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結果を出す人は、行動の蓄積がある

10年ほど前の2009年、「リーラボ」というコミュニティに参加していました。

正式にはReading-Lab(リーディング・ラボ)といって、3000人以上が参加していた読書コミュニティです。「読書朝食会」とも言われていました。

「読書朝食会」という名の通り、出勤前の朝早くに有志がカフェなどに集まり、自分が読んだ本を3分ずつプレゼンするのです。

当時いち企業のサラリーマンだった自分も、読んだ本をプレゼンしによく行っていました。本もめっちゃ読んでたし、プレゼンする力も鍛えられるのでとても好きなコミュニティでしたね。

※当時のmixi日記(なつい!)を見ると、2009年1月の1周年記念イベントで初めて参加した様子。

集まっていたのは今でいう「意識高い系」になるのでしょうか。色んな業種・職種の20代~30代ビジネスパーソンでした。


ただ、そんななか、出版社の編集者さんがいたんです。

名刺交換した時に「え!出版社の方も来るんだ!」と驚いたのでよく覚えていました。小柄でおとなしそうな女性でしたが。

おそらく“普段から本を読んでいる人のナマの声を聞く”というのが目的だったと思うのですが、「朝早くからリサーチしに来るなんて、真面目な編集者さんだなあ」と感心したものでした。


それから10年の時を経て、2019年。

2018年の“ビジネス書年間ランキング”が発表されましたが、1位2位5位。TOP5に3冊も入ったのはSBクリエイティブの本でした。

1位『大人の語彙力ノート』齋藤孝・著 SBクリエイティブ
https://www.amazon.co.jp/dp/4797393440/

2位『10年後の仕事図鑑』落合陽一、堀江貴文・著 SBクリエイティブ
https://www.amazon.co.jp/dp/4797394579/

5位『1分で話せ』伊藤羊一・著 SBクリエイティブ
https://www.amazon.co.jp/dp/4797395230/

しかもこれ、編集されたのは多根さんという1人の女性編集者。


そう、その人こそまさに、10年前にリーラボでお会いした、小柄でおとなしそうな編集者さんでした。

ビジネス書の年間ランキングTOP5に3冊も入った編集者、なんていうと「すごいヒットメーカー!」「天才だ!」「他の人とは感性が違うのでは!」なんて思われるかも知れません。(実際に、他社の編集者さんがそんなことを口にしているのも聞きました)

ただ、10年前にリーラボでお会いして以降も、他の「本好きが集まるイベント」や「書籍PR勉強会」、「著者が集まる出版勉強会」に至るまで、色んなところで多根さんのことはお見かけしていました。

そんな姿を見ていて思うのは、着実に結果を出す人ってのは天才的な何かを持っているとか優れた直感力があるとかではなく、”行動”“蓄積”ではないかなあ、ということ。

圧倒的な行動力を持っていて、それが瞬発的なものではなく継続され、蓄積されている。その蓄積をベースとした発想や判断を行うことで、結果に繋げているのではないかな、と。

そんなことを久々に多根さんとランチしながら思うのでした。

※ちなみに最新(編集)刊は、
『読書する人だけがたどり着ける場所』齋藤 孝・著
https://www.amazon.co.jp/dp/4797398485
『僕たちは14歳までに何を学んだか』藤原 和博・著
https://www.amazon.co.jp/dp/4797398655/

これまた売れそうな本ですね。

これからも、その行動と蓄積をベースにどのような本を編集して生み出していくのか、楽しみです。

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