ほめる技術

よくライブを観たお客さんが、ネタの感想などを書いてくれてるのを目にすることがある。

芸人なんて、いや人なんて単純なもんだし、自分もそうであるから、やっぱりほめてもらえてるのは嬉しい。

逆にダメ出しみたいな感想を書いてる人もいたりするが、そういうのを芸人が参考にすることなど絶対にないので、まあ書きたきゃ書けばいいし、僕はそういうのはネット上のバグだと思ってるから気にしない。

話は戻って、最近このネタをほめてくれるお客さんの「ネタをほめる技術」が著しく腕を上げている気がする。
それは、

「設定の斬新さにまず感心させられ、ボケの手数の多さ、展開の妙、オチで完璧に裏切られた。」

みたいなものではなく、

「うひゃーー!!!めっちゃ好き!!!大好き!!!笑ったー!!!!幸せー!!!ネタ終わって暗くなってもまだ笑っちゃったー!!!うひょー!!!」

みたいなのだ。

結局人は、本当に好きな物に対峙すると、熱量がバカになり、語彙力などは一切失われるのだと思う。
本当に美味しい物を食べると、「うま〜!」しか言えなくなるのと同じ現象だ。

だから僕はお笑いライブを観に来た人の、

「語彙力皆無の何言ってるかよくわかんないけど、好きなのだけは伝わった感想」

が大好きだ。
それだけでモチベーションが上がるし、がんばろっと思う。

つらつらいろんなことが書いてあるラブレターより、「大好きです」だけ書いてるラブレターの方が、大切に取っておきたくなる。

世の中ほんとシンプルなのに、人は自ずと複雑にさせているのかもしれない。

サポートありがとうございます。完全にあなたの味方です。