ペーシングスパイクが見えない!?

ということで新人の看護師さんから尋ねられた質問を書いてみます。
ペースメーカを新規で埋め込んだ患者さん。
病棟のセントラルモニタ(多人数用)で患者さんをモニタリングしているけど、

①ペーシングスパイクが見えない。
②スパイクがないのにペーシング検出のマーカは出ているけど、このマーカはあっているの?
③これはペーシングされているの?
と、いうことでした。
心電図波形に『スパイク』がみえて、モニタ上にマーカが表示されることも事前に調べていました。
ここまでも前回の記事とほぼ一緒。

ペーシング検出 Ⅱ誘導

確かに、『P』のペーシングマーカは見えているけど『ペーシングスパイク』は見えない。
多分、質問してきた看護師さんはこんな波形をイメージしていたのでしょう。

12誘導心電図 Ⅱ誘導 埋め込み直後

イラストだとこんな感じのスパイク

スライド29

確かにこれじゃ、悩むのも当然です。
だって、教科書にもペーシングスパイクの話は載っているので。
でも現実はスパイクが見えない・・・。
なぜなら、
・モニタ上でペーシングスパイクが必ず見えるとは限らない!!
・ベッドサイドモニタでペーシング波形を100パーセント判別は無理!!

ちなみに、ベッドサイドモニタのペーシング検出設定には以下のような注意書きがあります。

ペーシング検出設定に関する注意事項

あえてのフィルタリング💦

ペーシングパルス警告

ということなんです💦

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