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プラグマティズムの格率: パースとプラグマティズム クリストファー・フックウェイ【読書メモ】

プラグマティズムの格率「言葉の意味(概念や観念)は、それに従って行動した時にももたらされる結果によって明らかにされるべきだ。」について、この「妥当性や正当性」をパースの考えをもとに丁寧に示す。プラグマティズムはパースによれば原理であるということという。

私の考えでは、このプラグマティズムの格率における結果の有用性は、さらに汎化すれば、やはりローティ的がいうようなダーウィニズム的真理観による、生存への有用性と言えるのではないかとおもう。
 そう考えるとパースの特徴である可謬主義でありつつ真理への収束は、生存最大化と一致(区別がつかない)すると考えることになる。
本書の精緻な議論も、突き詰めると、「在るが続く」という世界?自然?の根本ルールで読み解けると思う。

【その他気になったこと】
〇基礎付け主義の失敗の後残った、懐疑論と可謬主義の違い  
→可謬主義で修正もしくは疑念を持つのは根拠がある場合であること。

〇慣習としての信念ではなく科学の方法を採用することの合理性
 →真理への収束への指向性や必然性のためか

〇パースは可謬主義だが非自然主義
 →自然主義も可謬主義の仮説の一つということか



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