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ほとけさまのおしえ「最後尾」

 先日お参りに来られた方と、別れ際に雑談させていただきました。

 お仕事を聞くと、「量子コンピュータ」の研究開発をしているとのこと。

 「最先端のお仕事ですね~。そして私は最後尾におります!」と笑い合いました。

 今はもう見かけませんが、「国鉄時代」の貨物列車には最後尾に「車掌車」が繋がれておりました。

 「丸くて赤いテールライト」が哀愁を誘ったものです。

 でもなぜ繋がれていたのか、よく考えてみれば「謎」でした。

 もしかしたら、車掌が最後尾から「荷物の落とし物がないか」と見張っているのでは?とか考えたものです。

 でも車掌車に乗る車掌には、途中の駅で貨車を増やしたり減らしたりする「重要な役目」があったそうです。

 つまり最後尾でひっそりと、でも「必要な仕事」をされていたのですね。

 そして時代の最後尾にいて「細々と」お勤めをしている私は、夜汽車のテールライトに照らされながら皆さんに「哀愁の心持ち」をお届けしているのかもしれません。


☆今日の一句☆

 最後尾
   癒やすライトを
         照らしつつ
         

 

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