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ダイエットは意味がないって知ってるよね?

これまで、5回にわたって体重の減らし方・キープの仕方を書いてきました。
第1回 ダイエットとは食欲を調整することなのに、大体ができません。
第2回 血糖値を制御できれば食欲を調整できる
第3回 自分がどれだけ食べていいのか計算しないとやせませんよ。
第4回 食わなければ食べ過ぎないという当たり前の理。
第5回 ゆっくり間食すると◯◯が上がらずやせる!

ここまで書いて言うのも何ですが、ダイエットって実は意味ないです。ボールを投げれば落ちてくるとか、地球が太陽の周りを回っているくらい当たり前のことです。ほそい人たちはみなさん知っています。

だって、ダイエットして10キロやせても、やめれば太ります。ダイエットってある一時点を切り取れば成功だけれども、元の食事に戻すと結局リバウンドします。

そう言う意味では、トレーニングジムに通うのも、◯◯ザップで生まれ変わるのもやめれば必ずリバウンドします。ジムも◯◯ザップも一生続けるのであればいいのですが、そんなにお金も暇も続かない人が多いです。

リバウンドしない唯一の解=日常にする

体重が増えてしまうということは、言い換えれば「その生活習慣では肥えます」と言われていることと同じです。生活習慣そのものを変えなければ意味がないのです。体重をキープできる生活習慣を身に付けることが、本当のゴールになります。体重を落としてリバウンドしたくなければ、食事制限のある生活を日常にするしかないのです。

太っている人のほとんどは「体重が増えないギリギリの生活をキープするのは難しい」と言います。わかります。おいしいお土産をいただいたり、記念日でおいしいもの食べたり、嫌なことがあって食べ過ぎたりするものです。そういうものです。なぜなら人間だから。わたしも同じです。そういう「特別に食べ過ぎた日」からのリカバリも含めて日常にすることが大事です。

やせてる人の生活習慣をマネしよう

私の周りにいて、標準よりやせている人に聞き取りをしました。皆がわりと同じ答えをしていて少々びっくりしたので紹介します。「食べ過ぎる時がありますか?」の質問には、全員が「あります」と答えています。問題は次です。「食べ過ぎたときはどうしますか?」と聞いたら、次のような答えが返ってきました。


・翌日は炭水化物を一切抜いてしまう。甘いものも基本食べない
・かなり飲んだら、翌日から3日間は禁酒。加えて炭水化物を取らない
・3日くらいはサラダランチにしてます
・よく食べた日の翌日は、朝ヨーグルトとナッツのみ、昼はコーヒーとカロリーメイト、夜はサラダチキン(※)と野菜のみ。これで体重を戻す
・1キロ体重増えたら、1週間は間食なし、昼は山菜そばかサラダにしている※サラダチキン:真空パックに入った調理済みのとり肉。加熱しないでも食べられる。糖質がないものが多く、コンビニでも販売している

やせている人の大半は、体重がしっかりと増えないうちにこまめに食事を節制しています。ダイエットが苦手な人は、こまめな食事コントロールができないから太るということを自覚しましょう。

実は食事コントロールにはコツがある

食事コントロールにはコツがあります。それをいくつか紹介します。

1)毎朝体重計にのる
毎朝体重計にのると、今日の食事の組み立てがしやすくなります。少し太っていれば夜はお酒を控えようとか、やせていればスイーツ食べようと行った具合です。朝の体重を測って、今日1日の食事を気にしましょう。

2)糖質とカロリーが低くて、自分好みの食事を理解する
食事、つまり糖質とカロリーをコントロールするには、そもそも糖質が少なくてカロリーが低い食事を知る必要があります。大事なことは「無理がない」ことです。こんにゃくが嫌いなのにこんにゃく料理ばかり食べるのは続きません。人間は少しでも嫌なことがあると避けようとしますのでやめましょう。私はお豆腐があまり好きではないのですが、麻婆豆腐なら無理なく食べられ、しかもカロリーも控えめです。ほかにも、こんにゃく、海藻類(わかめ、ひじき、もずくなど)、キャベツが好きなので、少し体重が増えたらそれらを中心に食べるようにしています。大事なことは、自分の好みの食べ物で、糖質とカロリーが低めな食べ物を見つけることです。

3)炭水化物と糖質はひかえめに、ゆっくり食べる
当たり前ですが、炭水化物と糖質は極力食べないようにしましょう。極力と言うのは「可能な限り」と言う意味です。まったく食べないとストレスがたまる人は「1日にご飯半分だけ」などと決めましょう。私はかつて、ラーメン屋でラーメン+チャーシューご飯などの「炭水化物×炭水化物」のメニューをよく頼んでいました。今は、どうしてもラーメンが食べたい時はラーメンだけ、どうしてもご飯が食べたい時はご飯だけにしています。
ゆっくりと食べることも大事です。前に説明したとおり、血糖値が上がって余計にお腹が空くからです。

4)炭水化物を抜いてツライのは最初の1週間だけ
3食を食べていた生活から、いきなり1食にするとおなかがすきます。加えて、イライラしたり力が出なくなります。私の場合、おおよそ1週間くらいはつらい状態が続きました。これは、以下のような肝臓のはたらきの変化があるからです。

これは、正常な肝臓のはたらきを簡略化したものです。糖が取り込まれると、脂肪に変化して肝臓に蓄えられます。それが燃焼することで、常にエネルギー(カロリー)を摂取しなくても、人間は動けるようになっています。人類が誕生して数十万年の間、脂肪を燃やし続けて活動していましたが、ここ100年くらいで様子が変わってきました。

炭水化物などの糖質を日常的に摂取できるようになると、糖をそのまま消費するように体が変化します。その結果、蓄えられている脂肪が燃焼せずにどんどんストックされます。脂肪を燃やさないのですぐにエネルギー(糖質)が足りなくなり、体が糖質を求めるようになります。糖質を摂取すればするほどこの傾向が強くなるので、余計に脂肪が肝臓にたまるようになります。これが脂肪肝のしくみです。生活習慣病はこうやって生まれます。

肝臓のはたらきを、本来あるべき姿に戻すには、極端に糖質を減らしていくしかありません。肝臓は、突然糖質が来なくなるとイライラするホルモンをバンバン出して脳に不快感を与えてきます。これが1週間ほど続きます。逆に言うと、1週間だけ空腹に耐えられれば、脂肪が燃焼するように肝臓のはたらきが変わってきます。このモードに入ると、血糖値が安定するのでそれほどお腹も空かなくなりますし、空腹になってもイライラしなくなります。

やせている人たちは、常に脂肪が燃焼するモード(肝臓の本来のはたらき)に入っているので、それほどお腹が空かないので食べないし、空腹でもイライラしません。だからほそい体をキープできるのです。

逆に、太っている人たちは肝臓の本来のはたらきをしていないので、余計に糖質をほしがるし、糖質をいれないとイライラするので、どんどん太るわけです。早くに本来の肝臓のはたらきに戻したほうがいいです。鍵となるのが「1週間だけガマンする」ことです。あとはそれほどムリなく続けられます。

やせることより健康なことにこだわる人生を!

10キロやせて良かったことは?と聞かれると、見栄えが良くなったわけではないのでそれほどないです。ただ、圧倒的に健康になりました。

やせて(1日1食にして)良かったこと
・健康が数値で現れるようになった(健診結果)
・お昼に眠くならなくなった
・野菜をよく食べるようになったのでお通じがよくなった
・以前あった排便痛がなくなった
・食費が激減した

以前は、腹痛(へそあたりが差し込むような痛み)があってからお通じがあるのでかなり困っていましたが、現在はそういうことはなくなりました。あと、週平均6000円ほどかけていた昼食代がほぼゼロになり、けっこう食費が浮いています。そのお金で、妻と自然食バイキングに行ってきましたww。

1日1食を続けていて、体重が増減しなくなったので、重い体ですが今の体重がベストに近いのだと勝手に捉えています。やせることよりも健康であることにこだわりたいので、これでよしとしています。みなさんが健康な人生を送れるよう、少しでもこのnoteが参考になればと思います。

小林正宗


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