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だんごむし

西日本は梅雨が明けて真夏日が増えてきた。 それの影響か、蜘蛛やだんごむしが家の周りを彷徨きはじめ、こんなことに夏の再来を感じるようになってしまった自分の老いを感じてしまう。ただ、前日の朝に見ただんごむしが翌朝にはひっくり返って干からびている姿を見て、死を身近に感じるほどには老いていないことを実感する。 そんな自身の老いに抗うかのように、脳の中では海外在住時にだんごむしを見たことが無かったことを考えていた。 英語ではなんと呼ばれているのだろうか。 ふと気になって調べてみ

    • SNSの不思議な光景

      自分が会ったことも見たこともない人に対して、怒り、暴言を吐き、時には裏付けのない噂を流したり、人格を決めつけて否定したり。 そんな事がTwitterでは毎日のように垣間見える。 「あなたには失望しました」 こんなことを赤の他人に言えるのは、本当にすごいと思う。 私は昨今の悲しいニュースや、芸能界の謹慎解雇に対して、感情が動くことは一ミリもない。だからTwitterで流れてくる 「涙を流しました」   という感情移入のレベルが常軌を逸している人や 「説明責任を果た

      • 人生を支えてくれた3人の女性の話~序章

        物語を始める前に、自己紹介と家族の話をしておこう。 私は今年30歳になるサラリーマンである。身長は173cmで筋肉質、かろうじてまだ禿げてはおらず、顔も人に嫌悪感を与えることはないであろう、所謂普通の男だ。同じ職場で働く3歳年下の女性と26歳で結婚し、双子を授かっている。 一応東京生まれ東京育ちだが、14歳で日本を離れてしまったため東京の事を聞かれてもさっぱり分からない。ただ、地方では東京出身であることを伝えると一目置かれる節があるので、いまだに有効活用させてもらっている

        • 人生を支えてくれた3人の女性の話~プロローグ

          最初に言っておくが、これは自分がモテてきたという話ではなく、これまでの人生で出会い、そして今の自分を少しずつ形成してくれた女性と私の物語。 14歳、単身でシンガポールに渡ってから今私がいる大阪にたどり着き、しがないサラリーマンとしての人生を始めるまでの10年間。幸運にも大きな転換期には必ず傍に居てくれた彼女達は、今どこで何をしているだろうか。今の私を見て、どう感じるだろうか。 そんなことを思いながら、少しずつ過去を振り返ってみたいと思う。決してあの頃に戻りたいとは思わない

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