「志賀の陣」・壺笠山城跡に登る 17 東近江トレイル探訪、繖山・箕作山 2024年4月16日 17:40 所属する「城郭の会」で、大津市坂本にある壺笠山城跡に登ります。この山城は標高421mの壺笠山山頂にあり、「志賀の陣」(1570年)に際し、織田信長と戦った浅井・朝倉連合軍が立てこもった城跡だそうです。山頂には、古墳と城跡についての説明板が立っています。大津坂本から京都一乗寺に抜ける白鳥越えのルートを抑える位置にあり、近江最古級の前方後円墳を改造して築城されたそうです。 樹林を通り抜けて登って行きます。どこの山城もそうですが樹木に覆われ、城の姿を確認することは、なかなか難しい・・・。 山城は写真で表現するのが難しいですが、頂部の下方にはぐるっと一周できる平たい場所があり、帯曲輪だそうです。所々に大きめの石も転がっていますが、虎口や石垣だったのでしょうか・・・? 時間は遡りますが、JR唐崎駅で下車して平坦部を歩き始めると、穴太地蔵堂に出会います。 シキミがたくさん育てられていて、黄色い花をつけています。ヒサカキも植えてあり、神仏用にたくさん栽培されているのでしょうか・・・? ただし、シキミの種は、猛毒だそうなので要注意です。 道中では、八重咲の桜も満開です。 坂道を登って行き、穴太野添古墳群で休憩します。6~7世紀の円墳だそうで、露出している古墳もあります。 山道には、サルトリイバラが花をつけています。 総勢50数人が、坂道を登って行きます。 道中で、水がしたたり落ちる大きな岩盤に、たくさんの珍しい葉っぱを見つけます。イワタバコでしょうか・・・? 開花は6~8月、まだ花芽がついていないので、確かなことは分かりません。 これも珍しい・・・。展開が未了のマムシグサ・・・、なるほど、マムシのように見えます。 一本だけ咲いている、ミツバツツジにも出会います。 ツルニチニチソウの大群落・・・。こんな場所になぜ生えているのかな・・・? 岩石が断層になっている場所があります。下を流れる砂防河川や上流は花崗岩のように見えますが、この場所の岩質は違うのに気がつきます。 城跡見学を終え急な山道を下山してから、明智光秀公の供養塔がある盛安寺に参拝、そして見学します。 光秀公と縁のある陣太鼓も・・・。 ここでは、小さめの白い花をつけた満開のシダレザクラに出会います。 盛安寺からJR唐崎駅に向かう途中で、ムベの花・・・。ムベはアケビの仲間で常緑樹、葉っぱが3枚・5枚・7枚のものがあり、縁起植物だそうです。ちなみにアケビは落葉樹です。天智天皇が「ムベなるかな」と発したとされ、今でも皇室に献上されていると聞きます。 途中で、室町幕府12代・足利義春将軍の供養塔に出会います。この地・穴太で病死されたとあります。桑実寺での仮幕府・朽木など近江との関わり多くある方だそうです。 JR唐崎駅に到着し、登ってきた壺笠山を眺め電車で帰路につきます。帰ってみれば18,000歩、今日もよく歩きました。 17 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート