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ほとけさまのおしえ「私の好きな古典」

 今年は大河ドラマの影響もあって古典文学への関心が高まっているようです。

 「源氏物語や蜻蛉日記や枕草子」など素晴らしい古典文学がある中で、私が好きな古典は何かと問われたら「二つ」挙げられます。

 一つ目は親鸞聖人の人となりが書かれた「歎異抄」です。

 関東での布教のときのお弟子さんの「唯円」作と言われていますが、はっきりはわかっていないそうです。

 でも親鸞聖人のそばにいるからこそ聞いたり見たりできたことをそのまま書かれているので、読んでいると「親鸞聖人に囁かれている」ような気持ちになります。

 そしてもう一つは以前にも話したことがありますが、鴨長明の「方丈記」です。

 鴨長明の父親は下鴨神社の禰宜であられたのですが、お父さんが亡くなると親戚連中に出世の邪魔をされたのが原因で「人間不信」になってしまいます。

 そして当時の京都に起こった「大火、竜巻、飢饉、地震や遷都」を目の当たりにし、都での生活に見切りをつけて出家し、山奥に「方丈庵」を建てて引きこもってしまいます。

 そこで書かれたのが「方丈記」と言われております。

 私が好きなところは、その方丈庵で念仏を唱え仏教を信仰しながら過ごす日々が「穏やかで幸せな様子」が描かれているところです。

 「贅を尽くした食事より、お腹が空いていればわずかに取れる木の実を美味しいと思える心持ちが幸せだ」というところも「激しく共感」できるのです。

 そして肩ひじをはらずに「自然に」仏教を信仰しているところも好きなのです。

 そして鴨長明のように、この「note」で「ありのままに自然に」仏教の教えで救われている様子を、お見せできたらと思っております。


☆今日の一句☆

 このnote
     数百年後は
          古典なり

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