年金問題についてザックリわかる 2

前回に引き続き年金の話

今回はイロイロなメディアで言われていたネガティブ発言を全て論破していきます。


年金の4割も未納となっている。このままでは破綻してしまう。

⇒何をもって未納と言うかですが、この4割と言うのは、控除や免除されている人も含めた数字になります。
例えば、サラリーマンの夫を持つ専業主婦は年金支払いを免除されており、当然計算済みの想定内の範囲です。
そもそも年金は源泉から差し引かれているため、支払わないと言う選択を出来るのは自営業や、無職などの方に限られます。

実際に払わなければいけないのに払っていない人は3%程度であり、たいした問題にはなっておりません。


マクロ経済スライドの廃止

⇒共産党と社民党とかが廃止を求めていますが、どういう事かというと、
物価というのは常に変動しており、高くなったり安くなったりしています。

それで、物価が高くなったら年金の給付も増やし、物価が安くなったら年金の給付も減らしましょうという
言葉でいうと簡単な理屈ですが、出生率や平均寿命・死亡割合など幅広いさまざまなデータを元に超めんどくさい計算をして算出しています。

その計算方法を年金数理といって、理解できる人はごく一部だと思います。もちろん私は分かりません。

それで、いま日本は失われた20年などと揶揄されデフレが続いており、いわゆる物価が下がってきているため、
前に比べて安い金額で生活必需品を買えるようになりました。それに伴い、当然給付金額も計算通り下げなければいけません。

これを廃止して減らさずにしましょうと言う事なので、実質給付額の増額、同時に保険料の値上げとなります。

マクロ経済スライドを15年運用して、問題点が多いから変えましょう、というのであれば理解できます。
こういった具体案の主張をするのは良いと思います。判断するのは有権者ですし。
ワタシは今のままがベターだと思いますが。


積み立て方式に変更

⇒維新と幸福が、現在の賦課方式から積立方式への切り替えを掲げています。

これについては賛否両論です。
どちらが良いと言い切れませんがワタシは賦課方式のまま派です。

賦課方式とは、今の現役世代が支払った保険料を、今の高齢者が受けとる方法。

積立方式とは、今の現役世代が支払った保険料を、運用して貯めておいて、将来高齢者になったら受けとる方法。

それぞれ長短ありますが、積立方式の問題点の一つがインフレリスク。
昭和の人はわかると思いますが、昔自販機の缶ジュースは100円でした。それが110円、120円と上がっています。
なので昔は100円のお小遣いを貰えば缶ジュースが買えましたが、今は100円貰っても缶ジュースが買えない、いわゆる100円の価値が下がる、これが100億円、100兆円とかになると物凄いマイナスになってしまいます。

積立方式だと思いっきりそのリスクにぶち当たりますが、賦課方式であれば、そのまま現役から高齢者に渡されるためインフレリスクは全くありません。


また、積立だと受け取りまでの間、誰かが運用をしなければならなくなりますが、巨額の資金をどこに投資するのか?
天下りの臭いしかしません。

さらに想定外に長生きし、積み立てた分を使いきったら後は丸々税金で賄うしかありません。


まぁ確かに、現在の賦課方式でもかなりの税金を投入してますし、景気が回復せずに少子高齢化が進むと受け取り額がかなり下がるリスクはあります。

以上を比較して、どちらかと言うと賦課方式のままで良いと思ってますが、微妙なところです。

積立方式については良くわからなかったため、演説終わりの維新の会「おときた駿」さんに直接伺いました。
お疲れの所、分かりやすく突然の質問にもしっかり答えていただきました。

直接はおっしゃってはいませんでしたが、のちの「ベーシックインカム」に繋げるための布石と言うのであれば、逆に全然ありだと思います。


全然終わりそうに無いので、もう一回続きます。

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