こっくりさん

はい!どうもまさるんです。

安心して下さい。今日のは無料ですからw

今までの無料ノート読んでくれてますかね?別に読んで無くても構わないんですが、意外な伏線があったりしますので、読んでくれてると嬉しいです。

あっ!有料ノートは、今までの内容とは違うんで別に大丈夫ですからw

勿論、今日も実話を話すんですが、信じられない人は、いつもの厨二病の戯言と思って下さい。

皆さんは、こっくりさんをやった事ありますか?もしかしたら、今の子はこっくりさん知らないのかな?

こっくりさんは、降霊術の一つで地域によってやり方が違うのですが、五十音順と濁点半濁点、はいといいえの選択肢とスタート地点の丸を書いた紙のスタート地点に10円玉を置き全員その10円玉に指を添えたら降霊の呪文を唱える。降霊が成功すると10円玉に霊が入り、質問に対して10円玉が勝手に動き答えを教えてくれるというもの。これで大切なのは、最後にお礼を言って終わりにするのだが、それをしないで10円玉から指を離すと罰が与えられると言う所。どんな恥ずかしい事や嫌な事を聞かれても途中、指を離せないと言うのがこの遊びのポイント。

で、なんで サチとシロと俺が放課後の教室に残り、こっくりさんをやる羽目になったかと言うと・・・

「サチ~おはよ~うふふっ サチの好きな人分かっちゃった」

とクラスの女子がこっくりさんでサチの好きな人を聞いたらしい。それで仕返しにサチもクラスの女子の好きな人を聞き出したいみたいなんだが・・・

「まさるん・・・誰かもう一人、こっくりさんやる人探して来てよ!」

そう、うちの地域のローカルルールだろう、こっくりさんをプレイする推奨人数は4人なので後一人足りない。

「ガラガラ・・・」

もう俺たちしか居ないはずの教室のドアが開いた

「えんちゃん!どうしたの?」

入って来たのはクラスメートの女子えんちゃんだった。

えんちゃんは、転校した「なる」の一件以来仲良くしてる。たまたま、忘れ物を取りに来ただけなのに何故かこっくりさんに巻き込まれるえんちゃん。でも、以前とは違い、友達と遊ぶのは楽しそうだ。

「じゃあ、始めようか!」

サチの号令でみんな10円玉に人差し指を置いた。

「こっくりさん!こっくりさん・・・」

降霊の呪文が唱えられる。これで降霊が成功すると「はい」の方向に10円玉が動くらしいが・・・

絶対に嘘だから!誰かが動かしてるんだから!

と思った瞬間・・・ゾクッと寒けが走った・・・何だろう・・・決していい感じじゃない・・・

ゆっくりと「はい」の方向へ動く10円玉。きっと誰かが無意識に動かして居るに違いない!いや、絶対そうだ!そう思わないとやってられない!

女性陣はキャッキャの大騒ぎ。

俺は嫌な悪寒が気持ち悪く、シロは・・・無表情

「じゃあ、こっくりさんが本物か試してみよう!」

サチの目が輝く。サチはえんちゃんの方を見ながらこう聞いた。

「こっくりさん!こっくりさん!えんちゃんの好きな人は誰ですか?」

えんちゃんは顔を赤らめた。こっくりさんがなんでそんな事知ってるんだ?と心の中で疑問に思いながらも10円玉はゆっくりと「なる」と答えた。

正解だが、ここに居る誰もが知って居る事。誰でも動かす事が可能・・・胡散臭い💦まぁ、そんな茶番でも女子が喜ぶなら悪寒はするが最後まで付き合うしかないか・・・

女子と言うのは怖い物で、あってるあってない関係なく「こっくりさんで出た答えだから」と言うだけであの子は彼が好き、あの子は彼が好きとどんどん架空のカップルが成立し、明日の話のネタにしてしまうのであろう・・・

一通り、女子のこと聞いたら満足気なサチとえんちゃん。俺たちに何か聞きたい事があったら聞いたら?っと振ってきた。

「こっくりさん!こっくりさんってだあれ?」

シロの質問に少し空気が変わったのを感じた。勿論悪い流れだ。こっくりさんの正体なんて知らない。だから、誰も動かせ・・・ えっ?えっ!?ゆっくりと10円玉は動く。

き      つ      ね

そう三文字を示すと静かにスタート地点に戻った

こっくりさんの正体ってキツネなんだね・・・

キツネ!?

俺は心に引っ掛かっていた疑問を聞いてみた

「こっくりさん!最近、誰かに取り憑いた?」

10円玉はゆっくりと「はい」の方向に動く。

全員がその時、もしかしたら!と思ったんだろう、じっと俺をみつめていた。

「こっくりさん!最近、取り憑いた人の名前はなあに?」

俺がそう聞くと10円玉は、迷わず一文字づつ答えを出していく・・・そう、先日亡くなったニキの友達の名前を・・・

「きゃぁー!」

最後の一文字の所に着くかというタイミングで怖くなり、悲鳴と共にサチが指を離した。それと同時に俺を襲っていた悪寒が消えた・・・サチがまずい!

「ブチッ」

サチの左腕に結ばれた身代わりの紐が切れた。それと同時に教室内の嫌な雰囲気を全て消え去った。俺たちは改めて終わりの儀式をし帰る事にした。

キツネ こっくりさん 憑依 ・・・ 何か改めて考えると怖いなって思ったが

「で、あの子が彼で、あの子が彼でしょw」

↑ 取り敢えず、こっちの方が怖いかもw





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