頭で響く
マラカスの音
耳をふさぐと
音はこもって
鈍く鳴る

上の階に住む
主に子供達の足音
不規則なリズムも
日々の繰り返しで
拍子取るように
聞こえてくる

腰の痛み
今はうつ伏せの方が
強いシグナル
凝り固まった
白い骨
カックラキンコン
キンコンコン

天気は悪い
昨日より
三寒四温の
狭間か谷間
少し日が照れば
あたたかく
雲重なると
肌寒い

花粉
吹き荒れてディストピア
まかりとおって
滔々と
走り回って
轟轟と
飛ぶ先は分からないけれど
舞う時だと感知して
舞いに舞いぬべし
飛べばきっと
自分が何者か判ると
教えられて
言い聞かせて

エゴンシーレ
エゴンシーレ
魔法の言葉か
おまじない
苦悩のままに生きたって
証は残る
誰だって

アンサンブル
アンサンブル
調和の下地に
孤独の羽交い
ひとりのままで生きたって
誰かを想い
誰かが想う

日曜日の夜に
電球は暖色の低ルクス
ビーズクッション
背中に当てて
ダレた姿勢で
PCも非水平

ブレスなきクラリネット
花のワルツ
言葉の代わりに
空中でホップする
だから明日は
Pollen
軽快に
優しく舞ってよ
お願いします