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ワッキーさん

以前「オーサーコメント」というタイトルで、時々、僕がYahoo!の様々なニュースに対して書いている専門家コメントについて綴りました。

その時は吉本興業・大﨑洋会長の記事についてオーサーコメントを書き込んだのですが、今日はYahoo!トップに掲出された「ワッキー 過酷ながん闘病を語る」という記事についてオーサーコメントを寄せました。

ここまでの短い文章の中で“オーサーコメント”という、何ともイキッた言葉を3回も使いました。

ただ、これは説明する上で必要に迫られてチョイスしただけで、別に「clubhouse」という温床で菌糸の枝ぶりを自慢し、自慢を養分にさらに菌糸を伸ばそうとしているカビ然とした自称若手CEOの言語的コスプレをしているわけではありません。

もう綴りたいことは綴り、ノドの小骨も取れたので、ここで筆を止めてもいいのですが、スッと小骨が取れた気持ち良さからもう少し綴ってみることにします。

今日のオーサーコメントでは、ワッキーさんの闘病について僕が取材していたこと。そして闘病を経て作られた、歌手・森進一さんをモチーフにした最新ギャグ「森の呼吸・進一の型」について。さらに、僕が考える芸人さんの世界の素晴らしさ。そういったことを以下のように綴りました。


軽々に綴ることではありませんが、関係者の方々からもワッキーさんの病状を心配する声を多数聞いていました。

病気を公表された時のトーンと、以後のトーンの“温度差”がその要因でもありました。

非常に大きな病気ではあるが、キャラクターもあいまって公表時はそこまで重たいトーンではなかった。

しかし、そこから治療の状況などがなかなか伝わってこない。純粋に、闘病生活も長くなっている。

もちろん、外野がやいやい言うようなことではないのですが、身内からも愛されるワッキーさんだけに、どこからともなく「大丈夫なのかな…」という声が聞こえてきました。

ただ、復帰となったら、それこそ周りの芸人さんたちが容赦なく「進一の型」にも斬り込んできます。

それがお笑いの素晴らしいところであり、またその空気を胸いっぱい吸うことが、勝手ながら、ワッキーさんの真の平癒に繋がるのだろうと思います。


仮に、命を左右するほどの病気であろうが、戻ってきたらイジる。そして、笑いに変えて前に進ませる。全てが前向きな燃料になる。しかも、その際に出る煙は、周りを幸せにする成分をたっぷりと含んでいる。

こんな素敵な世界はありません。

芸人さんではないが、その空気を間近で吸う。そんなおこぼれをいただいているだけでも、いかに自分が幸せかを再認識します。

感謝が暴発してウォーキング中に「森の呼吸・進一の型」と全力で叫び、存在を見逃していた通行人からの全身を貫くような蔑視に、期せずして“透き通る世界”を体感する46歳。

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