2024年フェブラリーステークス全頭診断

去年も書きましたこの記事。
今年も出走馬16頭が決まりましたので、語っていきたいと思います。

(全頭見解)ア順

・アルファマム
今年は2頭居る牝馬のうちの1頭。後方からの追い込み脚質でオープンまで来た1頭ですね。
過去のレースでも、ほとんどのレースで上り最速を繰り出してきた馬です。
1600mは今回が初めてで、過去は1200m~1400mを使われてきた馬です。
前走で重賞初挑戦の根岸ステークスで8着。かなりスローペースで前残りの中上り最速で突っ込んでくるも展開が向かなかった形か。
過去を見ると好走の条件は「前半に200m10秒台が入るハイペースで前崩れ展開」ばかりですね。
今回はドンフランキー、ドゥラエレーデが逃げると想定されます。
1600mを克服し、前がハイペースで潰れればチャンスはあると思います。
個人的には展開に注文がつくのと、この馬を馬券内に入れるなら、前総崩れ想定で馬券を組まないといけないので、今回は軽視したいと思います。

・イグナイター
園田の歴史に名を刻む名馬がフェブラリーステークス参戦です。
今回は笹川騎手が規則上乗れないとのことで、JRAの西村騎手が騎乗。
東京ダートを少しでも経験があるだけ、ほかの地方騎手になるよりかはまあ許容範囲じゃないのかなと思います。
この馬が今回好走する条件は一つ。
「時計がかかればかかる程良い馬場になること」
昨年のJBCスプリントは砂を白い砂に入れ替え、厚みを増やした影響で、かなりタフな馬場になりました。ラプタスが5着に入ったことも考えれば、どちらかといえば1200mより1400mの適性が問われるレースではなかったのかと思います。
東京1600m自体は新馬戦でデビュー勝ち。マイルCS南部杯で盛岡にはなりますが、コーナー2つのワンターンもレモンポップの2着があるので、まあギリギリ許容範囲かなと。昨年のレモンポップも東京ダート1400mを中心に使われてきましたからね。
陣営も「これまでで一番いい状態」と語っており、あまりにも速い馬場にさえならなければ、チャンスは地方馬で一番あると考えています。
買うかどうか、印の強弱は当日のダートのタイムを見てから考えたいと思います。あと調教後馬体重が30キロほど前走より多いので(輸送で減ると見越してるとは思いますが・・・)当日の馬体重も要チェックですね。

・ウィルソンテソーロ
昨年のチャンピョンズカップであっと言わせた激走。東京大賞典でもあわや逃げ切りで2着という見せ場を作った馬ですね。
原騎手がけがから早く復帰したのですが、今回は松山騎手に乗り替わり。

最近どうも松山騎手が不調なのが気がかりですね。
馬自体は東京1600mは1勝、2勝クラスと連勝しており、適性はあると思います。ぎりぎりこなせる下限距離かなあ・・・。

調整パターンも今までと特に変化もなく、馬自体は問題は無さそうと思います。ほんと鞍上次第。フォーメーションの3列目あたりで買うのがいいのかなと思います。

・オメガギネス
父ロゴタイプ、母父ハービンジャーというダートらしからぬ血統でダートでは底を見せていない馬の参戦です。
東京ダート1600mは昨年10月のグリーンチャンネルカップで経験済み。
タイムも1.34.3と芝とほとんど変わらないようなタイムで2着と3馬身突き放すパフォーマンスを見せました。
今回ルメール騎手を確保。わざわざ美浦に直接追い切りをつけに来るという
臨戦過程には好感が持てます。
時計の速い馬場になれば最有力候補予定です(今回勝つと、2年連続乗り替わられた馬にG1勝たれる戸崎騎手という構図に・・・・)

・ガイアフォース
芝の重賞馬が今回初ダート挑戦ですね。
主戦の西村騎手がイグナイターに乗るため、今回は長岡騎手が騎乗することに。
長岡騎手&フェブラリーステークスといえば2020年の最低人気から2着に突っ込んだケイティブレイブが記憶にも有るかと思います。

ただまあ現状、フェブラリーSの初ダートって、これまで何頭か挑戦しては来ましたが、トゥザヴィクトリー以外はすべて馬券外。

血統的にも母父クロフネはダートでは条件が上がれば上がる程通用しなくなるイメージがあり、血統的にも魅力は感じないと言わざるを得ません。

適性を見失いつつある陣営の迷走も感じる為、ちょっと馬券に手は伸ばせないかなと思います。

・カラテ
こちらも「マイル」「ワンターン」「左回り」の条件を求めての出走。
昨年の春の時点でハンデ重賞を使うと59キロに設定されてしまいますし(それで勝ってしまったので尚更今後は使えない)、「ダートさえこなしてくれれば・・・」という陣営の思惑が垣間見えます。

前述のガイアフォースと同じ理由で馬券は買えません。

・キングズソード
昨年のJBCクラシック馬ですね。今回前走より距離を400m縮めての参戦。血統的にも兄に短距離で活躍し、晩年では中距離でも存在感を見せたキングズガードであり、まあこなせなくはないかなと思います。
馬自体も追い切りで時計も出しており、状態面もまあ問題はないかなと。

不安要素を上げるとすると、岩田望来騎手でしょうか。
時計の速いダートだと結構やらかすイメージがあるため、時計が速くなる。重馬場だとフォーメーションの2,3列目に入れておくのが良いかなと思います。JBCはモレイラ騎手が完璧な乗り方をして勝った印象が有るので・・・・。

・シャンパンカラー
昨年のNHKマイルカップ馬が初ダート参戦。
血統的に父ドゥラメンテはダートもこなせます。
しかし兄弟が芝で走っている馬ばかりなのが気がかり。

昨年の芝3歳牡馬世代も世代レベルが低いとされており、安田記念でしっかり古馬の壁にぶつかり大敗しているのも印象はよくありません。

馬券的には静観が妥当かと。

・スピーディキック
浦和から参戦の地方馬ですね。
昨年は追走が出来ず、道中後方から直線だけで競馬をし、6着に入りました。
今年はさらに上の着順を期待していですが、課題である追走力は昨年の交流重賞を見る限り、あまり改善されておらず。今年も昨年と同じ競馬になる可能性が高いと見ます。
時計が速くなると追走で厳しくなり、時計がかかると先行力があってポジションの取れるイグナイターに持続力で負けてしまうと思うので、力関係的にも厳しいんではないでしょうか。

・セキフウ
小回りコーナー4つが得意な馬という印象があります。
3歳時にユニコーンSで2着の実績以外は東京のダート1ターンコースで実績がなく、今回のこの舞台は適性外ではないでしょうか。
武蔵野ステークス、根岸ステークスと惨敗続きであり、今回も食指が伸びません。

・タガノビューティー
東京ダートといえば・・・思い浮かぶ馬ですね。
レモンポップが出てくるまでは東京ダートオープン特別の番人でした。
前走は出遅れてしまい、前残りの遅いペースではもうどうしようもなく大敗でした。
とはいうものの出遅れによるもの、ペースが遅く展開が向かなかった事と敗因ははっきりしており、ちゃんとスタートが出て、ある程度ペースが流れて、石橋騎手が直線馬群に突っ込むというポカをやらかさない限りは(これが一番心配)、巻き返しも十分考えられますね。

根岸S馬券外のフェブラリーは死のデータと化していますが、僕的には「消すと来る」「買うと来ない」馬なので、お守りがてらにフォーメーション3列目に仕込むかもしれません(笑)

・ドゥラエレーデ
ダートでも才能が開花しそうな馬ですね。
母父オルフェーヴルの血も効いているのでしょうか。
追い切りで坂路4F49.1 しまい1F12.6と全体時計はかなりの好時計をマークしています。

ただね~、こういう時は当日のパドックが非常に怖い。

「仕上げすぎてイレこみ過ぎて、終始ハイテンションのまま、競馬にならなかった」馬をこれまで何頭も見てきました。

ダート実績、追い切りと今回人気する1頭であると思いますが、パドックを注視してから馬券の購入をしてください。

個人的にはパドックに問題がなければ買う予定です。

・ドンフランキー
600キロに迫る馬体重の超大型馬。昨年はプロキオンSと東京盃を制しており、東京盃のパフォーマンスは特に圧巻でした。
砂が東京盃と同じで、JBCスプリントに出てくれば、イグナイターはおそらく太刀打ちできなかったと思ってます。

まあ課題は距離ですかね。
過去一度だけ中京1800mに出走したことがあり、7着に敗れています。
以降は1200m~1400mを使われ、阪神ダート1400mで4着に負けた時以外は連帯を外さぬ安定感です。

まあフェブラリーSは近年は1400m走れる馬が有利な傾向なので、速い時計の馬場になれば、圏内には入ると思いますね。

・ペプチドナイル
コーナー4つの1周コースを中心に使われてる馬ですね。
父キングカメハメハのイメージ通り、良馬場のタフな馬場に適性があると思います。正直今回は適性外とみており、買い要素は無いですね。

・ミックファイア
昨年の南関東三冠馬が中央競馬初挑戦。
応援したいところではありますが・・・・今回消しです。

理由としてはやはり「追走力」
この馬は南関東重賞においては前でポジションを取り、前の馬を交わして、直線で末脚を発揮し差をつけて圧勝する競馬ばかりでした。

しかし、昨年の3冠レース最終戦。
ミトノオーが引っ張るペースについていけず、いつもより後ろの真ん中からちょっと前ぐらいの位置で競馬を進めていました。
明らかに中央馬のペースについていけてなかったのは目を見るより明らか。

最後は距離が少し長かったミトノオーが1800mでしっかり脚が止まり、ミトノオーを目標にしたミックファイアが交わして勝利という結果で終わりましたが、今回のフェブラリーステークスはその時よりさらに速いペースになるのは明白です。

昨年の3歳世代もレベルに疑問符がついており、今回も道中で脚を使わされて、直線伸びずに終わるものと見ています。

・レッドルゼル
今回北村友一騎手が騎乗。条件戦時代は北村騎手が主戦であり、そこまで問題は感じません。
距離が長い長いと言われながらも昨年は上り最速の足を繰り出し、2着。
前走武蔵野Sも追い込んで3着に入るなど、末脚はまだまだ健在です。

年齢的には上積みは厳しいですが、紐では入れておきたい1頭。

以上16頭見解を述べてきました。

まとめると
【必ず買いたい馬】
・オメガギネス
・ドンフランキー
【馬場やパドックを見て判断したい馬】
・イグナイター
・キングズソード
・タガノビューティー
・ドゥラエレーデ
・レッドルゼル
【最後まで悩む馬】
・ウィルソンテソーロ
【買わない馬】
・アルファマム
・ガイアフォース
・カラテ
・シャンパンカラー
・スピーディキック
・セキフウ
・ペプチドナイル
・ミックファイア

ですね。
馬券的にはそこまで荒れないレースになるので、絞って買いたいと思います。




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