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佐藤ローズの代名詞「ハイブリッドティーローズ」、2ヶ月ぶりの挑戦。

久しぶりに原点に立ち返って、「ハイブリッドティーローズ」を折りました。
佐藤直幹さんと初めてお会いした際にご指導いただいた、思い出の作品です。
(当時の記事:2019/07/08)

今回使ったのは、ヴィヴァルディの「RED」。
過去にご紹介した「DARK RED(ダークレッド)」よりも、かなり鮮やかな色です。

黒光りした大人のDARK REDと、踊るようにエネルギッシュなRED。
皆さんは、どちらがお好みでしょうか。

さて、今日は技術的な話がメインです。
折った事のある方は今後のご参考に、ない方は「こんな世界もあるんだ〜」という感じにお楽しみいただければと思います。

❶裏側のバランスを極める
❷目立つ子ほど脇役で光る
❸「真の主役」に全力フォーカス
❹過去の研究もご参考に。

♦︎♦︎♦︎

❶裏側のバランスを極める
まず、前回の失敗を取り返します。
(2019/09/30)

あれは「ニューモダンローズ」ですが、ハイブリッドティーローズと基本構造は一緒なので良しとしましょう。

前回は、花びらの1つが大きく分離し、スキマが空いてしまいました。

今回は、花びらの基礎を作る段階(工程31)から「均等」を意識し、慎重に進めました。

前回ずれてしまった「底」の部分を、意識的に5つとも同じ形にします。
微妙なズレは、工程33・34を進めながらリカバリー。

あとは、完成まで一直線。
「完璧」とは行きませんでしたが、前回と比べて、かなり精度を高めることができました。

(完璧に均等にならなかったのは、それまでの工程でわずかにズレた可能性があります。悔しい…!)

❷目立つ子ほど脇役で光る
佐藤ローズは、1列目(一番外側)の花びらが、真上から見えるように仕上げると、全体のバランスが良くなります。

具体的なコツは、上の花びらを大きく広げすぎないこと。

特に、3列目の一番大きな花びらは、結構控えめにめくりましょう。

4列目(3列目の根元)も、意識的に細くしてOK。
その方が、中心とのバランスが良くなります。

さらに、フチをゆるやかにカーブさせると、凹んだように見えるので、よりスリムになります。

直線よりもバラらしさが増すので、一石二鳥です。

❸「真の主役」に全力フォーカス
一番外側を見せるための工夫は、まだあります。
次は、2列目の仕上げ方です。
(あくまでも個人的なアレンジです)

通常は根元からまっすぐカールさせるのですが、途中でボキッと折って段差をつけています。
すると、花びらが上を向くので、そこから外側に曲げていきます。

外側への距離を稼ぐことでスリムになり、1列目が見えやすくなるわけです。

花びらに躍動感も出るので、この仕上げは結構気に入っています。

好き嫌いがあると思いますが、アイディアの1つとして参考にしてみてください。

❹過去の研究もご参考に
ハイブリッドティーローズは、過去に佐藤さんから直接ご指導をいただき、本に載っていないポイントをがっつり教わりました。

仕上がりに直結する貴重なアドバイスをたくさん頂いたので、3回に分けて解説記事をまとめています。

覚えたての頃とはいえ、我ながら良く書けていると思いますので、ぜひ読んでみてください。

【仕込み編】
(2019/07/12)
【組み立て編】
(2019/07/14)
【補足】
(2019/07/16)

皆さんも「こんな工夫をしているよ!」というアドバイスがあれば、ご教示いただければ幸いです。
せっかくのSNSですから、たくさんの人と情報をシェアして、佐藤ローズワールドを盛り上げていきましょう。

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本日もお読みいただき、ありがとうございました。
偉そうな事を言いながら、実は本格的に佐藤ローズを折り始めてから、まだ3ヶ月も経っていません。
(はるか昔の事のように感じますが)
まだまだ発展途上ですので、攻めの姿勢を崩さずに精進したいと思います。

折り紙離れしたリアルさと、計算された端正な美しさから、世界中で愛されている佐藤ローズ。
折ったことのない方は、ぜひチャレンジしてみてください。

テキストの中では最高難度(星5つ)のハイレベル作品ですが、ひとたび覚えてしまえば、折り紙の世界がグッと広がりますよ。

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