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ほとけさまのおしえ「サラリーマンと布施」

 仏教で最も大切にされていることの一つに「布施」があります。

 「人に施す心持ちこそ大切なのですよ」と教えられているのです。

 「そんなこと言うけど生活するだけで大変なんだよ!」と怒られてしまいそうですよね?

 確かに毎日頑張って働いてらっしゃるサラリーマンの皆さんに、布施の心持ちは「縁遠い」のかもしれません。

 それよりは売上を伸ばし、会社を成長させ、競争に「打ち勝つ」ほうが重宝されそうです。

 でもそんなサラリーマンの皆さんも実は「ちゃんと」布施を行っているのです。

 それは「税金」です。

 日本のサラリーマンの税負担率はほぼ「五十パーセント」という統計もあるそうです。

 そんなに払っている実感はなくても、社会保障や消費税などなど、様々に「形を変えて」取られているそうです。

 ガソリンに至っては約半分が税金の上、さらに「消費税」が上乗せされております。

 そう考えてみると、みなさんが税金を布施していただいているおかげでこの世の中は「回っている」と言ってもいいでしょう。

 でも布施はその量ではなく、実は「心持ち」がいちばん大切なのです。

 つまり払うほうが「どうぞお使いください」という心持ちでなおかつ、いただくほうが「ありがとうございます。大切に使わせていただきます。」という心持ちのとき、初めて布施が成立します。

 「取られたくないな」と思いながら払い、政治家が「無駄遣い」をしているようでは、「到底」布施にはなり得ません。

 でもどうせ払うものならば、布施の心持ちで「どうぞお使いください。よろしくお願いいたします。」と思い、払ったことを気にせず毎日を前向きに過ごすことで、意識せずとも「布施」の実践ができるのではと思っております。


☆今日の一句☆

 サラリーマン
      布施の実践
          素晴らしき

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