年金問題についてザックリわかる

思いのほか、年金問題が争点になってるっぽいので、少し年金について説明しようと思います。

大前提として年金は保険です。

支払う保険金が足りなかったら保険料を上げるのが当たり前であり、足りない保険金を補うために消費増税に話を繋げてる人は、信用しない方が賢明です。


まず、保険とは何だと言う話からします。(理解していない人が意外と多い)

死亡保険に例えると、まず保険料を支払い、死亡したらお金が戻ってきて、死亡しなかったら払った分損をすると言うシステムで

(ここ大事!)


年金は、まず保険料を支払い、死亡しなかったら(長生きしたら)お金が戻ってきて、死亡したら(早死したら)払った分損をすると言うシステムです。

(死亡保険と逆になっただけですね)


どのくらい長生きしたらいいかと言うと、20年貰えればトントン、それ以上長生きしたらその分だけ多くもらえます。
20年と言うと、65才から受給が始まりますから85才。現在の日本の平均寿命が84才位でしたっけ?なので制度としては上手く機能しているといっていいでしょう。

次に貰える金額ですが、人によってバラバラなので一概には言えませんが、ザックリ20才から60才までの給料の平均の4割ぐらいです。

これを多いととるか少ないととるかは人それぞれですが、それで足りない、もっといい暮らしがしたいというなら別に用意してくださいと言うことです。


ここで、話題の年金2000万円問題について。


これは、65才から必要な生活費の平均が26万円で、毎月の年金が21万円で、月5万円不足します。それが95才まで生きると12ヶ月×30年で2000万円足りなくなりますと言った報告書がでて各党問題視しているわけですが、

これの何が問題か分かりますか?私には何が問題なのかさっぱりわかりません。
問題視している人はその報告書を本当に読んだのか疑問になります。(ちなみに私は読みました。キチンとした内容だと思いますが、運用を促しているのがちょっと問題ですね)

まず毎月の年金21万の内訳ですが、厚生年金の夫と国民年金の妻の夫婦二人を合わせた計算になってますので、
国民年金が6万、厚生年金で15万、まぁちょっと高めですが一般的と言っていい数字だと思います。

で、生活費26万円のソースは忘れましたが平均とのことです。

ちなみに65才以上の平均貯蓄額も出てましたが確か2000万円位でした。
勿論平均なので、下はゼロですが上は限度がないので実質的にはもっと低くなりますが統計上ではこの数字になります。


それで、2000万円足りない!そんな大金用意できるわけ無いだろう!どう責任とるんだ!100年安心は嘘だったのか!等といってるわけですが、

あくまでその金額は平均なわけで、年金21万も、生活費26万も、貯蓄額2000万も、足りない金額2000万も、皆平均なわけで、多い人もいれば少ない人もいるわけで、
2000万円ないと生活できないと煽ってる人(立憲と共産、他にもいるかな?)は、本当に理解力がない人か、もしくは分かっているけど国民には理解出来ないだろうと、政権批判材料にしているかのどちらかなので、どちらにしても避けた方が無難です。

ちなみにこの報告書を受け取らなかった麻生太郎財務大臣は最悪です。
一連の悪手は麻生のみであり、政権批判、安倍批判は筋違いですが、麻生批判は正解です。むしろもっと麻生を突っ込んで欲しいのですが、誰も突っ込まないんですよね。


そもそも月26万も使いますか?


65才であれば、まず子育ては終わっており、老後の貯蓄も必要ないわけで、さらに食べる量も少なくなれば、仕事も退職してるので衣服もそれほど必要なくなり、アクティブに動くことも減るため、
現役時代に比べれば格段に出費が減ります。
医療費が増えるだろうと言う指摘はごもっともですが年金問題と医療費問題は別なのでごっちゃにしてしまうと理解もできず解決もしません。


それを踏まえた上で月21万円、年金でもらえて本当に足りないでしょうか?


なにもしなくて貰える金額なので、ちょっとしたバイト、例えば
時給700円のバイトを1日6時間、週3やれば5万円の収入になり、夫婦二人でやればプラス10万、年金と合わせて月31万円です。(税金の計算はめんどくさいので無視)


死ぬまで働けと言うのか!との意見もありますが私の答えは「YES」です。

年取って仕事もしてなければ、すぐにボケが始まります。頭と体を使うことにより健康寿命も延びるので、勿論無理のない範囲であるのは前提ですが死ぬまで働いた方が人に必要とされる実感もあるため幸福感が高いと思います。


死ぬまで働け!それで解決。


が私の持論ですが、そう考えない人もいますし、その気持ちも分かります。


思いのほか長くなってしまったので続きます。

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