ファンダメンタルの考え方

FXに限らず仮想通貨界隈でも何か大きく動いた時に動いた要因を色々調べてその要因が何かということを考えてツイートしたりしています。

で、その動きの大きさによってファンダが強かったのかどうかの答えを出したりしてテクニカルを放棄したりする人が散見されます。

でもそれじゃ意味が無いのです。

どうしてかわかりますか?

ファンダメンタルが発生する前に誰もポジションを持っていなくてそこから「よーいドン!!」ならそれでも良いかも知れません。

それならファンダメンタルの内容がどれだけ大きいかでチャートがどれだけ動いたのかを計ることが出来て次に似た様なファンダが発生した時に同じような値幅で動くのかも知れません。

それが明らかに違うというわかりやすい例を一つ挙げます。

FXでの話になりますが、今まで日銀は行き過ぎた円高を止めるためであったり、円安に触れさせて「日本は国を挙げて円安にさせる気なんだぞ」と市場参加者に上意識をつけるために介入を何度もしてきました。

もし上の理論が成立するのであれば日銀の介入額で動く幅は一定でなくてはいけません。

しかし、5兆円入れて5円動く時もあれば1兆円だけで3円動く時もありました。

では、なぜそれが起きるかわかりますか?

相場にはその前から参加している人達がいるからですよね?

その人達がポジションをどちらかに持っているからですよね?

そういった人達の元々持っているポジションのロスカットや利益確定。

入れていた新規の指値や逆指値などを巻き込んでいくから同じようなファンダであっても動く幅が全然違うというようなことが起こります。

相場というのは拡大と収縮で形成されています。

拡大されているというのは収縮時に溜めたポジションのロスカットや

利益確定という解消を伴い、そこに新規エントリーが重なることでより強くなります。

そしてその収縮の期間が長ければ長いほど、プラスそれがどこの高値や安値が意識されてそこで返されるほどその場所は抜けないと思う人達が増えて新規の反対売買が起こり、そこを抜けた場所やそこから一定幅は騙しの可能性があるからと少し離れた場所にロスカットが溜まっていくようになります。

今回はビットコインのファンダが気にされていましたのでまずはビットコインのチャートを使って説明致します。

そして緑枠をアップにしたのが下の画像です。

そしてドル円1時間足のファンダメンタル発生時のチャート

この様にファンダメンタルですらその前のチャートがどういったものだったのかを意識して何処で止まるのか?どのくらい伸びるのか?などを考えなくてはなりません。

エントリーした後にファンダメンタルが発生した経験というのは長くやっていれば殆どの人が経験していると思います。

その時に自分と同じ方向に動いてくれればよいですが、自分のエントリーと反対方向に動いてしまうとそのポジションはロスカットになってしまいます(ロスカットを入れないで耐えるような素人は除きます)

そこにはロスカットという反対売買が起きます。

そしてそれはレンジが長ければ長いほど似た様な位置でエントリーしている人達が増え、似た様な位置でロスカットを入れるような人達が増えます。

そういったことからそこには大きなロスカット注文と、そのロスカットを狙った新規にエントリー注文が重なっている可能性が高く、強い伸びを作っていくことが多くなります。

今回のビットコインの日足を見ると、条件的には大枠で見ると安値付近で、切り上げを起こし、反発が強く意識されたライン上でもみ合いを作り、切り上げて確定した位置がそのライン上にいたことにより、元々その上には高い位置からショートした人達の利確の反対売買のロングや低い位置からショートした人のロスカットのロング、そしてそのラインを明確に抜けたところから入ろうとしていた人達の逆指値のロングが注文としてあったと考えられ、そこにファンダメンタルが発生したことでより強い上方向の足が出来たと考察することが出来ます。

そもそも私自身は3月30日の時点でもう上意識というのをツイッターで呟いてるのですけどね(`・ω・´)ね!!


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