見出し画像

【#13  「この歳プログラミングなんて遅すぎる」という人は◯◯が間違っています】

こんにちは。Step App Schoolの小林です。
アプリ開発体験した方のうち「この歳でプログラミングを始めてもね…」と言う方がいらっしゃいます。今回は、プログラミングを始める年齢について書いてみます。

1.「もう◯歳なんで」というイイワケ

プログラミング体験に参加するお客さんの中には「この歳でプログラミングを始めても遅すぎると思うんで…」という方がいます。そのときは、私自身の話をします。

43歳になったとき、やっぱりプログラミングって大事だなあと思ったので、ブログにそう書きました。「これからますますプログラミングの重要性は増してくるが、それを始めるには遅すぎる」と。周りを見ても、けっこう有名な経営者も「若かったら、寝ないでプログラミングを学んでる」「20代の頃の自分に言えるとしたら“とりあえずプログラミングの勉強をしろ”と言いたい」なんて言ってます。その時は「あー、みんな似たようなこと思うんだなあ」くらいに思いました。

ある日、33歳の頃の日記が出てきたので読んでみると、ガクゼンとしました。そこにも「プログラミングは大事だが、始めるには遅すぎる」と書いてあったからです。ちょうど編集者を辞めたころですから、ちょうど10年前ですね。もし10年前に少しでもいいからプログラミングを始めていたら、今頃どうしていたのかと。そう思うと、すごく情けない気持ちになりました。

2.歳をイイワケにする人は◯◯が間違っている!

お年寄りとパソコン

歳を理由にプログラミングに手をつけない人は、間違っていることが1つあります。それは「比較の基準」がおかしいのです。比較の基準とは、その名の通り「比べる時に基準にするところ」です。はっきり言うと、比較の基準をはやいうちに修正できないと、プログラミングの上達が遅くなる、あるいは途中で諦めてしまいます。

比較の基準について詳しく説明します。

3.免許取ってないのにF1レーサーと比べる

わかりやすいものをイメージするため、自動車教習所を想像してください。仮に、ドライビングスキルの一番上を「プロレーサー」、一番下を「初めて運転する人」とします。

note#12画像.001

たとえば、自動車教習所にはじめて来た人が「F1レーサーになりたいんですけど、どのくらい練習したらなれますか?」と言ったとしましょう。あなたはどうアドバイスしますか? 「F1レーサーになりたいのは止めないけど、ひとまず路上教習できるところまでガンバロっか?」みたいな返事をすると思います。

さすがに教習所でそんな人はいないとおもいますが、プログラミングスクールではけっこういます。「パズドラみたいなアプリをつくってみたいんですけど、どのくらいでなれますか?」「世界に1つしかないオリジナルアプリ作って稼ぎたいんですけど、何時間くらい勉強したらいいですか?」みたいなことは、よく聞かれます。「それがわかったら私も知りたいですねえ」などと返事しています。夢を持つことはとてもいいことですが、最初から上を見すぎると立ちくらみをするので、まずは足元の1段を歩んだ方がいいでしょうね。

おおざっぱに言うと、プログラミングのスキルについて、私はこのように捉えています。

note#12画像.002

中級者で「アプリ開発で仕事(生活)ができるレベル」です。初級者はAppStoreでアプリを公開できるのが目標です。数億円もらってGoogleで働いているエンジニアや、あたらしいフレームワークを生み出したり、驚異的なアルゴリズムを開発できる人は上級者です。

note#12画像.003

うちのスクールでいえば「超初心者を初級者にする」ことに主眼を置いています。Macの操作に不慣れな人には丁寧に教えますし、文法やアルゴリズムの使い方の手ほどきもします。でも「1年に300億円売り上げる怪物アプリの作り方」は教えません。それを教えようとすると、マーケティングやマネジメントなど、プログラミングとは別のスキルが必要になるからです。自動車教習所でドリフト走行の仕方を教えないように、超初心者向けのプログラミングスクールで売れるアプリの作り方を教えないです。このあたりの比較を誤ると、がっかりしますよね。

4.プログラミングが上達する人は◯◯と比較する

比較の基準ってけっこう重要です。その基準をどこに置くかで、プログラミングの上達が違って来ます。オススメは「できなかった頃の自分と比較する」ことです。

note#12画像.004

比較の基準が低いので、やるきが出てきます。「ちょっとわかるようになった」「これができるようになった」と思うと、楽しいですね。逆に、伸び悩むのは山のてっぺんと比較する人です。

note#12画像.005

すごく良いアプリを作る人や、天才的なプログラマーと比較すると、あまりに道のりが遠すぎて、やる気が失せます。よほどの傑物以外は、そんな高い目標を持たない方がいいと思います。凡人はむしろ、すごく低い目標の方がいいです。低ければ低いほどいいと思います。

5.1〜2カ月でプログラミングは理解できない

「1カ月でエンジニアになれます!」というプログラミングスクールのキャッチコピーをたまに見かけます。私の定義で行くと、プログラミングでメシが食えるエンジニアというと、中級者に相当します。まあ、自分の経験から考えると1〜2カ月で開発でメシが食えるようになるなんてことは、まずないと思います。1万人くらいいれば10人くらいはそうなる人もいるでしょうが、その人はたぶん独学でも3カ月くらいでプログラミングを理解しちゃうんだと思います。

私が尊敬するエンジニアでも「独学で2年くらいやってて、ようやく意味がわかった」「半年くらいはコードを書いてても、自分が何をしてるのかまったく理解できなかった」という方が大半です。プログラミングってけっこう難しいと思いますよ。なので、あまり理想を追わない方が、気楽に学習を続けられると思います。

まずは1日だけプログラミングを頑張ってみましょう。次は1週間です。そこまでモチベーションを維持すると1カ月が見えて来ます。比較の基準は「最初に取り組んだ時の自分」に置くのが、やる気を維持するカギです。ほんの少しずつでも1年やっていれば、そこそこ(中級者になるかならないか)まで上達すると思います。逆に言えば、少しずつでも続けることを目標に置いた方がいいです。

6.プログラミングのやる気を維持するにはコツがある

プログラミングに限った話ではないのですが、学習を継続するにはコツがあります。1つは「加点式で考えること」です。

note#12画像.006

できなかった昨日より、少しでも進歩できたら、自分をほめてあげてください。少しでも頑張ったね、えらいね、って。私は受講者さんに必ず「今日もまた1日進歩しちゃいましたね。すばらしいですね」って声かけします。比較の基準を昨日において、少しの進歩を喜ぶのは上達の基本です。

引退したイチローさんが昔、「何で打率ではなくて安打数にこだわるんですか?」と聞かれたとき、こういう趣旨の話をしていました。「打率は下がることがあるから、それを基準にすると打席に立つのが怖くなってしまう。その点、安打数は常に増え続けるから、それを基準にするとモチベーションを保ちやすい」。それと同じで、比較の基準は常に「昨日の自分」においた方が心穏やかになれます。

note#12画像.007

「他の受講者さんの進度はどのくらいですか?」「私って理解遅いですよね?」と聞いてくる方もいらっしゃいます。そういうときは、いつも適当に答えています。はじめはゆっくりでも、途中から指数関数的に伸びる方もいれば、すごく素質があるのにぴたっとやめてしまう方もいます。他人と比較しても意味がないですよね。

note#12画像.008

誰にでもスランプはありますし、伸び悩むことはあります。私はよく受講者さんに「残された人生の中で、一番若い日が今日です。過去を書き換えることはできませんが、今日からスタートすることはできます。80歳からプログラミングを始めて、AppStoreにアプリを公開した若宮正子さんも、2年ほど続けたからこそ、そこにたどり着きました。歩みを止めずにいきましょうと、背中を押しています。つらくなったら、簡単なコードにシフトしてもいいんです。大事なことは、コードを書き続けることです。

7.始めるのに遅すぎることはない

年齢を言い訳にプログラミングに取り掛からない方は「比較の基準がおかしい」という話をしました。すごくできる若手のプログラマーと比較をするのではなくて、残された人生をプログラミング技術を身につけて過ごす自分と、そうではない自分を比較するのがより正しい気がします。

プログラミングを始めるのに、遅すぎることはないです。実際、私が働いているプログラミングスクールは、下は中学生から、上は50代までと幅広いです。というか、40代以上の方が圧倒的に多いです。みなさん、Macの操作もおぼつかないところからスタートしてますが、AppStoreに公開するところまで上達しています。

ケンタッキーフライドチキン(KFC)で有名なカーネル・サンダースさんは、倒産や息子さんとの死別、店舗火事でなどで波乱万丈な人生を送りました。KFCをスタートさせたのは、70歳を超えてからだと聞いています。何をやり始めるにしても、遅すぎることはありません。

これからは、シニアがスマホアプリを使う時代です。若い人の方がアプリを使っている印象が強いですが、広告はクリックしないし、無課金だし、はっきりいって若者にウケるアプリは効率が悪いです。それよりも、シニア向けのわかりやすく、(文字が大きくて)見やすく、単機能なアプリの方が、広告のクリック率は高いです。狙い目だと思います。

シニアからプログラミングを始めて、シニア向けのアプリをつくればいいんです。40代でも50代でも、人生100年だとしたらまだ半分ですよ。ぜひ今日からプログラミングをスタートしてみてください。

↓過去のnoteの記事です。

【#1 プログラミングの準備】
【#2 背景変換アプリ】カンタンなコードを書いてみよう
【#3 背景変換アプリ】プログラムの中身を理解してみよう
【#4 Swift iPhoneアプリをつくる流れを理解しよう】
【#5 画像切替アプリ】お気に入りの写真を表示しよう
【#6 画像切替アプリ】コードの内容を理解してみよう
【#7 iPhoneアプリ開発でよく出るエラーをつぶそう!】
【#8 音をならすアプリ・前編】素材を自分で集めよう!
【#9 音をならすアプリ・後編】コードを書いてみよう!
【#10 音をならすアプリ】コードの中身を理解しよう!
【#11 Xcodeの整列・制約を理解しよう】
【#12 プログラミングが上達しないたった1つの理由】

私がいるプログラミングスクールです。無料体験もやってます。

次の記事です。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

馬券が当たった方、宝くじを当てた方はお願いします。

また頑張ってnoteを書いていきます!サンクスです!
8

小林正宗(こばやしまさむね)

元記者、元編集者です。経営のアドバイスをしたり、アプリを作ったりしてます。もともと飲み込みが悪いので、ものごとをわかりやすく伝えることに興味があります。

【シニア・ミドル向け】知識ゼロからのiPhoneアプリ開発

43歳からプログラミングを学び始めました。プログラミング知識ゼロから半年でAppStoreにアプリを公開できました。「プログラミングをしたこともない」という初心者でもわかるように、できるだけカンタンな説明をこころがけます。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。