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【#1 プログラミングの準備】

1.はじめに

みなさんこんにちは。iPhoneアプリの作り方を教えている小林といいます。
ずっとプログラミングとは関係ない仕事をしていましたが、43歳のときに「これからはプログラミングが大事だ!」と思い、そこから学びはじめました。それから2年、ちょっとずつ勉強して、いまではアプリの作り方を教えられるようになりました。

アプリの作り方を教えていて思うのは「自分で作って動くと楽しいよね」ということです。単純にものづくりって楽しいですし、動くと楽しいですし、それを人に見せたりするのも楽しいです。このnoteでは、できるだけ初心者にもわかるように、プログラミングの基本について書いていきます。

2.準備してほしいもの

準備してほしいものは大きく1つです。Macです。

「Windowsじゃダメですか?」という質問をよく受けますが、結論から言えばMacじゃないとダメです。理由はたくさんありますが、2つだけ言います。1つは、「プログラミング言語うち「Macだと書けるけどWindowsでは書けない(書きにくい)」ものがたくさんあるからです。たとえばMacがあれば、iPhoneアプリもAndroidアプリも作れますが、Windowsだと後者しか作れません。もう1つは、プログラマーのほとんどがノート型のMacを使って開発しているからです。ほとんどのプロが同じマシンを使っているのですから、その通りにしましょう。
MacBookAirだと10万円を切る価格で売っています。ストレージは256GBあれば十分です。「128GBのMacじゃダメですか?」という方もいますが、それでも大丈夫です。とにかく始めてみましょう。

3.言語と開発ツールの選択

このnoteでは、Apple社が開発した言語「Swiftを使います。「ここはPythonだろ」「いや、Javaだね」とかいろんなことをいう方がいますが、プログラミング初心者はSwiftをおすすめします。それは「モチベーションを維持しやすいから」です。

Swiftで開発するメリットは「つくったアプリが手持ちのiPhoneで動いて他人に見せられる」ことです。プログラミング学習を続けられない最大の原因は「達成感がないこと」です。人に見せて「すごいね!」と言われると、それだけでやる気が出ます。

そういう意味でAndroidをつくってもいいのですが、2019年時点ではiPhoneアプリの方がユーザーの課金率が高いです。つまり、身もふたもないことをいえば「つくったアプリで稼ごうとすると、iPhoneの方がいい」ということです。

Swiftでの開発をすすめ際に「Xcode」というアプリをMacにインストールしてください。無料でダウンロードできます。詳しいインストール方法はほかのWebサイトを参考にしてください。

Xcodeというアプリの中にコード(プログラム)を書くことで、アプリを開発できます。全部英語です。英語の苦手な方はがんばりましょう。プログラミングの勉強を通じて英語も学べれば一石二鳥です。英語とプログラミングができれば、世界中どこでも暮らせます。大げさではありません。

4.「プログラミングを学ばないいいわけ」はやめる

「文系だからプログラミングは無理」
「もうミドル(あるいはシニア)だからプログラミングはむずかしい」
「(プログラミングを)覚えるのに時間がかかるから今はできない」

なんて言葉が聞こえてきそうです。私もそう思っていました。でもそれらは「やりたくないから、やらないためのいいわけ」です。私はすこしのあいだ編集者をしていました。著者に原稿を催促したとき「原稿の上にハエがとまったから書きたくない」という言い訳を聞きました。何が言いたいかというと、やらないためのいいわけはハエ1匹でも十分すぎるのです。

実際、プログラミングの中に数字はでてきますが、四則演算(足す、引く、割る、掛ける)しか使いません。小学校で習う知識で十分です。むしろ「論理的な話ばかりなので文系の方がプログラマーに向いている」という方もいます。

iPhoneアプリをつくっている方で若宮正子さんという有名人がいます。彼女は80歳からプログラミングをはじめ、iPhoneアプリを開発してAppStoreで公開しました。Appleのティム・クックCEOに呼ばれてアメリカまで行ってきた方です。80歳で開発できるのだから、40歳だとだいたい半分ですよね。プログラミングはじめるのに年齢なんて関係ないです。

プログラミングを極めようとするなら20年かかってもできるかどうかわかりませんが、アプリを開発して動かすだけなら1日でできます。理論はおいおい学べばいいと思います。アプリをいくつもつくっているうちに、「よくわかんないけども、なんだかここをいじるとうまく動くなあ」とふんわりと理解できると思います。飛行機のしくみを理解しないと乗れないわけじゃないように、アプリを開発するにもすべての理屈を完璧に覚える必要はありません。あれこれ考える前に、ひとまずMacを用意して動かしてみましょう。

5.おわりに

もともと編集者ですから、モノをわかりやすく伝えることばかり頑張ってきました。できるだけわかりやすく書いていきますが、わかりにくい表現があるかもしれません。コメントをいただけたら、できる限りくわしく説明しますので、何か書いてくれたらうれしいです。みなさんの反応がわたしの励みになります。よろしくおねがいします。

東京の門前仲町で「Step App School」というプログラミング教室をひらいていますので、アプリ開発に興味が出てきたら遊びにきてください。

馬券が当たった方、宝くじを当てた方はお願いします。