仏教に学ぶ生き方、考え方「悩めるお坊さん」
お坊さんにとって一番答えに困ることって何かご存知ですか?
「困ることなら答えなきゃいいじゃないですか?」と言われてしまいそうですが、浄土系のお坊さんであれば「答えなければいけない」質問なのです。
それは、「極楽浄土は本当にあるのか?」ということです。
確かにお経には「ある」と詠われていますし、それを読んだらあると言えます。
でも一方で自分の目で「見てきたか」というとそういうこともありません。
つまり「自分では確かめられないけれど、あると言われているからあるんですよ」というのが本音の答えです。
そして、それでも「あるのかないのか」と詰め寄られたら、「わからない」としか言えない自分がおります。
でも一方でこう考えてみてはいかがでしょう?
例えば受験の当日、学校や塾の先生が会場の前で「応援」してくれることがあります。
その時に先生は担当の生徒に「何と」いうでしょう?
「落ち着いて頑張ってね~受かるかどうかはわからないけどね」とは言わないでしょう?
「あなたなら絶対大丈夫!必ず合格するから自信を持って出し切ってこいよ!」と言うと思います。
結果、試験に落ちても誰も「嘘をつかれた」とは思わないでしょう。
それと同じようなものなのではないでしょうか。
そしてこれこそ、仏教で言うところの「抜苦与楽」であるのかなと思っております。
☆今日の一句☆
お坊さん
信じて励ます
心意気
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