仏教に学ぶ生き方、考え方「右?左?どっち?」

 京都に行かれた方なら、一度は地名で「不思議に思ったこと」はありませんか?

 そう、右京区と左京区の場所を勘違いしてしまうことは、けっこう多いのではないでしょうか?

 地図で見ると京都市内の真ん中に「御所」があり、そこから右側が「左京区」、左側が「右京区」ということになります。

 なぜ反対なのだろうと思いますが、それは御所にみえる天皇様から見て右側と左側という意味なんですよね。

 実はそれと同じことが仏壇の「お荘厳」(飾り、配置)にも言えます。

 阿弥陀如来様の向かって右側が「左脇掛」、左側が「右脇掛」になるのです。

 これも阿弥陀如来様から見て、「右か左か」で名付けられています。

 何気ないことなのかもしれませんが、見る方向を変えてみるということは実は「大切なこと」だと思っております。

 もし自分が往生して仏様になったとしたら、この世界にどのような「願い」を抱くのでしょう?

 また人々が悩んだり苦しんだりすることを「どのように」癒やしていきたいと思うのでしょう。

 今ある立場を変えて世の中を見てみる。

そうすれば、「左右」が逆に思えることも、沢山あるということに気づけると思うのです。


☆今日の一句☆

 みぎひだり
     向きを変えれば
           ひだりみぎ




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?