショップ内を探索。台北にくる直前に、銀座ソニービルの地下にオープンしたTHE PARK・ING GINZAへいって感動していたのだけど、それにも引けを取らぬインテリアデザインでした(写真は、ほぼ取り忘れました)。セレクトも台北のファッションを引っ張り上げようという意思をグイグイ感じるもので。

お店の軒先、基壇の部分はこんな素敵に設えられていて、迷わず珈琲タイム。このお店は倉石一樹さんという、その世界では知らない人はいない方によるもの。アジアを中心に動いていらっしゃるスタッフの方が話しかけてくださり、しばしこの界隈の話をうかがう。それにしても、豊かな時間〜。

「Heather Grey Wall」は、まさにハイカルチャーですよね。Tシャツに数万円もするわけですから。ところが、数歩足を進めれば、同じグランドレベルに幼稚園や託児所があったり、ここでは地元の主婦の皆さんが集まって、なにやらワイワイしています。看板を翻訳すると「町役場の活動」? とにかくアクティブな熱気が伝わってきます。

さらに近くの公園ではこの光景。もう感動の連続です。まさに老若男女がそれぞれに好きなことをやってるんですから。ウォーキングするお爺さんに、運動教室に群がる子どもたち、ゲートボールを楽しむお婆さん、本当にいい光景です。(この公園は「富錦街」のエリアの北側にある松山空港との間にバッファとしても効いているようでした。)

たぶん皆さん周辺の住民の方々でしょう。皆さん自由なグランドレベルを持つ集合住宅の上階に住んでいる方々。

で、再び「富錦街」へ戻ってみたら、こんな光景が。お爺さんお婆さんたちが、リサイクルゴミの仕分けを自分たちでしているんですね。しかも、めちゃくちゃ楽しそうに会話しながらやってるんです。調べて見たら、ややある宗教団体がらみのボランティアだということがわかったのですが、それでもすばらしいことです。こういうことひとつが、コミュニティになり、居場所になる。

うーん。台北なんなんだよ!と2日目もノックダウン寸前のところで。出会ったグランドレベルがコレ。家の外壁をまちのベンチに。ずっとこうあるべきだと言っていたものが、実現されてるじゃないですか!

一軒家もマンションも歩道に対して壁や垣根をつくってる場合じゃないんです。そんなものだらけになったら、死のまちになります。そうではなくて、あなたの家と町の接点は、もはやあなたのものだけではいということ。そこで、何ができるか。この人はベンチをつくりました。

「富錦街」エリアすべて通じてに感じたこと。それは「自分も知らない、第三者を受け入れるパブリックマインド」でした。グランドレベルに、スーパーハイカルチャーから、多様な地元住民の暮らしまでもが混在する。これは、ある種の理想郷なのかもとも思いました。

そんな「富錦街」エリアは、まだまだこれから変わっていくみたい。工事中のグランドレベルもかなりの数ありましたから。観光本では、まだそれほどプッシュされていないけど、台北にいくときは、これまでにない「多様さ」を見せてくれる「富錦街」エリアをお忘れ無く!

おおにし・まさき
http://glevel.jp

http://mosaki.com

世界の日本のグランドレベルの話を
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グランドレベル研究所*台湾・台北

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