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循環型社会のハードル高っ!と思い知った件

私が、結婚した当時は、まだ、婚礼ダンスを買ったり、布団をそろえたりする習慣が、少し残っていた。
その時買った、夫婦座布団(仏壇の前に常備してあったり、お寺で僧侶が座る大きなサイズの、2枚セットおそろいの座布団)は、クタクタぺしゃんこ、生地はすり切れ、中綿が見える状態で、ここ数年ほったらかしになっていた。

私は断捨離アンでは、ないので、すぐ捨てることも出来ず、問題を先送りに、「いつか打ち直しに出す」と思っていた。

綿の打ち直しとは、綿を叩いたりして元の状態に戻す昔ながらの技術

この秋、そのいつかは、私が行動を起こさない限り、永遠に来ないことをやっと悟り、布団屋さんに相談に行った。

ボロボロになった1組の夫婦座布団と、中綿が見えた、久留米半纏を見せながら、

私「これを一緒にして、座布団に打ち直し出来ませんか?
出来れば、この大きなサイズがお気に入りなんです。」

布団屋さん「うーん。この半纏は中味が、綿だけじゃなくて混ざり物があるから、打ち直しは出来ないよ。
半纏は、打ち直し出来ないから、捨てるしかないね。
座布団は2枚で1枚しか作れないけどいい?」

私「えー・・・・。この半纏の中味、綿100%じゃないの!」

後日、通販サイトなどを調べたら、お高い半纏でも、何%かは、化繊が混じっていることがわかった。

座布団


そして、料金を聞いて、またびっくり
「8250円になります。」
2枚が1枚に減って、この値段。お財布の中味を考えたら、こんなにかかるのなら、打ち直ししてまで使うより、捨てて、新品を量販店で買ってた方がお得となるだろう。
一瞬ひるみそうになったが、循環型持続可能社会のためと、にわかに正義感、地球と職人さんの技にやさしくなった私は、お願いしていた。

そして2ヶ月経って、きれいに変身して、夫婦が一体となり帰って来た!

いかにも、リサイクル出来そうな半纏が、実は、捨てるしかなかった事実には、正直がっかりもした。しかし、綿100%だと、重くて疲れるから、仕方ない。私も肩が凝るのであれば、着ないと思う。自然素材=楽とはいいきれない。
実用さを追求すれば、致し方ない。

さて、ニトリや、しまむらなら、何枚買えるか?って値段で、私のところに戻ってきた座布団よ、あと30年大切に使うからね。
クッションとは違う、座ったとき、お昼寝でごろんと、寝転んだときに伝わるの綿の感触がたまらなくスキなんだ。私は、君を一生、手放さないよ。


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