仏教に学ぶ生き方、考え方「上から目線と下から目線」

 世の中には、「マウント」をとってなんでも「上から目線」で話す人がいます。

 「雇ってやってる」、「教えてやってる」、「世話してやってる」など、様々な状況でそう感じることがあると思います。

 でも本当にそうかといえば「必ずしも」そうではありません。

 例えば雇ってやってると言われると確かに仕事をくれる人でもありますが、同時に仕事を「してあげている」人にもなるわけです。

 ということは「してやってる」と思うのは「自惚れ」以外の何者でもありません。

 仏教でも、厳しい修行をし戒律を守った人を「救う」という考え方があります。

 でも一方で、一切衆生を「もれなく」救うという教えもあるのです。

 これは戒律も守れず、目先の欲望に気を取られている私たち「凡夫」であっても「お願いだから救わせてください」と言われているようなものです。

 こんな「下から目線」で私たちを考えてくれている教えがあれば、きっと安心して「お任せ」することができるのではないでしょうか?


☆今日の一句☆

 救うこと
   皆をもれなく
        掬うこと

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