旦那さんは双極性障害(5)

再発をしてから5年が経過した頃には
1年間に1回は 病気は顔を出し始めました

 病院のF先生とは
旦那さんとは相性がよく
信頼関係も出来ていたので
症状が出ても薬を飲めば安定まで早かった

しかし
総合病院ゆえ F先生は転勤

 次の担当医 S先生は
まだ若く それでも次期 病院院長

冷静ではあったが 冷たかった・・・
なんとなく折り合いも悪く

出される薬も
鬱に対する薬と躁に対する薬が
同時に出ていて、それが増えるばかり

調節はしている様だが・・・
不信感が膨れ上がる
案の定 病状は良くなりません
すると薬がますます混乱
悪循環でした
ある日 会社の人から電話が入り
「ご主人どうしたんですか
会社に100万持ってきてこれやる!って」
「もうしわけありません・・・病気で・・・・」
「しばらく家庭療養をしてはどうでしょうか」と
言われ
まだその当時は産業医もなく
自己判断で 休み
2週間ほど休んでは復帰
どんどん悪化・・・
 そして

1年間 2~3度の発症
いい時期が短くなりました 日々混乱
そんな事が続き私の体調も崩れ始めました

水さえ喉に通らなくなり
10日ほどで8㌔体重が落ちる事も

今じゃありえな~~~い!(笑)
あの頃の繊細な心があれば
今もナイスなバディーはず(笑)
とうとう入院に…

それは家族を守る目的でもありました
入院の用意をして
初めて入る精神科の入院病棟は
鍵のかかった鉄格子の扉を二つ通り

そこには日常生活があり異空間でした。
旦那さんは
鍵はかかってはいませんでしたが鉄格子の病室へ
それはテレビではよく見ていた
牢獄・・・そのものでした

お昼ご飯を出され
黙々と食べている後ろ姿が涙で
見えなくなりました
早足に逃げるように

病棟を飛び出しました
見上げると 真っ青な空
神様・・・・ごめんなさい
なんども何度も 叫びました

続きは…(6)