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双子の星 02

このすきとおる二つのお宮は、まっすぐに向い合っています。

夜は二人とも、きっとお宮に帰って、きちんと座り、空の星めぐりの歌に合せて、一晩銀笛(ぎんてき)を吹ふくのです。

それがこの双子のお星様の役目でした。

※青空文庫 宮沢賢治 作「双子の星」より

(底本:「新編 銀河鉄道の夜」新潮文庫、新潮社)

つづく

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