「夏競馬」に向けて。夏競馬こそやろうぜ!障害競走!①

こんばんは。マイネルマサシです。
今回の記事は初めてのシリーズモノです。
何回かに分けてじっくり障害競走の魅力、考え方を語りますので、宜しくお願い致します。

まずシリーズ最初の記事は導入編。
気温も上がって暑い季節の足音が聞こえてきました。
春のG1シリーズもそろそろ佳境に入り、残すは日本ダービー、安田記念、宝塚記念の3レースになりましたね。

宝塚記念が終わるといよいよ競馬ファンを悩ませる「夏競馬」のシーズンに突入します。

競馬に触れて間もない方は「夏競馬って何で難しいの?」と思う方も多いはず。まずは夏競馬が何故難しいと思われているのか?まずはその理由を挙げていきましょう

夏競馬が難しい理由
夏競馬」とは大体は宝塚記念の翌週の開催から9月頭の札幌・小倉・新潟開催最終週までの開催を指します。
普段使ってる東京、中山、京都、阪神競馬場はお休みになり、かわりに札幌、函館、福島、新潟、中京、小倉競馬場での開催になります。

夏競馬開催は新潟、中京以外は殆どが直線が短い小回りな競馬場での開催になるんですよね。
東京、阪神、京都で凄まじい末脚を披露した馬が小回りに代わって差しきれず・・・という光景は夏競馬の風物詩です。

夏競馬が難しい理由その1
・小回りコースの開催が中心で直線長いコースを使ってきた馬の取捨選択が難しい

更に夏競馬は馬齢、牡馬牝馬の違い、騎手の負担重量の違いで斤量差にかなりバラつきが出ます。
別定戦でも実質ハンデ戦みたいな斤量差のメンバー構成が多く、格上挑戦でも斤量差を活かして圧勝、という光景も良く見られます。去年のCBC賞のテイエムスパーダ今村聖奈騎手なんかまさにそのパターンですよね。

夏競馬が難しい理由その2
・斤量差が有り過ぎて予想が難しい。軽斤量なだけで逆転も日常風景

夏は気温が上がり、馬にも影響はどうしても避けられません。冷静に考えたらそうですよね?全身天然の毛皮のコート着てたらそりゃ馬も熱中症になります。いくら調教や臨戦過程が良くても、いくら川田騎手やルメール騎手を確保しても、パドックで暑さにへばっていたり、凄まじい発汗でイレ込んでいたり、最近では本馬場入場後の待機場所で倒れたりする馬も多く見ます。

夏競馬が難しい理由その3
温暖化で例年厳しい暑さになる為、当日の馬の体調の変化がコロコロ変わる。

夏競馬は札幌記念以外は全て重賞はG3での開催となります。秋G1に向けて賞金を積みたい馬が出走する傾向がどうしても強くなります。マイル、中距離路線は特にこの傾向が強く、G1級のメンバーはあまり出走しませんね。(スプリント路線はスプリンターズSの前哨戦的な意味合いのレースも有るので、たまに豪華なメンバーになるときはあります)

夏競馬が難しい理由その4
賞金加算を目的に出走する馬が多く、実力が拮抗したメンバー構成になりやすい

6月から2歳新馬戦が始まりますね。夏競馬は2歳戦が多く、どうしても少ないデータで予想せざるを得ないです。重賞のメンバーが前走新馬逃げ切り勝ちが半分・・・という「今回どんなレースするのかすら全く読めない・・・・」というレースも多々あります。

夏競馬が難しい理由その5
2歳戦はデータが乏しい&馬が未熟な為、予想しにくい


以上、ざっと5つ、夏競馬が難しい理由を挙げてみました。これ以外にも滞在競馬だったり、長距離輸送だったり他にも色々と難しい要素が沢山あります。

5つ書いてるだけで夏競馬の難しさに書いてる僕ですらゲンナリしてきましたw

そんな夏競馬の難しさを極力回避する方法がズバリ今回のシリーズのテーマである、「夏競馬でこそ、やろうぜ!障害競走!」なんです。

僕はここ数年、夏競馬は障害競走が中心で、障害競走で得た利益から平地はスプリントG3を買ったり、夏競馬のビッグレース札幌記念を買ったりするぐらいで、毎週障害競走に力を入れてます。
何故障害競走を?と思われる方、障害競走なら先程挙げた夏競馬の5つの難しい要素がかなり減ります!

夏競馬で障害競走を中心にやる理由、メリット等を次に語っていこうと思います。

夏競馬でこそ障害競走!な理由

夏競馬が難しい理由その1・小回りコースの開催が中心で直線長いコースを使ってきた馬の取捨選択が難しい→障害レースなら夏以外の季節でも未勝利戦、一般オープン競走はローカル開催が中心!普段走ってるコースをそのまま走る。

障害競走なら夏競馬以外の季節でも、一時期やローカル開催が無いとき、重賞や特別競走以外はほぼ毎回ローカル競馬場で開催されます。
1月は中山、2月3月は小倉、4月は福島、5月は新潟・・・・みたいな感じですね。

障害レースが施工されない札幌、函館を除き、未勝利戦、一般オープン競走は夏競馬においては新潟、福島、小倉で開催されます。

2.4.5月でも使われてきたコースなので、普段から走ってるコースと同じコースが殆ど、春先のデータが死にデータになりません。

夏競馬が難しい理由その2・斤量差が有り過ぎて予想が難しい。軽斤量なだけで逆転も日常風景→障害競走は若手騎手以外は殆ど斤量差無し(例外あり)

障害競走は未勝利は定量戦、一般オープン・重賞は別定戦で組まれます。
定量戦は基礎斤量60キロから馬齢や性別、減量騎手のマイナス重量を入れて決められる方式、別定は基礎斤量60キロと定めて、オープン戦の勝ち数に応じた斤量が加算されたり、馬齢によっては減ったりします。

定量戦の障害未勝利では、夏場に3歳牡馬が出てくれば58キロで出れたりしますね。小牧騎手や水沼騎手が騎乗すると更に負担重量が減ります。

平地と同じように多少の斤量差は出ますが、障害は斤量よりも飛越力や平地の力が重要な為、必ずしも優位に働くとは限りません

夏競馬が難しい理由その3 温暖化で例年厳しい暑さになる為、当日の馬の体調の変化がコロコロ変わる。→障害競走ならまだ暑くなりにくい1Rや4.5Rの開催が殆ど。平地重賞よりかは暑さを考慮しなくて良い。

障害競走は大半が1R、もしくは4.5R目に組まれる事が大半。重賞競走もこれまでは14時頃の8Rで開催されていましたが、今年から暑さに配慮して4Rに開催されます。
暑さの真っ盛りの昼下り〜夕方のレース開催では無いので、まだ暑さの影響はマシなのかな?と推測されます。

夏競馬が難しい理由その4
賞金加算を目的に出走する馬が多く、実力が拮抗したメンバー構成になりやすい→障害競走は未勝利を勝てば即オープン。平地ほど賞金加算の為の激しい争いにはなりにくい

障害競走のクラス分けは至ってシンプル、未勝利かオープンクラスの2つしか有りません。平成時代の初期あたりまでは400万以下(今で言う1勝クラス)というのが有りましたが、今は廃止され、一回でも勝つとオープンになります。
一度オープンになれば出走枠さえ空いていれば未勝利勝ちだけでも重賞に出る事も可能です。
一般オープン戦は勝てば勝つほど斤量も増えるので、平地程は賞金加算に必死になってはいない。下手すれば、オープンになって惨敗しかしないのなら、未勝利クラスのまま掲示板に入って賞金咥えてきた方が良い馬もたまにチラホラ見ます。

夏競馬が難しい理由その5
2歳戦はデータが乏しい&馬が未熟な為、予想しにくい→障害は6月以降〜12月までは3歳馬から、1月〜5月は4歳馬から出走が出来ます。ある程度のデータがある分有利です。

次の記事で細かく説明しますが、障害競走はどんな馬でもあらかじめトレセン内で行われる「障害試験」に合格して初めて出走する事が出来ます。
出走馬で初めて障害競走に出走する馬を見つけた時はTwitterで「○○ 試験」と検索すると、かかった時計や合否等の試験結果を呟いている人が居ます。

障害転向以前も大半は平地を走ってた馬であり、2歳戦よりも豊富なデータでレースに臨む事が出来ます。


以上、今回は導入なんでこのぐらいに留めますが、いかがでしょうか?
難しい夏競馬でこそ障害競走でプラス収支を目指しませんか?
落馬のリスクがあるから・・・・。騎手も知らない人ばかりだから・・・・。わからないから・・・・。と敬遠していた方も是非夏競馬で障害競走の馬券に挑戦してみませんか?

次回以降の記事はもう少し踏み込んだ話をして行こうと思います。

①.本記事(導入編)
②.障害レースの予想の仕方(未勝利、一般オープン、重賞等)
③.障害コース解説
④.この夏注目の騎手、馬

4回に分けて僕のノウハウをnoteにしていきたいと思います。
次回記事もお楽しみに!
次回 ②.障害レースの予想の仕方(未勝利、一般オープン、重賞等)









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