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基盤

1年前に、自分の内側にある言葉をひたすら出していくワークをした。とても難しくて、本当の本当に自分の内側から湧き出る言葉になかなか巡り合わなくて、どこかの誰かから教えてもらった綺麗ゴトのようなものばかりだった。

それを先生に指摘されながらも、この言葉をもっと掘り下げてごらんと言われたものを、もう一度ピックアップしてみようと思う。

「基盤」

この言葉からは、強いパートナーシップ、結びつき、信頼関係、コミットという言葉が連想される。

ある一つのことを実現しようと思ったなら、そのための「基盤」作りをしっかりとすること。自分一人で成し遂げようとするのではなく、きちんとパートナーシップを発揮すること。「基盤」作りというのは、そういう確固たる信頼関係で結ばれた2人をイメージさせる。

父と母を見ていると、本当に「運命共同体」なのだと思える。

父は子どもの頃から海外で働くことを夢見て、小学生の頃から英会話の勉強をして、本当に海外渡航への切符を手にいれた。

母は、おばあちゃんから「あなたはいつか遠くへ行くよ。」と言われて、父の海外勤務に付いていくことに対して、「あぁ、そうだよね。」と自然と受け止めたらしい。

香港という金融都市で、銀行員としてのキャリアを積むことは、本当に素晴らしい経験だったのだろうと、大人になった今、容易に想像できる。

あの頃の父は、ストレスフルではあったけれど、人生で一番「勝負」をしていた時期なのだと思う。

母は、頼れる人のいない土地で、もちろん日本人のコミュニティーはあったけれど、子ども3人を育てていくのは、本当に勇気のいることだったと思う。

他にも英会話を習ったり、トールペイントを習ったり、ボランティア活動をしたり、婦人会の取り組みに協力したり、駐在員の妻としての役割を思う存分に楽しんでいたように思う。

2人だったから、乗り越えられた時間。

2人だったから、得られることのできた経験。

「家族」という「基盤」がなかったら、どうなっていたか、分からないね。父と母の姿を見ていると、「共に生きる」ということは、楽しいことばかりではないのだということも同時に思い出させてくれる。

何かを成し遂げるというのは、簡単なことではないのだ。

パートナーのチャレンジをどこまでサポートできるだろう。パートナーにふさわしい自分に、どうやったらなれるだろう。

この人と一緒だったら、絶対に大丈夫。

そんな信頼関係が築けたらいい。それが私にとっての「基盤」。

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