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手を出した方が負け⁉

アカデミー賞の授賞式でプレゼンターであるコメディアンのクリス・ロック氏をウイル・スミス氏がビンタした。
スミス氏のこの行動に対して賛否両論が世界中で飛び交っている。

ことの発端は、プレゼンターのクリス・ロック氏が、スミス氏の妻で、脱毛症に悩むジェイダ・ピンケット・スミスさんの髪型を映画『G.I.ジェーン』の角刈りになぞらえて茶化したことにある。

スミス氏は妻を侮辱されたと感じ激怒し、舞台に上がりロック氏をビンタした。席に戻ったスミス氏は、気持ちが収まらず、放送禁止用語(F語)まで使ってロック氏をののしった。

その後スミス氏はSNSで謝罪したが、アカデミー賞を主催する映画科学芸術アカデミーは、この行動を非難した。

スミス氏のこの行動に対して、日本ではスミス氏を擁護する発言が多い様だ。それとは逆に欧米では「手を出した方が負け」という意見が多い。

意外な気もする。
日本人は我慢するイメージがある。
欧米の方が手が早いと思っていた。

クリス氏は、脱毛症のことは知らなかったと言っている。
それが本当かどうかは分からないが、もし知らなかったのならクリス氏が気の毒だ。

わたしが個人的に思うことは、彼がアカデミー賞授賞式という公の場で、このような行動に出たことで、この授賞式自体の品格を下げてしまったことだ。

彼は自分をコントロール出来る人間だったはずだ。
個人の怒りなら個人で解決すべきだったと思う。

舞台に上がり、
「君は今、妻を侮辱したね。後でぶっ飛ばすから裏で待ってろ。」
と言ったとしよう。

周りの人間は、冗談だと思い笑いで収まったかもしれない。
そして、授賞式が終わり、ロック氏を舞台裏に引っ張って行き、殴るなり何なり話をつければよかったのではないか。

これなら、個人対個人の話になるはず。

暴力はいけないのは当り前の話。
しかし、大人なら言って良い事と悪い事の判断はつくはずだ。
それが冗談で済むのか済まないのか分かるはずだ。
人としての尊厳は守るべきだろう。

スミス氏からすれば、公の場で売られたケンカは公の場で返さなきゃ気が済まなかったのだろうと思う。何より妻が隣にいるのだから。

けれども、公人としてその場にいるのなら、公人として行動しなければ、その場にいる価値がない人間になってしまう。
アカデミー賞に泥を塗ってしまうことになる。

この一連の行動は、誰にでも当てはまることであり、気の短い人にとっては特に思い当たる節があるのではないだろうか。


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