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あの庭

一年前、100共著プロジェクトというものに参加した。参加した理由は簡単。好奇心。
すでに出版されていた「1440分」というテーマの本を読んでみた。100人100様の1440分がそこにあった。体験、小説、SF、独白スタイル、コラム、なんでもありでこれは面白そうだと思い、恐る恐るメッセージを送ってみた。
私なんかが書いていいのか。自分の文章を俯瞰して見るのは難しい。テーマは、「場所」だった。好きな場所はたくさんあったけれど、800字で何をどう書くか悩んだ。
最初は匿名で出版される。文章仲間の文章は誰がどれを書いたのか全くわからなかった。
好きな作品3つに投票したあと、名前入りで出版される。なんだかお祭りみたいだった。また次も書きたい、と思った。
100人共著は7回目を迎えている。私は本は紙が好きだけれど、このスピード感とお祭り感は電子書籍ならではだと思う。
まだ空きがあるのでぜひ。できれば100人揃って出版できたら、と願う。
https://www.caplore.com/100authorsproject7-1/変な人ばかりで、私は安心してしまう。なんだか居心地がいいもんだから。

私が初めて書いた「場所編」を載せたいと思う。今見るとつたないけれど、大切な作品。
100人共著プロジェクト〜場所編より

あの庭

今はもうないはずの古い家があった。縁側から中へ入る。ちょうど正面にある窓から何か見えた。ぼんやりしている。私は目を凝らした。

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