韮崎市男女共同参画推進委員会│令和2年度閉会です

コロナ感染拡大で見えたワークライフバランス
山梨県韮崎市男女共同参画推進委員会委員長として

令和2年度は、コロナ感染の影響で例年とは違う委員会活動を考えなければいけませんでした。4月から始まる予定の第1回目の委員会は、6月からになりました。令和2年度の委員会のテーマを決めるときに、ワークライフバランスの提案があり、コロナでテレワークをしたり自宅待機などで、家族との時間の過ごし方も変わることもあるかな…ということで、ワークライフバランスになりました。

私は、韮崎市男女共同参画推進委員会の委員長になり、いろいろなことを考えました。今までは、地域の災害や減災、ごみ削減の問題に対しての提言をしてきて、ワークライフバランスを提言するとなったときにはほぼ全員が困惑していました。

韮崎市男女共同参画推進委員会の委員は、20代から70代くらいまでの男女が携わっています。すでに仕事をリタイアしたり、時代背景がまったく違う方の方が多いのです。そしてワークライフバランスを考えるときには、男性女性をはっきりと意識して、対立が起きることもあり得ます。わたしはその状況の中で、どこまでみんなで考えを寄り添い合えるかをすごく考えていました。

3つのテーマ│働き方改革、家庭と仕事の両立、多様な生き方
1.働き方改革

私は3つのテーマのうちの「働き方改革チーム」のサブリーダーとしてやっています。全体の学習会で、現在の「イクメン」「イクボス」「男性の育児休暇の現状」などの映像を観たときに、8割の方が「内容が、時代が飛びすぎてる」と頭が真っ白で、これからどう考えていいかわからないと言っていました。

はじめは、経験の高い年代の高い方の知恵を借りようとしていましたが、「知恵を貸すにも、どこにどう話をしていいのかわからない」ということでした。話し合いは提言を決める12月までまったく進まなかったのですが、わたしはみんなが同じ方向を向いていると気づいていたので、チームの委員に少し問いかけつつ、じっと待っていました。

同じ方向と言うのは、「自分たちのよい経験、寂しかった経験や想いを活かして、これから社会を担う世代に何か残したい」ということでした。はじめは企業に対して「イクメン・イクボス・男性の育児休暇」を提言するということで進んでましたが、みんながモヤモヤ…。提言の内容が、すべての企業に当てはまらないのにそれでいいのか?という意見も出てきました。

これから働く世代のための提言だとしたら、若い世代にアンケートを取って何が必要かを知る事からかも…となったときに、一気に前に進みました。アンケートを作成し、『青少年育成プラザミアキス』に協力して頂いて、中高生に将来の働き方や、女性活躍推進のための考えを集めました。

この『ミアキス』は、大人はあまり知らない場所なので、中高生に意見を聞いてもわからないんじゃないかという意見もありましたが、私はミアキスに通う中学生の活動や想いを知っていたので、知っている限りをお伝えしました。そうすると、世代による中高生へのイメージが違うこともわかり、そこでまた少し寄り添えるようになり、アンケートの配布が決まりました。

委員会最後の日には、アンケート結果も出て、回答を見たときに、「みんなで決めた素晴らしいアンケートだ」と全員が感じたことがすごく嬉しくて、ウルッときてしまいました。

今年度は経過報告になりますが、本当は提言をする予定でした。市役所の職員さんからは、提言の期限に間に合う段取りを言われていましたが、その時点ではまだ得たいものを得られる状況ではないと思い、経過報告という形にして頂きました。私たちは、市役所の成果の為だけにやってるわけではなくて、本気で韮崎市の将来のためにやってるから。

2.家庭と仕事の両立

私はこのチームでなかったので、話し合いの過程はわからないのですが、家庭と仕事の両立の提言も世代の考え方や、一人親家庭、実家同居などそれぞれの状況があるので、難しい課題かなと思いました。このチームでは、新婚夫婦が抱える家事分担の不安解消のリーフレットを作成することになりました。

家事を細かいところまでリスト化すると、かなりたくさんのことがあったり、毎日のこと、時々すること、力のいる仕事なども細分化されていて、「無償労働」が目に見える興味深い資料でした。

私の場合は旅館住まいなので、仕事も家庭もごっちゃになっているので、家業の人もまた違う環境になるので、多様性と言われる中の家庭と仕事の両立って、すごく広いなーと思う中で、話し合いが進められていたので、みなさんの力に感謝です。

3.多様な生き方

多様な生き方のチームには、本当に多様な方が集まっていました。元市議会議員さん、地域活動、ラジオのパーソナリティーです。今までわかっていたものの、流れてきてしまったことが、このチームの提言を受け入れて頂けたら一気に進むと思います。

今、私は韮崎市の社会教育委員もしていて、文化芸術活動への男性の参加が著しく少ないことで、まさに男性の役割の負担が大きいことも関係しているのかな?と思っているところです。まだ提言内容はお伝えできないですが、男性と女性がともに地域をつくるための仕組みができていったらいいなと思います。

モヤモヤしているときはぶつかっても痛くない程度にゆっくり歩く

私が気持ちよく年度を終えることができたのは、「みんなの意見の一致が100%とまではいかなくても、100%に近づくようにサポートしたい」と思い続けたことでした。かなり言い合っていたメンバーでしたが、その言い合いの中で出てきたそれぞれが思う大切なことが、どんどん共通項になっていきました。

コーチングを学び続けててよかったなと、すごく実感しました。周りからは、「挟まれて大変だね。」とか、「話し合いが進まないようだからこうしたらどう?」、「男性と女性で分けた方が話しやすいかもよ?」などと、助言を頂きましたが、わたしは沈黙の時間も大切にしていました。男性と女性がまったく違う話だったので、分けてしまったらそこからまとめるのもどうなのかな…と思い。私は全員で話を続けることを選びました。

誰かの意見を選んで進んでいくよりも、全員が近い意見になるまで待ちました。いろいろ知りたい気持ちも一緒のものだったらいいなと思ったからです。そうすれば、その後の話し合いも共通意識の中でできるから。

私は、待つことが大切とは思いますが、ある程度の意志を持って待つということや、待つべきかどうかという早い判断をするためにも、経験は必要かなと思います。経験も質が高くないと、間違った方向に進んでいくので、そんなときはやっぱりコーチングを学び、質の高い判断力をつけることかなと実感しました。

とはいえ、コーチングの学びも、私の成長も、まだまだ長い道のりはあります。とにかく止まらずに、学ぶ機会、成長する機会、判断力をつけるための経験値を積み重ねていこうと思います☆

青少年育成プラザミアキス
https://www.facebook.com/miacis20161009/

TCS(トラストコーチングスクール)
https://trustcoachingschool.com/

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