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折り紙のトライアスロン!?複雑系の代表格「エンシェントドラゴン」で、まさにぃの原点を振り返る

神谷哲史作品集より「エンシェントドラゴン」を折りました。
いわゆる複雑系折り紙の中で、もっとも親しまれている作品ではないでしょうか。  

使ったのは53cmのホイル紙。

所々に苦戦の跡がありますが、何とか破綻することなく完成まで漕ぎ着けました。  

細部の仕上げに限界はあったものの、堂々とした佇まいとバランス、生きているような表情を心がけました。  

バックショットが思いがけず神々しい雰囲気になり、とても気に入っています。  

エンシェントドラゴンは、私が本格的に折り紙をやり始める原点になった作品です。
当時の出会いと今までの成長を、思い返してみました。  

☘️今日のトピック☘️
❶初挑戦は2007年
❷成長したこと、変わらないこと
❸折り紙のトライアスロン

♦︎♦︎♦︎  

❶初挑戦は2007年
エンシェントドラゴンの存在を知るまでは、川崎ローズや、足が6本ある昆虫(佐藤直幹さんの「コガネムシ」など)のレパートリーが、私にとっての最上級でした。  

高校1年の頃、とある先輩が「神谷哲史作品集」を紹介してくれたのですが、その際の衝撃は今でも忘れられません。  

母親にせがんで4000円のテキストを買ってもらい、「白鳥離水」「黄色い鳥(チョコボ)」「天馬」などの作品に夢中でチャレンジしたのを覚えています。  

エンシェントドラゴンに初挑戦したのは、2007年の9月。
使ったのは白の模造紙です。
当時の写真が、mixiに残っていました。  

2回目は2008年11月、大学2年生の頃。
今度は赤い模造紙です。  

記録によると、12時間半かかったそう(確か徹夜したような…)。  

1メートル近くある模造紙とはいえ、厚みと紙の消耗はかなりのもので、相当苦労した覚えがあります。
8本のツノは、紙の厚みを「ねじり」でカバーしています。
我ながら、よく形にしたものです。  

❷成長したこと、変わらないこと
当時は、目にするもの全てが未知のテクニック。
「何だこの折り方は!」
「できねぇ!」
と、いちいち立ち止まって悩みました。  

特に、指先をつくる工程200-203。
ヒダを広げて、蛇腹状にたたみ直すシーンです。
ワケが分からず、あっちが破れ、こっちが破れ…と散々やらかしたのは、苦い思い出です。  

あれから12年後の2020年、人生3回目の挑戦。
あれだけ苦戦した200-203を、意外なほどあっさりクリアする事ができたのは、自分でも驚いています。

曲がりなりにも色々な作品を折ってきて、その経験が活きたのでしょうか。
成長が感じられて、とても嬉しかったです。  

でも、当時と変わらず苦手なところも見つかりました。
それはズバリ、
「裏面が塞がった箇所をOpen sink」。
指をづかいで折れ線を自在に操るには、まだまだ修行が足りないようです。  

それと、
「厚みを調整しながらの段折り」。
これは物理的な制約があるかもしれませんが…
当時と比べて色んな素材を入手しやすくなった事ですし、そろそろ積極的に探し回ってもいいのかもしれませんね。カラペとか雁皮紙とか。  

❸折り紙のトライアスロン
延々と続く折り筋の仕込みと、鬼のような沈め折りの連続。
やっと乗り切ったと思ったら、「反対側も同じ」。  

エンシェントドラゴンを完成させるプロセスは、泳・漕・走を制覇するトライアスロンのようです。  

まさに苦難の連続(「ならやるな」は禁句です)ですが、途中で見える景色はなかなか面白いんですよね。  

例えば、至るところに鶴やカエルの基本形が、そのままの形で出現する事があります。
下の写真は頭(ひたい)ですが、まさしくツルですね。

変則的な角度が、ほとんど使われていない証拠です。
ここまで複雑な作品でも、基礎的な構造の組み合わせである事が分かります。  

各パーツを作る前の、異形なフォルムも見どころ(?)です。
特に頭を作り始める前は、寄生獣みたいにハジけています。
毎回、ここで写真を撮りたくなるんですよねぇ。  

274工程を乗り切り、やっと完成!
…と、思ったら。
エンシェントドラゴンは、完成後の整形が際立って難しいのです。
手足の着地やポージングは、ほぼ折り手のセンスに依存します。  

分厚く重なった手足、長く繊細なシッポ、薄くて乱れやすい翼。
中でも頭部は、特徴である8本のツノをはじめ、目や口元の作り込みに相当気を使います。  

幸い、そこそこ丈夫で薄いホイル紙を使ったので、パワープレーでそれなりの形に仕上げる事ができました。
4本の指は方向と太さを調整し、爪楊枝も掴めるリアルな手を再現しています。  

仕込み・組み立て・仕上げのトライアスロン。
長い戦いを終えて、清々しい気分です!  

♦︎♦︎♦︎  

神谷哲史作品集より「エンシェントドラゴン」でございました。  

デザインの美しさもさることながら、折るたびに上達を実感でき、新たな課題にも直面する、とても深みのある作品です。
初めて折ったのは13年前。
13年後には、どんな気持ちで折り紙と向き合っているのでしょうか。  

ところで。
小学生でもエンシェントドラゴンを折れる人がいるという事実を知ったのは、大人になってからの事です。
世の中は広いですね…  

上には上がいる、折り紙の世界。
トップランナーになれる程の実力はありませんが、これからも精進していきたいものです。  

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